ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

昭和の洋画

2018-12-27 | 映画
今日は仕事はお休みでした。


買い物、スポーツクラブ、自炊のランチ…と、いつもの休日コースを終えてひと休みしていると、NHKBS放送で『ブレードランナー』をやっています。

見始めたら全て観てしまいました。


おとといの『ワンスアポン・ア・タイムイン・アメリカ』と同じく1980年代の作品で、言わずと知れたリドリー・スコット監督のSF映画の記念碑的名作です。

公開時には観ませんでしたが、ビデオになって評判を呼び、レンタルして観た記憶があります。

恐らく30年以上経っての再見でしたが、見覚えのあるシーンがたくさんありました。


夜と雨と煙が主調音の悪夢のような世界ですが、光と陰を鮮烈に使ったスタイリッシュな映像美はやはりすごい。

レプリカントと言われる使役用の人造人間を始め、キャラクターたちの造形も強烈かつユニークです。

舞台が2019年のロサンゼルスとほぼ現在だったことに改めて気づき、よけいに感慨深いものがありました。


『ブレードランナー』本編の放映の後に、ブレードランナー製作の舞台裏を紹介した『ブレードランナー・メーキング』という1時間45分の作品も続きました。

そこでは、『ブレードランナー』という希代の作品が、監督とスタッフとの確執やスポンサーとの悶着など 、いかにさまざまな苦難の末に産まれたのかを描いていました。

驚いたのは、ブレードランナーにはCGが全く使われていない…ということでした。

監督の美意識を、たくさんの部署の職人的技術と意地が拘って手造りしたことを知り、これもまた「昭和の名作洋画」なのだなあ…と思ったことです。