ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

正月昼食会

2013-01-03 | 家族
毎年、1月3日は家族で食事会をする。
店は銀差アスター本店と決まっている。
今日も父、母、兄、姉夫婦、私の6人で集まった。

私は去年おととしと心身不調だったが、何とかこの集まりには行っていた。
しかしほとんど記憶がない。
それに比べれば、今年はまだ状況はましなハズである。

コース料理だったが、父も母も良く食べた。
義兄はもともと優しい気質の人だけれど、私に昨年色々あった私に対して気を使ってくれた。

良い食事会になった。

食事会が終わってから、父がトイレに行った。
ところが、なかなか帰って来ない。
見に行くと、大の方のトイレで長い時間掛けている。
十数分掛かって、ようやく出てきた。皆で店の前まで出てきた。
しかし、父の顔色は冴えない。
「また、出そうだ」と言う。
店に戻り、またトイレを借りることにした。

父の表情はいつになく弱々しく不安げだった。
父も今年で87歳。これくらいの高齢者には、そもそも消化機能が衰えたり、思わぬ悪性疾患が隠れている場合も少なくない。

トイレの前で待ちながら、私はそんなことが頭に浮かんだ。
ホームの入居者の救急搬送に付き添いで来ていると思えば…とも考えた。

しばらくすると、父はトイレから出てきた。
おもいのほかすっきりした表情だった。
何でもなかったらしい。

そしてまた、一家が合流し、それぞれに別れた。


来年もまた食事会が出来るだろうか。

平穏であることの幸せと難しさを、改めて噛みしめた。



遠い思い

2013-01-03 | 分かち合い
今年も、多くの方から年賀状を頂いた。

私のほうからは丸二年間何の挨拶もできなかったのに、本当にありがたいことである。

皆さん、音沙汰のない私の安否を心配してくれていた。

多くの友人たちは、仕事を全うし、家庭を築き、子供を育てている。

そこには凄まじい艱難があったことだろう。

でも、それを乗り越える力があればこそ、遥か遠い存在の私へ、思いのこもった一枚を毎年送って下さるのだろう。

これも「繋がり」だと思いたい。

そして、来年もまた自分の消息を届けることを、目標のひとつとしたい。