ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

家族食事会

2017-01-03 | 家族
毎年、1月3日は家族が集まって食事会をするのが恒例になっています。



このところずっと銀座アスター本店でやっていたのですが、今年は新浦安のホテルになりました。

父が歩けなくなり、電車を乗り継いで銀座まで行くのが難しくなったからです。

新浦安なら実家から近く、車に乗れば二十分ほどで着きます。

姉夫婦が父と母を送迎してくれました。



新浦安はディズニーランド最寄り駅の京葉線舞浜のひとつ隣の駅です。

それで、駅のすぐ傍に洒落た大きなホテルがいくつかあるのです。

でも私は、一度も下りたことがありませんでした。



何か月ぶりかに会う父は、かなり痩せていました。

この数か月の出来事は母から断続的に聞いていました。

高齢者は食事量が減ると瞬く間に萎んでしまいます。



昨年までと同じく今日も中華料理のお店でした。

完食した去年に比べると、父の摂食意欲は明らかに下がっていました。

でも、エビや焼売などは、美味しそうに食べていました。


生きることの楽しみの半分は食べることだと感じています。

高齢者は、誰もが必ず食べられなくなるときがきます。

いくら勧めても首を振って、ついには何も食べなくなる方に、私はたくさん会ってきました。

だから、食べられる間は、少しでも良いから好きなものを食べて欲しいと思います。



家に帰ってから、昔からの父とのことをいくつか想い出しました。

父は、回り道ばかりしている私が何をやっても怒らず、と言うより何も語らず、経済的にずっと支援してくれました。



父にとってこれからの一年はとても長いですから、来年の正月と言わず、暖かくなったらまた家族で食事会をしたいな…と思いました。