バカンティ氏「STAP細胞を確信したまま墓場に行く」 科学の使命は未知の探究
2016.02.27(liverty web)
STAP細胞の謎、解明への助け船になるか。
STAP細胞論文の共著者チャールズ・バカンティ氏が、論文撤回後もSTAP細胞作製の研究を進めていたとの記事を、米誌ニューヨーカー電子版がこのほど掲載した。
記事によると、バカンティ氏は同誌から昨年7月に取材を受けた。論文の共著者で、医師である小島宏司氏とSTAP細胞の実験を続けているという。STAP細胞の真偽性について、「私は、STAP細胞が正しいと確信したまま墓場に行くだろう」と語っている。
その他、バカンティ氏は、STAP細胞論文の不正疑惑が持ち上がった時、小保方晴子氏にデータを捏造していないか尋ねたという。小保方氏は「もしそうならこんなに時間をかけて実験をしない」と答えたという。
小保方氏への批判が国内外で巻き起こっている中でも、「STAP細胞は存在する」というバカンティ氏の確信は揺らがなかったようだ。
『あの日』で触れられている若山氏の「不可解な行動」
マスコミ各社は2014年12月、小保方氏が参加した理研でのSTAP細胞の検証実験は失敗したと報じている。にもかかわらず、バカンティ氏はなぜ、STAP細胞の存在に確信を持ち続けていたのか。
その理由は、今年1月に発刊された小保方氏の著書『あの日』で垣間見ることができる。本書の中で、小保方氏はSTAP現象の再現性は確認されていたと主張している。
検証実験には大きく2段階ある。
第1段階は、STAP細胞を作成する段階で、第2段階は、作成されたSTAP細胞をマウスの受精卵に入れ、細胞の多能性を確認する段階。著書の中で、小保方氏は、第一段階について、「私が担当していた実験部分の『STAP現象』の再現性は確認されていた」としている。
小保方氏が問題視しているのが、第2段階のマウスの実験部分。その担当者が山梨大学の若山照彦教授だ。検証実験の成功には、若山氏の担当部分の成功が必須だったが、若山氏は実験には参加しなかった。つまり、若山氏の参加なしには最初から検証実験が成功しないことが目に見えていたのだ。
若山氏の不可解な行動はそれだけではない。
同氏は、STAP論文を撤回するよう共著者を説得し、撤回理由書を書く際、合意した内容を、小保方氏に不利になるように無断で修正したという。
その他、ES細胞をSTAP細胞と偽ったとの報道について、小保方氏が無実を証明するために解析しようとしたサンプルが、なぜか研究室から消えていたと記されている。
論文撤回騒動の真相解明とSTAP細胞の研究を進めるべき
断片的ではあるが、こうした内部事情が明らかになるにつれて、小保方氏には罠のようなものが張り巡らされていたようにも見える。実態を知る研究者が良心に基づき、真実を明らかにすることを願いたい。
一方で、STAP細胞の存在そのものは謎に包まれたまま。科学者たちは、未知なるものを探究するという科学的精神に立ち返り、小保方氏とともにSTAP細胞についてさらなる研究を進めていくべきだろう。
(冨野勝寛)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『小保方晴子博士守護霊インタビュー』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1493
幸福の科学出版 『小保方晴子さん守護霊インタビュー それでも「STAP細胞」は存在する』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1144
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