岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

静岡県知事選でも争点になったリニア新幹線。本当につくっていいのか?

2024-05-29 08:57:50 | 日本の仲間

リニア新幹線の開業を2027年から2034年以降に延期するとJR東海は発表しました。

2034年ではなく「以降」と言ったところに34年開業もないのではないかと感じました。

前静岡県知事の意向だけで大幅に遅れたわけではないのです。

以下ネットより

リニア本線ルートは全長約286㎞。完成している山梨リニア実験線(約43㎞)を除けば、建設中の区間は約243㎞。このうちトンネル区間は約211㎞で、着工されたトンネルの工区は約68㎞に過ぎず、ほとんどで工事中だ。その半分まで工事が進んでいると仮定しても、本線トンネルの進捗率は34÷211=約16%となる。

この数字が正しければ、27年開業はすでに不可能だったし、前静岡県知事の意向は言い訳に使われたということになります。

それからリニア新幹線の車両編成ですが現在は試運転車両しかありません。

そのため、画像としては先頭部分中心です。

左2枚が旧型、右1枚が新型です。

新型には運転席の窓がありません。中央制御です。運転手は乗りません。

超電導リニアギャラリーより

この車両編成(先頭車両2両・中間車両5両構成)では乗車人数は約24人×2両 約60人×5両程度です。合計348名

これでは現在の新幹線1600人の21%程度にしか過ぎません。中間車両を10両にしても648人です。4割程度です。

この12両編成の試運転車両は見たことはありません。

完成してからどのくらいの試運転が必要なのかもわかりません。

 

このリニア新幹線計画は子供の頃から見ています。1962年スタート。

60年経っても完成しない計画なんて実現することに意味があるのでしょうか。状況は刻々と変化しています。

実はこの間に在来の新幹線の安全性、走行性、スピードは格段に進歩しています。

開業当時は最高時速200kmで驚いたものです。

現在は300km運行も可能ですが、試運転では350km運転をしています。安全なのです。

しかし、JR東海はこれ以上速度を上げることは考えていません。

どうしてか、わかりますね。

これ以上速く走ることができるとわかると、リニアの優位性が崩れてしまうのです。

9兆円の投資も意味がなくなるのです。在来新幹線の路線を増やせばいいと。

リニア開発が高速鉄道技術を飛躍させると主張されますが、リニアはいまだに完成しないし、ドイツのように開発をやめた国もあります。

「時速500kmの夢」とは「昭和の夢」だったのです。

途中でやめられない日本の行政ですが、JRも国鉄時代の官僚性を強く残していると思います。なかなか柔軟に対応できませんね。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

ガザを救え!

 

 



最新の画像もっと見る