ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

自転車修理

2015-11-29 | ほとほと日記
今日も仕事はお休みでした。


日曜なのでミサに預かろうと、朝八時過ぎに自転車で家を出ました。
最寄りの教会までは、自転車を少し飛ばして10分弱です。

途中、かなり長い坂を下った後、登りに転じる箇所があります。
私の自転車は典型的なママチャリですが、いちおう「三段変速機」がついています。
下り坂が終わって登りに差し掛かったとき、いつものように、ギヤを一段軽くしました。
すると、「ガチャッ」という音がして、ペダルが急に軽くなりました。
(チェーンが外れた…)と、すぐに分かる「足ごたえ」でした。

自転車から降り、路肩に止めて見ると、後ろのギヤからチェーンが外れていました。
参ったな…と思いましたが、スマホを取り出して「自転車のチェーンが外れたら」で検索すると、解決法がいくつか出てきました。
でも、明るい外の光の中では、小さなスマホ画面の字は私の老眼では読みこなせません。
数分で諦めて、自転車を引きずって家まで戻ることにしました。

私には、「果たして自分で直せるだろうか?」という不安がありました。
私は物体の構造におよそ弱く、これまで「修理」なるものをほとんどできた試しがありません。

外での対応は無理と分かっていましたので、自転車を狭い自分の部屋まで入れました。
パソコンを立ち上げて検索すると、やはり、すぐに「チェーンが外れた場合」という記事が出てきました。
私は、いくつか試してみましたが、どうもうまくいきません。
「後ろのギヤは、手でチェーンを持ち上げてはめ込むしかない」というのに従ってチェーンを持ち上げようとしても、ガッチリと喰い込んで浮かせることができないのです。
私は(やはり、ダメか…)と、焦り始めました。

何件目かに「外でチェーンが外れても傘の先で直せる方法」というのがありました。
「少し長い棒でチェーンを車体方向に押すと、テコの原理でチェーンがたわみ…」などと書いてあります。
すでに半信半疑でしたが、マイナスドライバーを取り出して、やってみました。
すると、少しずつチェーンがギヤに近づいていき…、入りました!
私は、「やった!」と快哉を上げたい気持ちでした。

こんなありがたい情報をネットに載せてくれた方に感謝したいと思いました。
不器用な一人暮らしの中高年にとって、本当に助かります。
そして、「自転車修理」をやってのけたことは、生きる自信に繋がりました。


昨日、国立にあるカトリック集会所のクリスマスバザーで、卓上オブジェを買ってきました。
下の写真がそれです。
福島県いわき市の信者さんが手作りした、針金による自転車です。
細かいところまでよくできていて、部屋の机に飾りました。
今日の自転車修理の成功は、この小品のおかげかも知れません。