きょう一日を
よろこび
努め
人には優しくして暮したい。
青空もこのごろは
ばかに綺麗だ。
舟を浮べたいくらい綺麗だ。
山茶花の花びらは
桜貝。
音たてて散っている。
こんなに見事な花びらだったかと
ことしはじめて驚いている。
何もかも
なつかしいのだ。
〜 太宰治「新郎」〜
想いのほか
寒さが
厳しくて
あぁ
二月だった。
冬だった。
そう
首
を
竦めた
帰り途
雀
の
群衆
が
優しきヒト
が
木の根元
に
撒いた
穀物の餌
目掛けて
押し寄せていた
それに
気付かぬ
足音
に
いち早く
気付き
彼等
が
緊急避難
した
場所
は
電線
だったり
木の枝
だったり
其れが
音符
に
見え
其れが
枯れ葉
に
映り
無神経な通行人
に
すら
微笑み
を
与えてくれた
こう
見られたい。
とか
どう
映るだろうか。
なんて
そんなコト
に
気を取られるより
日々
を
懸命
に
美しく
活きる
コト
に
気を取られよう
ワタシ
も
0
にも
戻らず
2
にも
成れず
とも
ずっと
1
で
在り続けるため
に
不意
に
飛び込んできた
だれか
の
生き様
さえ
嘲笑うコト
なく
美しい
と
ココロ
から
想える
よう
に