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数的優位の生かし方

2008-03-14 21:28:39 | 浦和レッズ
浦和の試合を見ていると、数的優位を生かすのが下手な印象を受けます。昨年だけでも、一人少ない相手に同点に追い付かれて引き分けた千葉戦、数的優位で2-0とリードしながら決定機を外し続けた磐田戦、そして何といっても10人の相手に負けた鹿島戦と、数的優位をうまく生かしていない印象です。

その理由はオジェック監督が数的優位になっても特別な指示を出さないのではと思うほど、戦い方が変わらないからです。では、どうすればいいかは、私はイングランドで絶好の例を見ています。当時のカードはリバプール対トットナムで、アウェーのトットナムが2点を先行する展開でしたが、前半の終了間際にトットナムが右SBに一人退場者を出します。

これを見たトットナムは、4-5-1のサイドハーフの選手を下げて、右SBを補充しました。リードは2点なのですから、しっかり時間を使えれば勝てるというのがトットナムのゲームプランだったはずです。しかし、リバプールも明確な意志を持って数的不利の相手を攻めようとしてきました。

そのキーマンは、当時32歳の元イングランド代表のポール・インスという選手でした。前半はボランチとして出場していたインスは、後半開始とともにトップ下に回りました。全盛期は過ぎていたとはいえ、さすがは代表のボランチで、その高いキープ力で前線に拠点を作り、リバプールが一方的にボールを支配する展開を作りました。

その結果、この試合は3-2でリバプールの逆転勝利に終わりました。確かにインスの個人能力が効きましたが、リバプールが明確な意志を持って攻めたことが勝利につながりました。浦和で同じことをやろうとするなら、昨年までなら長谷部のトップ下があったでしょうが、今年のメンバーでそれができそうなのは闘莉王だと思います。

闘莉王をボランチかトップ下に置いて、サイドからのクロスに闘莉王が頭で合わせる形を作るのが、ゲームメーカータイプを欠く浦和の唯一の策に思えます。DFができる選手なら、阿部勇樹も鈴木啓太もいますから、何か明確な意志を持って攻める形が見たいものです。
コメント
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