氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

精肉店のコロッケ

2005-11-28 10:22:28 | 懐かし商店街
商店街や市場で精肉店の店頭で揚げていた「精肉店のコロッケ」が大好きでした。
学校帰りに道草をくい土居公園でレンドセルを隠して仲間と遊び呆けます。
夕方になってあわてて家へ帰ろうと思い立つ。
しかしお腹の虫が「グゥ~ッ」と鳴いたら家まで辛抱出来ません。
駄菓子屋のお菓子は腹の虫を宥めるのには役不足です。

公園の横に有る公設市場の精肉店から揚げ物の良い香りがプ~ンと匂って来ると堪りませんでした。
顔馴染の肉屋のオッチャンに「コロッケひとつちょうだい!食べながら帰る ソースいっぱいつけといてや!」言いながら5円玉を一個渡します。

オッチャンは緑色の包装紙に揚げたてでホッカホカのコロッケを包むとサービスのソースを上手に付けて渡してくれる。
お金を持たない時でもツケで買えました。(それも帳面なしで!
暖かいコロッケはラードの好い香りでそれは美味しかった。

そう言えば昭和30年代初めはコロッケ1個が5円だったのです。
大好きな杉浦茂の漫画にも「コロッケ5円之助」なんていう人物も登場します。
何時の頃かコロッケが10円になり(多分東京オリンピックの昭和39年頃)色々な物価が急騰しました。

ちなみにメンチカツは10円、トンカツは50円、ビフカツは50円~100円だったと思います。
晩御飯のオカズにする時にはビフカツを70円とか80円とか好みの注文に応じて大きな肉の塊から切って衣を付けてその場で揚げてくれました。
「ミッチャン!お腹すいたやろ これ食べて待っといてや」 
待っている間にオッチャンはコロッケをオマケにくれます。
食いしん坊の私はそのオマケが楽しみでお使いは大好きでした。

関西でお肉と言えば「牛肉」で豚肉は「豚」です。
家内は埼玉育ちでお肉と言えば「豚肉」で牛肉は「牛(ギュウ)」だったそうです。
結婚して言葉の相違や誤解が沢山有り笑い話の種が尽きません。
所変われば品が変わり言葉も随分違う事が解りました。


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4 コメント

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Unknown (マドレーヌ)
2005-11-28 16:35:58
私も精肉店のコロッケが好きでした。

「買い食い、食べ歩きは禁止」と学校からお達しでしたので、アツアツを買って家で食べていましたが・・・その場で食べたらどんなに美味しいだろう・・・といつも思っていました。今もそのお店があるので、時に出かけます。うちの子には、その場で食べるのOK。おばあちゃんが見たらお小言かも。。。でも、美味しい時に食べるのは悪くない。その味を知っておくことの方が大事ですよねぇ、という屁理屈を自分に言い聞かせています。自分の子供の頃の品行方正(爆)さに、今頃、反抗してるのかな。
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精肉店のコロッケ (氣楽亭)
2005-11-28 20:22:02
マドさんもお好きでしたか!



>うちの子には、その場で食べるのOK。



理解有るお母さんを持ってPin君は幸せですね。

とんでもない事以外は子供にあれこれ禁止するのは・・・

マドさんの遅い反抗期にも万歳です!
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かたちも大事 (のり坊)
2005-12-02 22:37:40
 コロッケは、肉やのうすっぺらいものが一番!昔は、ひき肉など申し訳程度にしか入ってなかったが...長い間に高級なコロッケにも出会い口が肥えたが、でもあれがうまかったなあ。高校のころも正門斜め前でコロッケ、フクロに入れて熱い揚げたてを食ってたっけ。

いま、近所のローカルスーパー、惣菜場で作っている昔風のカタチのもの?単純なポテトこれがうまい。ムスメにも好評なので、やっぱりシンプルなものはうまい、そして小判型のあのカタチがいい!

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かたちも大事ですね (氣楽亭)
2005-12-02 23:02:55
>コロッケは、肉やのうすっぺらいものが一番!



本当に同感です。



>ひき肉など申し訳程度にしか入ってなかっが・・・



ひき肉だと思っていたこげ茶色の物体はまるごと茹でたジャガ芋の皮でした。

皮を剥かずにコロッケに練り込んでいたのです。

しかし美味しかった。(空腹が一番の調味料!
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