ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

心の強ばり

2013-01-04 | ほとほと日記
昨日の夜、二人の友人と新年会をした。

つい数日前、忘年会を行った同じメンバーである。

仕事への不安を打ち明けあい、子供のころのテレビ番組の記憶を語り合った。

楽しい夜だった。

私は三人の中では最年長だが、一番弱くだらしのない生活をしている。

最年長がこうだからか、お互いに弱みを隠すことなく話し合うことができている。

でも、もちろんそれぞれが置かれている立場や抱える問題は微妙にちがう。

その違いを大切にしていきたい…と思う。


昨日けっこう酒を飲んでしまったので、今日が心配だった。

このところ精神薬の服薬量が増えている。

酒を飲んだ翌日は頭が苦しくなりやすいのだ。

案の定、朝から頭が重く、物悲しかった。

何とか朝、スポーツクラブに行って、少し走って来た。

帰って来ても、普段なら軽くなる心の強ばりがとれない。

部屋はとても寒く、私は布団に横になった。

寒い中で布団に入ると、私は必ず悲しくなり、悪いことを考えてしまう。

まだ明るかったが、ベランダの窓に向いている雨戸を下ろした。

雨戸は金属製のシャッターで、断熱性と遮光性が抜群だ。

私は六年近く住んでいて雨戸の存在に気付かなかったが、姉が見つけてくれた。

雨戸のお陰で寒さは和らいだ。

でも、気持ちはなかなか温まらない。

このところ、部屋で一人でいるのがとても怖くなっている。

心に魔物がすぐに忍び込んでくる。

すると、母から電話が来た。

母の声は、いつものようにゆったりとして田舎のおばあさんのような感じだった。

心の強ばりが少しずつ溶けていくのを感じた。