カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

これは難題、骨棘のいたずら、ヨーぼう

2012-05-12 18:55:25 | 本日の患者さん
Fさんから問い合わせの電話。

「同僚で、腰が痛くて動けないのがいるんですが。
整形で見てもらった所、骨が尖がってると言われたそうなんですが、、。
そんなのは、先生の所で治療の対象になりますかねえ」

「骨が尖がってる、、、。圧迫骨折ですかねえ。
急性期でなければ、やれる事はあると思いますけど。
とにかく背骨を拝見しない事には、、、」

Fさんに付き添われてやって来たヨーぼうは、杖をついて体をくの字にして現れた。
左手を膝に当てて体を引きずるようにして歩いている。

「こうして左膝を手で支えてやると何とか歩けるんです。
他の格好は痛くて出来ないんですよ。
寝るのも、うつ伏せも、仰向けも出来ません。
膝を抱えて横寝するしかありません」

ご本人から話を聞くと、整形でレントゲンを撮ってもらい、腰椎の4,5番に骨棘が出来ていて神経を圧迫しているのが原因と診断されたそうだ。
手術の話は出ず、痛み止めと湿布とコルセットが処方されたが症状は改善していない。
以前から腰椎椎間板ヘルニアと診断されていて、腰に不安感は常に感じていたが、3日前の起床時に急に痛みで動けなくなったのだそうだ。

「カイロプラクティックというのは、骨を操作するように思われていますが、実際は靭帯や筋肉の緊張を取って、骨の並びを改善しようというものです。
だから、ヨーぼうのように腰椎に付着した骨のような棘が神経を圧迫しているとなると、それ自体は対象外なんです。
ただ、痛みによる周囲の筋肉の異常緊張で、味あわないで済む痛みを改善する事は出来るかも知れません。
ともかく、何が出来るかやってみましょう」

とは云ってみたものの、ヨーぼうはベッドに移るのも大変。
ようやくベッドに移り終えても、取れる姿勢は膝を抱えての横寝だけ。

しばらくの悪戦苦闘の末、仰向けで楽になる姿勢が見つかった。
とはいっても、ヨーぼうがやっている膝抱え姿勢を強力にしたものでしかないが、、。

「神経って、電線のように思いがちですけど、ちゃんとした生き物なんです。
今回のように、骨棘によって神経根が圧迫されると炎症を起こしてしまい、腫れて浮腫んだ状態になって断面積が広がり、圧迫を受けやすくもなってしまいます。
今、緊急の課題は神経様のお怒りを静めることです。
ヨーぼうにとって救いなのは、急性の痛みである事。
こうして痛みから解放される姿勢がある事です。
恐ろしい病気の可能性が排除されているからです。
ともかく、セカンドオピニオンを聞くつもりで、もう一軒、確かな病院で診断してもらって下さい。
ちょっと、今回の整形の先生の対応は腑に落ちないんですよ」

「今回のこんな症状なしに見えたとしても、ここでやる事は山ほどありますからうちもお忘れなく、、。ね。」


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