ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

初めての合同ミサ

2013-07-28 | 信仰
今日は仕事が休みだったこともあり、教会のミサに与りました。

私の所属する教会は、東京のカトリック教会の中でも有数の信徒が多い教会です。

このたび、最寄りの教会が故あって閉めることになり、その教会の信徒さんは私の教会に所属することになりました。

今日は、その初めての正式合同ミサなのでした。

カトリック教会は、原則的に自分が住んでいるところから一番近いところに所属する、居住地所属制をとっています。

そして、産まれたばかりの赤ちゃんでも洗礼を受けることが出来る「幼児洗礼」がある点が、多くのプロテスタント系と違うところです。

その二つの特長から、カトリック教会には、物心が付く前から地元の教会のミサに与っている…という人も多く、教会活動の中枢を担っている場合も少なくありません。

そういう人にとっては、心の拠り所に教していた教会が、事実上他の教会に吸収されてしまうのはとても悲しいことに違いないでしょう。

私は今の教会に所属して約五年半になりますが、日曜の休みが少ないこともあり、あまりミサに与っていません。また、色んな行事にも参加していません。だから、ほとんど知り合いもいないのです。

今朝、自転車で教会に着くと、いかにもベテラン信徒…という風情の中年男性から笑顔で「こんにちは」と声を掛けられました。

挨拶を返しながら、ふだんそういうことはほとんどないので、(はて?)と内心で思っていました。

ミサが始まって、先唱(ミサ進行役の信徒)や神父さんがいつもより詳しく易しく解説しているのをみて、合点が行きました。

私はきっと新しく移った信徒と思われたに違いありません。

でも、信仰共同体に新しく加わった人々に優しくするのは、何であれ善いことです。

私の前列にいた老夫婦は初めてのミサのように色々戸惑っていましたが、隣にいたご婦人が、聖歌集のページなど、いちいち親切に教えていました。

それは中々善い光景でした。