例によって自己修理コーナーですが、今回はYAMAHA MO8の鍵盤部「バランスドハンマー鍵盤」(以下BH鍵盤)であります。
一部押し込むときに抵抗がある鍵盤があり、感触的にグリス切れの様だったので分解して調節しました。
以前、KX88などのME鍵盤は何度か調節していたのですがBH鍵盤は初めて。
ちょっとドキワクです。
まず鍵盤部が見えるまで側のパーツを取り外します。
底面のネジを全部外せばパネル面は車のボンネットの様に上にパカッと開き、手前の長いパネルも取り外します。
そして鍵盤部の構造をよく観察してみると、ローズのトーンバーの様な錘を押す構造になってるのが分かります。
ME鍵盤と同じく板バネも噛んでますがあくまで鍵盤が外れない為のもので主に重力で戻る構造になっています。
そのためME鍵盤に比べてかなり鍵盤ユニットが軽くなってるのでしょう。
どこかで固定されてる訳ですが、どうもこの白いツメの部分が黒いユニット本体にひっかかっている様子。
その黒い周辺部を押すと下に沈みます。ここを押すことによって白いツメが手前側に外れるようです。
端の鍵盤はマイナスドライバーなどで容易にその部分を押せますが、真ん中付近の鍵盤では当然ドライバーなど入る隙間もありません。
なのでカッターなどの薄い物で押してみることにしました。
鍵盤の左右どちらかかは場所によるのですが、刃先で探ると穴が開いてるところがすぐ分かります。
その穴の手前付近を下に押しながら鍵盤部を手前に引き出すようにすると「カチッ」とうまく外れました。
「カチッ」
分かり安く端の鍵盤でみると以下の様になってます。
鍵盤の根元が外れたところ
板バネが見えますが外す必要はないです
カッターで押すのはこの黒いベラの部分
戻すのは逆の進行であっさり取り付けられます。
鍵盤の手前から先に引っ掛けて、板バネが鍵盤の裏に掛かるようにしてから押し込めばOK。
BH鍵盤を酷使なさってる方の手助けになれば幸いです。
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