ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

東北の血

2018-01-27 | 家族
今日と明日は仕事です。


今朝も強い冷え込みとの事で、下着も厚手の長袖シャツを着て、カイロを貼って出発します。

日中でも気温が上がらないので、路面の凍結がまだたくさん残っているのが気がかりですが、気をつけていきたいと思います。



昨日、父を一家4人で見舞いに行きました。

兄は、父が唾液が少しでも出るように、長い時間耳下腺辺りをマッサージしました。
父の様子をビデオに撮りました。
兄は一日置きにお見舞いに来てはそうしています。

母はずっと父の顔に顔を近づけて、話しかけたり顔を拭いてあげたりしました。
母も2日に一度見舞いをしています。

姉は父の細った足をずっとマッサージしていました。

父は幸せだなあ…と思いました。

でもそれは、誰に対しても優しく、人を責めることなく生きてきた父の人柄のおかげです。


私の両親は北海道出身ですが、二人とも二代遡ると山形に行き当たります。

両親の祖父母は山形からの屯田兵なのです。

東北人気質…と言うのがあります。

真面目で無口で我慢強い。

平和主義で、人を傷つけるのを嫌がる余り、しばしば自分が損をしても我慢してしまう。

遥か古代中世の昔から、厳しい冬を乗り切るために協力しあわなければならない東北地方では、攻撃性が少なく融和性の高い人が生き残って来たのだと思います。

現在でも、東北各県は刑法犯罪の発生率が極めて低く、もっとも低いランクをほぼ独占しています。

宮沢賢治のような存在は、日本では東北以外からは現れなかったと思います。


父は、まさに東北人の資質を備えた人だなあ…と改めて感じました。



神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
父が苦痛なく過ごせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。