ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

定期演奏会

2019-09-21 | 家族
今日も仕事はお休みでした。


午後から、毎年今の季節にある兄が所属する合唱団の演奏会に、母と姉の三人で行きました。

今年も会場は紀尾井町ホールでした。

7月に左足甲を亀裂骨折した母にとっては、久しぶりの電車を乗り継いでの外出でした。


演目はヴェルディのレクイエム。

レクイエムとは葬儀の曲ですから退屈かなあ…と案じていたのですが、メリハリのある作品でした。


合唱団の常任指揮者の卆寿記念の演奏会でもありました。

偉大な音楽家なのでしょうが、年々おみ足が弱くなっておられ、 今日は舞台の袖から指揮台までの僅かな距離を、ずっとお付きの人に見守られながらヨチヨチ歩きで辿り着かれました。

カーテンコールでは4回も袖と舞台を出入りされましたが、その都度ふらつき歩行をされるので、私は仕事柄心配で仕方ありませんでした。

さすがに細身で90歳近いふらつき歩行の方は4回もカーテンコールすることはないと思うのです。

ちょっとしたことで転倒するし、転んだらかなりの確率で大腿部を骨折します。

年齢からして手術出来ない可能性も強いし、そのまま回復せず…ということも有り得ます。

まあ、クラシック音楽の指揮者たる者、カーテンコールで死せば本望なのかも知れませんが…。

杖をついてようやく歩いていた母は、演奏会の内容以上に常任指揮者の歩行状態に感じ入っていました。


夜帰って来てから、ラグビーワールドカップのニュージーランド対南アフリカを観ています。

テレビスポーツ観戦が大好きな私は、1987年の第1回ワールドカップから観ています。

当時、日本でオールブラックスとスプリングボクスのワールドカップ対戦が観られるとは夢にも思いませんでした。

長く生きると良いこともあるのだなあ…と思います。