Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ルヴァン杯C大阪戦マニアック分析

2022-09-30 21:49:45 | 浦和レッズ
ハーフタイムの交代で投入された馬渡は左SBに入り、明本が左MFに上がる布陣変更が打たれました。この交代は多少ですが効果が見られました。前半、皆で遠慮しているようで誰もシュートを打たなかった浦和で、馬渡だけはシュート意識がありました。それが一度でも枠へ飛べばとの期待は持ちました。もっとも、CKキッカーとしての馬渡は、GKキム・ジンヒョンにキャッチされるなどキックの精度は今一つでした。

そうやって、攻撃に希望を持ちたいところでの、C大阪の3点目が、本当にこのゲームを決定づけました。どうしても、2点ビハインドの浦和は前に出ており、相手が自陣に引いてカウンター狙いだった攻撃にあっさりと引っかかって、左クロスを加藤に合わされて0-3となってしまいました。どうして、ゲームがまだわからないうちに、ベンチにいた江坂とユンカーを投入しなかったと、ロドリゲス監督の決断の遅れが悔やまれます。

C大阪は無理せずに守ればいいので、交代枠は攻撃の選手で使いました。2トップで浦和守備陣にプレスに行きながら自陣に2ラインを引く、いつもの現実主義でOKな展開です。残り20分になってようやく、江坂とユンカーが同時投入されますが、もう手遅れでした。この交代で、ユンカーと松尾の2トップにトップ下に江坂、左MFに小泉、右MFに伊藤敦樹、1ボランチに岩尾という、練習でもやったことがないのではという、ダイヤモンド型中盤の4-4-2に布陣を変更します。

これは相当前がかりな交代なので、C大阪のパトリッキの4点目を防ぐことができず、浦和は前にボールを入れて何本かCKを取ったものの、キッカーの馬渡が当たっておらず決定的な場面には至りませんでした。この4点目は相当浦和サポにとっては衝撃的だったようで、なかなかサポーターが諦めないスタジアムの埼スタで、試合途中で帰る人が続出した無残な試合になってしまいました。

ルヴァン杯決勝の日の予定を空けて、楽しみにしていた浦和サポの私は寂しく他の予定を考えています。天皇杯決勝の10/16、ルヴァン杯決勝の10/22の両方が空く、この事態は予定していませんでした。最後の希望であるACL決勝に向けてのチーム作りを楽しみに、残りのリーグ戦はゆっくり見ようと思います。





















































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キンモクセイ

2022-09-30 21:39:47 | 埼玉
お彼岸を過ぎて少しずつ涼しくなる頃が、写真のキンモクセイが咲く頃です。近所では、どこにキンモクセイが植わっているかは大体わかっており、カメラを構えてもいい場所で撮ってきました。この香りを伝えることができないのが残念に思えるほど、秋の朝を楽しんできました。
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広島戦プレビュー

2022-09-29 22:27:15 | 浦和レッズ
今度の土曜日、浦和レッズはアウェイのエディオンスタジアム広島で、サンフレッチェ広島と対戦します。浦和は必勝を期したはずのルヴァン杯準決勝でC大阪に惨敗し、まだACLの可能性は残るものの国内では無冠が確定しました。そのショックは確実にあると思われますが、リーグ戦は待ってはくれず、現在リーグ3位の強豪広島との対戦を迎えることになります。

広島のデータを見ると14勝9分7敗で、45得点32失点です。30試合で45得点は1試合平均1.5点と良い数字ですが、失点数も1試合平均1点を超えており、多少点は取られてもそれ以上に点を取って勝っているチームなのでしょう。チーム得点王はMF森島の7得点で、FW満田の6得点がそれに続きます。浦和入りの噂もあったキプロス代表FWソティリウは、5試合出場1得点と今一つ結果を出せていません。

得点者は分散しており、誰を抑えれば勝てるようなチームではないです。もっとも、広島はリーグ戦ではここ2試合は0-4、0-0と続けて無得点で、チーム状態的には下り坂の状態で迎える試合になります。広島が浦和と違うのは、ルヴァン杯準決勝を勝利して、タイトル戦の決勝に向けてチーム状態を上げて行こうとする展開で迎える試合です。

浦和は、ルヴァン杯準決勝ではひどい試合をしてしまいました。前にパスコースがなく、ボールを入れてもクリアされるばかりで、皆で動いてハードワークするいつもの試合はできていませんでした。ロドリゲス監督の、江坂、ユンカーの投入が遅れたという采配ミスもありましたが、これだけひどい試合をしてしまうと、負けるべくして負けた試合でした。

広島戦は、今後目標となってくる、来年2月のACL決勝に向けてのチーム状態の立て直しの一戦になります。ここで連敗街道を進むようでは、アジアの西地区を勝ち抜いてくる強豪には勝てないので、そこにチーム状態をトップに持ってきたいです。
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つながらないパス(9/27日本対エクアドル)

2022-09-28 22:27:01 | ワールドサッカー
昨日の日本代表の親善試合エクアドル戦は、0-0の引き分けに終わりました。もっとも、チームの層を厚くしたいとアメリカ戦からスタメン全員を入れ替えた日本代表は、持ち味のパスが回らずに苦しみました。ドイツのデュッセルドルフが会場でしたが、この日はスプリンクラーが試合中に何度か誤動作して、試合進行に水を差したアクシデントもありました。

もちろん、相手エクアドルが良い試合運びをしたことも理由です。エクアドルは南米予選で4年に2回、ブラジルやアルゼンチンと対戦するという環境にいるので、アウェイでは守って勝ち点1でも確保し、得意な高地のホームで勝つためのチームを作っています。また、エクアドルの身体能力は高く、スピードで何度も日本相手に仕掛けてきました。

この日目立っていたのは左SB長友佑都と、GKシュミット・ダニエルでした。スピードのある長友にとってはエクアドルとの「走り合い」は望むところのようで、相手のDFライン裏へのパスに何度か追いついてピンチを逃れていました。シュミット・ダニエルは正GK権田の負傷離脱という好機でスタメンが回ってきたので、エクアドルのシュートを無理に難しいプレーをせず確実にCKに逃れていました。

それでも、サイドがほとんど崩せずに、時折来るチャンスは三笘の個人技か相手パスミスという展開が続いた前半は森保監督も課題と感じていたようで、FWを古橋から上田に替えてきました。この交代はある程度当たりました。上田の、圧倒的ではないもののギリギリで競り勝てるヘディングの強さで、自陣から送られたボールを上田が落とした形から何度かチャンスをつかみました。

ボランチに遠藤航、左MFに相馬を入れて流れを変えに行った日本ですが、81分に決定的なピンチを迎えます。相手クロスへの守備で、谷口がファウルした場所はギリギリながらペナルティーエリア内で、エクアドルにPKを献上します。キッカーはエクアドルのレジェンド、エネル・バレンシアでしたが、相手のゴール左へのシュートを読んだシュミット・ダニエルが、これを止めて失点を防ぎました。

試合はそのまま0-0の引き分けに終わりました。シビアに見れば良くない試合で、特に前に拠点を作れなかった前半は苦しい試合でした。それでも、そんな試合で粘って勝ち点1を確保できるのは、アピールしたかった守備陣としては結果が出たとも言えます。W杯本番のメンバー発表は未定ですが、アピールできた選手も、この試合ではいたと思われます。
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彼岸の風物詩

2022-09-27 23:36:49 | 埼玉
今日はエクアドル戦を見て遅くなったので、穴埋めネタに彼岸の風物詩で、彼岸花に止まっているアゲハ蝶の写真を貼っておきます。
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奇策2度は通じず(9/25ルヴァン杯浦和対C大阪)

2022-09-26 22:27:46 | 浦和レッズ
昨日のルヴァン杯C大阪戦は、0-4と浦和の惨敗に終わりました。そうなった要因として、日本代表に合流している酒井宏樹の代役に、攻撃的MFが本職の関根を起用した奇策が2度は通用しなかったことがあります。第1戦ではC大阪が慎重に入ってきたので、関根が前に出て攻撃参加する動きを見せても、相手はその手を予想していなかったようであまり狙ってきませんでした。

しかし、この日のC大阪は、1点取らないと決勝進出の可能性がないので、サイドハーフの毎熊、為田を思い切って前に出してきました。それは、関根と明本の両SBのところを狙うという明確な意思表示でした。どうしても、本来攻撃的MFの関根と明本は、徹底的に狙われてもしのぎ切るほどの守備力は足りないので、C大阪にサイドで持たれてしまいます。

それが最悪の形で2失点につながりました。1失点目は毎熊のクロスに、明本が止めに入ったのが裏目になったオウンゴールとなりました。明本としては精一杯のプレーだったので仕方ないところはありますが、早い時間で1点を入れたC大阪は、いつもの慎重な手をいつでも発動できる優位さを手に入れました。2失点目は、為田の動きに関根がついていけず、フリーで上げられて加藤のスルーから、ファーサイドにいた奥埜が押し込んだものです。

また、この日の浦和は攻撃陣も不振でした。どうしても、相手のCBのクロアチア人ヨニッチ相手に、ウイングタイプの松尾ではキープすることが難しく前線で収まらない不利もありました。また、右MFで起用された松崎が全く機能しませんでした。突破してクロスか、最悪でもキープして関根の上がりを助けて欲しかったですが、ここでボールが収まらなかったことが浦和の敗因の一つになります。

確かに、第1戦で起用された右MFモーベルグは本来の出来ではなかった印象はあります。しかし、タイトル戦の決勝進出を賭けてベストメンバーで勝ちに来ているC大阪相手に、メンバー落ちで勝ちに行くというロドリゲス監督の判断が、今回はミスになりました。モーベルグが出場していれば、最悪でもキープして関根を助けることはできたでしょう。

これを見て、ロドリゲス監督はハーフタイムに松崎out馬渡inの交代を打ち、明本を左MFに上げて馬渡を左SBに置く交代を打ちます。しかし、ベンチには江坂もユンカーもいたので、ハーフタイムに一気に動いて欲しかったサポーター的期待では残念でした。それも敗因になるのですが、明日マニアック分析で補足します。



















































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大相撲秋場所総括

2022-09-26 22:04:47 | 他スポーツ
大相撲秋場所は、写真の玉鷲が13勝2敗で優勝しました。幕内最年長力士の優勝はおそらく異例で、37歳10か月は昭和以降の年長記録更新です。玉鷲はモンゴル相撲の経験者ではないので、モンゴル出身の彼ですが相撲のノウハウは日本で学びました。そのため、技で勝負することの多いモンゴル力士では珍しい押し主体のパワー型の相撲を取ります。そのパワーを、37歳になっても維持していることは、さすがです。

この優勝の要因として、彼が3年前に一度優勝の経験があるのも挙げられます。9連勝で優勝争い単独トップに一時立った、平幕北勝富士は優勝争いのプレッシャーに耐えられず後半失速し10勝5敗に終わりました。その北勝富士との直接対決を制してから、玉鷲は勢いが出てきたようで、私が見に行った14日目には曲者で知られる翔猿に何もさせずに押し出しました。その落ち着きぶりは、ベテランであることだけでなく優勝経験がなせる業でしょう。

横綱照ノ富士が5勝4敗と苦しんで途中休場に追い込まれたことで、今場所は本命不在の戦いになりました。上位陣で唯一可能性のあった大関貴景勝も4敗目を喫して脱落し、関脇若隆景も優勝争いのライバルの高安に敗れて4敗目となり脱落しました。大関正代は4勝11敗と負け越して来場所はカド番になります。今場所の戦いを見ると、勝ち越してのカド番脱出は難しそうに見えます。大関昇進から2年で、早くも5回目のカド番という、正念場が続きます。

また、カド番の大関御嶽海は4勝11敗と負け越して大関を陥落します。本人がオンラインの取材に応じないので状態は不明ですが、痛めていた右肩の状態が良くないのでしょう。こちらは、大関復帰には10勝が必要と厳しい立場で、下からいろんな力士が上がってくる勢いにのまれてしまいそうです。大関を目指す、今場所11勝4敗の若隆景に上がっていく勢いを感じさせます。

三役争いでは、小結逸ノ城が6勝9敗で平幕落ち、小結阿炎が全休で平幕落ちです。関脇大栄翔が7勝8敗で小結に留まる可能性があり、4枚目13勝2敗の玉鷲は三役に上がれそうですが、筆頭で10勝5敗の翔猿をどうするかは議論が分かれるでしょう。上位陣が不振の場所は、どうしても前頭上位に好成績が続出することになり、番付編成会議が難しくなります。

下位では、東十両3枚目の19歳、熱海富士が8勝7敗で新入幕の可能性があります。本来は上がれる成績ではないですが、前頭下位に大きく負け越した力士が多いことで「繰り上げ当選」を果たせそうです。そういう、運をものにするのも強い力士の条件なので、幕内でどんな相撲を見せてくれるかも、来場所の楽しみです。
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エクアドル戦プレビュー

2022-09-25 22:33:10 | ワールドサッカー
今日は埼スタに行っていました。浦和レッズの惨敗は少し時間をおいて振り返りたいので、今日は火曜日夜に予定されている、日本代表の親善試合エクアドル戦のプレビュー記事です。エクアドルは南米予選を4位で通過しておりW杯に出場する相手です。エクアドルのA組は、開催国カタール、セネガル、オランダという組で、戦い方によってはベスト16進出もあり得る組です。

もっとも、エクアドルがW杯予選を通過できるのは、南米予選が10か国のホームアンドアウエー総当たりで4位以内通過というルールが大きく効いています。このルールだと、アウェイで未勝利でも、ホームで全勝に近い成績を残せば4位に入る可能性があります。エクアドルの首都キトは2600mの高地で、この酸素の薄さには世界の強豪であるブラジルやアルゼンチンでも苦しむほどです。

もちろん、エクアドルの予選通過は高地だけが理由ではないでしょう。以前クラブW杯で来日したエクアドルのLDUキトの監督が「エクアドルにスターはいない」と語っていたように、皆でバランスを取ってFWにいいボールを通すためにハードワークができるチームです。今回の会場はドイツのデュッセルドルフで高地ではないですが、南米予選でブラジルやアルゼンチンと毎回対戦するので、勝つためのノウハウはいろいろ出してくるのではと思われます。

日本代表は、以前は欧州で試合をすると時差ぼけで初戦は体が動かないこともありました。もっとも、今は代表の7割が海外組になったので、欧州で試合をした方が海外組を呼びやすいというのも、あえてドイツで試合をした理由でしょう。2億円とも言われる、国内で代表戦をした場合の収入を捨ててでも、日本代表を強化するためならばと思ってドイツ開催にしたのでしょう。

エクアドルの代表メンバーは発表になっており、ベテランのエネル・バレンシアなど欧州組も多く含まれています。相手の本拠地に行くと嫌がらせを受けるというタフな南米予選を勝ち抜いたチームらしい、メンタルの強さは持っている相手でしょう。そんな相手に、日本が立てた戦略が機能して、この親善試合の意義があったというゲームになることを期待したいです。
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鎌田システム(9/23日本対アメリカ)

2022-09-25 13:27:03 | ワールドサッカー
一昨日の日本代表の親善試合アメリカ代表戦は、2-0で日本の勝利に終わりました。このゲームは日本が立てていたゲームプランが上手く行った勝利に思えます。アメリカは4-3-3の布陣で、4番をアンカーに置いて、サイドのマッケニー(8番)、デラトーレ(14番)に回してから両ウイングのレイナ、アーロンソンを使ってくる狙いで、右SBデストを走らせるなど身体能力が高いところは見せてきました。

日本が狙っていたのは、3枚のMFのパス交換のところでした。いきなり、伊東純也が高い位置で奪ってスピードを生かしてチャンスを作ると、日本の得意とする高い位置からのプレスがうまく機能し、ボランチの守田、遠藤航のところでボールを奪うことができていました。時には外されて速攻を受けることもありましたが、前で取ってのショートカウンターは相手にとって脅威でした。

先制点は日本に入りました。これも高い位置からの回収で、ボールをつなぐ日本らしい攻めで、守田のパスからファーサイドにいた鎌田のシュートが相手GKターナーを破ります。鎌田がオフサイドかどうかでVARになりましたが、検証の結果オフサイドではないことになり、ゴールが認められました。日本は点にこそならなかったものの、数多くのCKを取るなど、押し気味に前半を進めました。

戦術的なことを言えば、この日の日本は前の形の4-2-3-1に戻す選択をしました。この狙いは、現在ドイツで好調を維持している鎌田が最も生きるポジションがトップ下だからでしょう。いわば「鎌田システム」ですが、鎌田がセカンドストライカー的に前に絡んでいくプレーが、この日はよく見られました。サイドからのクロスもよく入っていました。

後半、日本は酒井宏樹、GK権田を下げて、伊藤洋樹、シュミット・ダニエルを入れてきます。この試合はあくまで親善試合なので、いろんな形を試しながら勝利を目指す試合です。特に森保監督の意図を感じたのが、伊東純也、久保建英を下げて堂安律、三笘薫を入れた采配で、日本はサイドのウイングには自信がある意図です。

その三笘が2点目を決めました。得意なドリブルから、うまく相手DFを引き付けてGKの視界が陰になるところを狙いました。三笘については、ブラジルもスピード型ミリトンを三笘対応にするなど意識している様子で、彼をうまく生かすことでゲームを優位に運べればと思います。この試合はいい試合でした。次のエクアドル戦も、そうした意図が見える試合にして欲しいものです。
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大相撲秋場所14日目

2022-09-25 11:32:51 | 他スポーツ

昨日、大相撲秋場所14日目が行われた、両国国技館に行ってきました。国技館に行くと、親方衆がその辺を歩いていることがあるなど、そのときでしかできない楽しみ方があります。私は十両土俵入りの後に幕下上位5番から見始めましたが、十両と幕下の入れ替え戦的な藤青雲対豪ノ山戦が組まれ、豪ノ山が勝って十両を守れそうな結果になるなど、14日目らしい取組も組まれていました。

14日目ということで優勝争いが注目でした。今場所は横綱照ノ富士が途中休場、大関陣も御嶽海と正代が早々と負け越し、貴景勝も既に4敗を喫し、優勝争いは平幕同士の勝負になりました。2敗でトップに立っている、37歳のベテラン玉鷲は、翔猿と対戦しました。離れて取りたい玉鷲と、組みたい翔猿の思惑があったでしょうが、立ち合い一気の押しで玉鷲が突き出して勝負はあっさりと決着しました。

この玉鷲の勝利で、4敗力士は優勝争いから脱落し、3敗で残っていた北勝富士と高安にわずかながら優勝の望みが残る状況です。もっとも、平幕好調力士は上位と当てられるいつもの割で、北勝富士は関脇若隆景と対戦します。北勝富士は立ち合い突いて出ようとしますが、若隆景は右がすぐに入って四つに組んで、北勝富士を西土俵に寄り切って北勝富士は優勝争いから脱落します。

これで、唯一優勝の望みがあるのは高安です。高安も関脇豊昇龍と対戦しますが、高安の突きがうまく豊昇龍を押し、反撃しようとした豊昇龍を土俵中央ではたき込んで高安は3敗を守りました。今日の千秋楽は、玉鷲と高安の直接対決が組まれ、玉鷲は勝てば決定、高安は本割、決定戦と連勝することが逆転優勝の条件という千秋楽になります。

大関貴景勝は錦富士に勝利し、辛くも9勝目です。大関として優勝争いができなかった責任感はあるでしょう。貴景勝は最近は優勝争いから遠ざかっており、去年に逸ノ城と対戦して頸椎を痛めて以来、低迷が続きます。横綱は遠そうですが、それでもギリギリ大関の責任を果たしているのは彼だけです。御嶽海はわずか4場所で大関を陥落し、正代に至っては9連敗であっさり負け越しています。

千秋楽、平幕同士の一番に優勝争いがかかるのは、ちょっと複雑な思いもありますが、それでも玉鷲の最年長優勝がなるか、高安の悲願の初優勝がなるか、注目してテレビで見たいと思います。


貴景勝


御嶽海


琴ノ若


高安


若隆景


正代


北勝富士


翔猿
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