ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

電話

2018-02-27 | ほとほと日記
今日は、仕事がお休みです。


昨夜、仕事が終わって自転車に乗って帰ろう…とした夜8時近く、職場の自転車置き場でスマホの電話が鳴りました。

出ると母で、やたら慌てている感じです。

そして「横浜の○ちゃんに電話しなかったか?」と尋ねます。

私は一瞬、意味が分かりませんでした。

「ホラ、○ちゃんだよ。父ちゃんの妹の…」

確かに「横浜の○ちゃん」とは父の妹、わたしの叔母の愛称です。

しかしその方とは今まで数回しかお目通りの記憶がないし、恐らく最後にお会いしたのは35年以上前の姉の結婚式です。

はっきり言って顔の記憶もなく、もちろん電話番号など知りません。


母に事情を尋ねると、「○ちゃんちに甥を名乗る男から電話が来て、『近くまで来たので家に行きたいが、場所が分からないので最寄り駅まで来て欲しい』と言われた」とのこと。

怪しいとは思ったが、念のために甥である兄と私が電話したかどうか、○ちゃん本人から実家に確認の電話が入った…と言います。


いかにも、振り込め詐欺のような犯罪のニオイがしました。

しかしその男は90歳近い叔母を駅まで連れ出して、いったい何をしようとしたのか…。

電話を切ってからしばらく、実に不気味で不快、そして怒りも感じました。

母がウロタエ気味だったのは、数年前に母自身振り込め詐欺の被害にあったことがあるからかも知れません。

情けないことに、私はその母の狼狽にもかなりイライラしていました。


それにしても、実に下らない奴が多い、油断ならない世になったものだ…と、しばらく陰鬱な心持ちになったことです。