氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

チンドン屋

2005-12-11 09:02:05 | 懐かしい商売
「チンドン屋」を街で見なくなった。
昭和30年代の初め頃には商店の開店や大売出しの宣伝に「チンドン屋」をよく見かけました。
チンチンドンドン~チンドンドン~」
鉦と太鼓のリズムにクラリネット、サキソフォン、トランペット、三味線のもの悲しい調べが街に響きます。
白塗り三度笠の股旅姿やサングラスに船長帽子のマドロス、三味線を持った鳥追い姿、道化のピエロ・・・色々な扮装をした一団が街を練り歩く。

「チンドン屋」の調べを聴くと我々、悪ガキ連はビラを貰いに後ろを同じ様に練り歩いた。
童話の「ハメルンの笛吹き」について歩く鼠のように何処までも「チンドン屋」の後をついて歩きます。

街角の所々で「東西~東西~皆様御存知の京阪商店街におきましては~歳末大売出しを実施中で御座いますれば~皆々様の賑、賑しい~御来店を・・・」口上を述べビラを配りました。
一枚貰えばそれで良いのに「チンドン屋」の後を何処までもついて歩きます。
周りが暗くなりコウモリが飛び交うと慌てて家路を急ぎました。
最近はあんな「懐かしい商売」を見なくなりました・・・

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4 コメント

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ドンパン節? (のり坊)
2005-12-11 19:50:33
>「チンチンドンドン~チンドンドン~」

ハハハ、これ、ドンパン節のような...

うーちのおやじはハゲあたまぁ、となりのおやじも...ハーゲとハーゲがぶつかってぇ~

カンケーねがったが、しづれい、すますた!(これでは、伴ジュンの世界?)

チンドンや、あのオシロイ、真っ赤な口紅、白足袋やぞうり、広告看板ぶら下げて、う~ん!

 ちょっと違いますが洋画「ブリキの太鼓」とかジェルソミーナ「道」なんか似たような雰囲気、でもああいうのは大道芸かな?



そうでした。うす暗くなると、小さいこうもりが飛びまわった! 

暗くなるまで外にいるからよッ!
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アジャパー (氣楽亭)
2005-12-11 20:07:34
>伴ジュンの世界?



アジャパー・・・を思い出しました。

伴ジュン、アチャコの絶妙なコンビが出演する映画「二等兵物語」も思い出が有ります。

可笑しくて悲しい映画でした。
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見かけない (駒井徳三)
2005-12-12 20:40:32
見かけなくなったもの。

男子児童生徒の帽子と丸刈り、女子児童のオカッパ、火の見櫓、リヤカー、馬車、農耕牛、木炭自動車、虚無僧、踊る宗教、傷痍軍人、女性の立ち小便、下着姿のおばちゃん、ステテコ姿のおっちゃん、脱脂粉乳。

昔はよく見たもんだ。
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見かけない~2 (氣楽亭)
2005-12-12 23:08:18
ネンネコ、ブルーマ、鼻たらし小僧、白雲頭、肝油、しもやけ、オート三輪、謄写版プリント、カーボン紙、イカケ屋、ホームでの駅弁売り、赤帽、チッキ、回数券のバラ売りオバサン、買い物籠、二重回し(トンビ、インバネス)、ソフト帽、皮のマスク、米穀通帳、柳行李、布団袋・・・色々と懐かしい物が見かけられなく成りました。
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