昭和30年代の初め頃に「ポン菓子」が流行しました。
今でも駄菓子屋で丸く固めた「ポン菓子」を見かけますが似て非なる物です。
勿論どちらも米を加工したお菓子ですが懐かしい「ポン菓子」は家からお米を何合かオジサンに渡し目の前で作って貰う。
大きな「ドッカン~」という派手な音と共に「ポン菓子」が出来上がる楽しいお菓子でした。
小さな圧力釜と薪や大きな金網の筒、ブリキの櫃、ヤカン、などをリヤカーに積んで「運搬車」と言う頑丈な自転車で街を流して来るのが「ポン菓子」加工屋さんです。
注文が有れば自転車を停めてその場で商売を始める。
圧力釜の下で薪を積み上げ火を熾します。
我々は家から2~3合のお米と砂糖を湯呑み一杯位を持って「ポン菓子」屋さんの周りで並び順番を待つ。
オジサンは圧力釜の中にお米を入れてクルクルと火の上で廻す。
圧力釜には圧力計と柄がついている。
小さな鍋で砂糖を水に溶かして飴を作ります。
火にかけた砂糖水の泡が小さくなって粘りが出て来る頃には圧力釜からも芳ばしい香りが「プ~ン」と匂って来る。
いよいよ「ポン菓子」の出来上がりです。
オジサンは「さ~ぁ 出来上がり皆は後ろへ下がっといてや・・・」と言いながら大きな金網の筒を圧力釜にセットする。
圧力釜のロックを金テコで外すと・・・「ドッカン~」
大音響と白い煙が立ち込めて金網の筒の中には膨れ上がって湯気を立てたお米で溢れかえります。
我々は耳を指でしっかり押さえていますが体全体で圧力を感じます。
小さな子供は大きな音に驚いて泣き叫ぶ・・・
オジサンはすかさずブリキの櫃に「ポン菓子」を入れて砂糖で作った飴と手早くジャモジでからめてしまう。
甘くて芳ばしく美味しい「ポン菓子」の出来上がりです。
ブリキの缶に入れて家に持ち帰りました。
加工賃は一合あたり10円~20円位だったと思います。
派手な音と手際の良い手捌きがパフォーマンスのような「ポン菓子」屋さんは街の人気者でした。
偶にイベントに呼ばれた「ポン菓子」屋さんをTV番組で見ますが街を流す姿は何十年も見た事が有りません・・・
今でも駄菓子屋で丸く固めた「ポン菓子」を見かけますが似て非なる物です。
勿論どちらも米を加工したお菓子ですが懐かしい「ポン菓子」は家からお米を何合かオジサンに渡し目の前で作って貰う。
大きな「ドッカン~」という派手な音と共に「ポン菓子」が出来上がる楽しいお菓子でした。
小さな圧力釜と薪や大きな金網の筒、ブリキの櫃、ヤカン、などをリヤカーに積んで「運搬車」と言う頑丈な自転車で街を流して来るのが「ポン菓子」加工屋さんです。
注文が有れば自転車を停めてその場で商売を始める。
圧力釜の下で薪を積み上げ火を熾します。
我々は家から2~3合のお米と砂糖を湯呑み一杯位を持って「ポン菓子」屋さんの周りで並び順番を待つ。
オジサンは圧力釜の中にお米を入れてクルクルと火の上で廻す。
圧力釜には圧力計と柄がついている。
小さな鍋で砂糖を水に溶かして飴を作ります。
火にかけた砂糖水の泡が小さくなって粘りが出て来る頃には圧力釜からも芳ばしい香りが「プ~ン」と匂って来る。
いよいよ「ポン菓子」の出来上がりです。
オジサンは「さ~ぁ 出来上がり皆は後ろへ下がっといてや・・・」と言いながら大きな金網の筒を圧力釜にセットする。
圧力釜のロックを金テコで外すと・・・「ドッカン~」
大音響と白い煙が立ち込めて金網の筒の中には膨れ上がって湯気を立てたお米で溢れかえります。
我々は耳を指でしっかり押さえていますが体全体で圧力を感じます。
小さな子供は大きな音に驚いて泣き叫ぶ・・・
オジサンはすかさずブリキの櫃に「ポン菓子」を入れて砂糖で作った飴と手早くジャモジでからめてしまう。
甘くて芳ばしく美味しい「ポン菓子」の出来上がりです。
ブリキの缶に入れて家に持ち帰りました。
加工賃は一合あたり10円~20円位だったと思います。
派手な音と手際の良い手捌きがパフォーマンスのような「ポン菓子」屋さんは街の人気者でした。
偶にイベントに呼ばれた「ポン菓子」屋さんをTV番組で見ますが街を流す姿は何十年も見た事が有りません・・・
懐かしいお菓子です・・・と言いつつ、このポン菓子といい言い方は大人になってから知りました。
というのも、岡山県では「パンパン菓子」と言いました。
子供も大人もみんなせ「パンパン菓子」と呼んでいました・・・他所の県人に「パンパン菓子? だなんてそんな言い方したら・・・」と言われなるほどと思ったのです。当時、まだ赤線の名残があった地域の近所でも「パンパン菓子」は売れれていましたから・・・大人になって、名前のややこしさを当時はどうしていたんだろう?と疑問に思いました。
そうなんですか。
所変われば言い方も変わるのですね。
奈良では「爆弾」と呼んでいたらしいです。
>名前のややこしさを当時はどうしていたんだろう?
本当ですね・・・
関西では和菓子の「饅頭」を「おまん」と言います。
奈良では「貴方」を「おまん」と呼びます。
どちらも関東では絶対に禁句です。
女房(埼玉生まれ)と結婚して上記の言葉を聴く度に真っ赤に成って絶句していました。
我々はなーんにも感じない言葉ですが女房には大変ショックで驚愕したらしい・・・
今年、「ポン菓子」屋さんを見ました。「焼き芋」屋さんも見ました。旅行で行った中国山東省の田舎で見ました。ポン菓子の道具は日本と同じでした。
中国にも「ポン菓子」が有るのですね。
お米を主食とする地域では有るのかも?
誰が考えるのか?
発想が同じなのか?
不思議な気持ちがします。
そうですか?
私にはなんとも・・・判断出来ません。
甘く絡めるこれは余り知らないなあ。
アノ音するのは、こっち蝦夷地!では「ポンせんべい」と言ってました。
今は、音なんかしなくても、簡単にポップコーンなんか、電子レンジでチン!できてしまったりしますね!
そういえば、あの万力みたいな機械にとうもろこし入れれば、ポップコンせんべいになるのかなあ?