氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

空の大怪獣ラドン

2005-12-01 12:35:31 | 懐かしの映画
「空の大怪獣ラドン」は昭和31年に東宝がカラーで制作した映画です。
監督、本多猪四郎 特技監督、円谷英二 出演、佐原健二 平田昭彦 白川由美でした。
初期のカラー映画は「総天然色作品」と呼ばれています。
方式が色々有り「イーストマンカラー」や「テクニカラー」などとクレジットされていた事を思い出しました。(懐かしい

九州の阿蘇山付近の炭鉱で坑夫が何かに襲われて死亡する事故が発生する。
炭鉱の技師(佐原健二)が坑道の中で大きな牙を持つ怪獣を見つけます。
この怪獣は古生代に生息した大トンボの幼虫で「メガネドン」でした。
ヤゴの怪物が坑夫を襲って死亡させた事が解り警官隊を呼ます。
ピストルの弾は「メガネドン」に通用しませんでした。
自衛隊に出動を頼み機関銃で「メガネドン」を攻撃するが坑道の落盤で技師は閉じ込められて気を失う・・・

技師は救出されて病院で覚醒するが記憶喪失になり何も覚えていない。
有る日の出来事で失われた技師の記憶が甦る。
病室に置いてあった鳥篭の中の卵が孵化する様子を見た事で思い出したのです。

坑道の奥にある広場で大きな卵が孵化し無数の「メガネドン」を餌に啄ばんでいる怪鳥を技師は目撃していたのでした・・・

技師が目撃した怪鳥は古生代のプテラノドンでしたが通称は「ラドン」です。
「ラドン」が西海国立公園に飛来して出来上がったばかりの「西海大橋」を風圧で崩壊させてしまう。
橋の崩壊シーンは凄く迫力が有り真に迫る映像でした。
自衛隊のジェット戦闘機が「ラドン」にミサイル攻撃をするが逃がしてしまいます。
逃げた「ラドン」は博多に現れて市街を蹂躙する。
岩田屋百貨店や西鉄電鉄の駅や車両を無茶苦茶に破壊します。
「ラドン」がビルの上に陣取り大きな翼を羽ばたくと暴風が起きる。
民家の屋根瓦がパラパラと飛んで行き看板が空に舞う。
このセットの作り込みも素晴らしい出来でした。

「ラドン」は帰巣本能で阿蘇山へと帰って来る。
自衛隊の最新兵器「オネストジョン」(当時の新鋭ミサイル)での攻撃で「ラドン」は瀕死に成るがもう一匹の「ラドン」が助けに来ます。
「ラドン」の夫婦愛が素敵でした。

「オネストジョン」の反復攻撃でとうとう阿蘇山が噴火し始める。
溶岩が流れ出て「ラドン」は二匹とも炎上し死に絶えた。
「ラドン」が可哀そうで家に帰ってから紙芝居を作ります。
次の日に学校へ持っていって皆に見せた事が懐かしい。
この紙芝居は偶然にも現存しています。

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