カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

選挙の前に、、、② 内田樹 『街場の戦争論』 ミシマ社

2014-12-06 19:10:38 | 本日の抜粋
ほんの少し前まで、自民党の票田は農村だった。

農村の票はでかい。

徳さんは敗戦直後のことは何も分らんが、当時の政府はそれこそ必死に日本農業の建て直しを模索したはずだ。
まず、米の確保を最優先させた。

その事に間違いはなかったはずだ。

で、農家は米生産に走った。
他の農業生産物に比べ、圧倒的な保護を受けていたのだから農家の振る舞いは当然だ。

やがて米の生産過剰に出くわす。
ここら辺から、自民党の政策は狂いだす。

過去の自らの政策をコントロール出来なくなるのだ。
減反政策で農地を荒廃させる。
農協は企業化し、その場の利益を優先するようになる。

農家は、高い肥料と耕作機器のローンの支配下に置かれる、、、。

いつの間にか、日本農業は、最も縁の無さそうなガソリンとも手を結ばざるをえなくなってしまった。

  *****
 日本にはもう経済成長の余地がありません。(中略)それでも無理やり成長させる手立てがまったくないわけではない。それは「無償で手に入るもの」をすべて「有償化」することです。今ならただ同然で手に入るものを市場で商品として購入しなければならない事態にすれば、消費活動は活性化し、貨幣の運動は加速し、経済成長は跳ね上がります。
  *****

喫緊の問題でいえば、TTP。
農家を世界グローバリズムに巻き込めとの合唱である。
農業を工業化しろ!

というのが、安倍坊達の主張だ。
(もちろん、アメリカ資本の黒い腕の支配下にある訳だが)

棚田は非効率、と大規模農業が提唱される。
(一方で、棚田を世界遺産にという動きがありそう。
これも、政府が自画自賛するに違いない。
それほど奴等は無節操なのだ)

弥生時代から営々と積み重ねてきた日本農業技術の積み重ね(日本に限らず)。
それを、たかがここ数十年の経済状況によって失って良いものか?



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