Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

Otoeさんに会う

2012-11-23 22:40:36 | プライベート
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彼女に会うのはもう10年以上ぶりだろうか


当時同じグループに在籍し、その活動中のセッション以外にも自分がエンジニアをしつつ散々テイクを重ねながら彼女のSAXの音を聞いてきた
多分一番多く聞いたSAXの音色が彼女の音かもしれない


彼女がそのグループを退席し程なく(賞味一ヶ月後くらいか)自分もグループを後にしたが、その後彼女は渡米しそれっきりで連絡を取ることもなかった
何せ大したお別れもせずに会わなくなってしまったし、同じような境遇で脱退した感じを持っていたのでその後どうしてるのか気になっていた


身近な方から幸せな結婚をし二児の母でありつつも向こうでしっかりと音楽活動してることを聞いて安心はしていたが、聞けば久しぶりに凱旋ライブを行うという
この日を逃しては次ぎいつ会えるともわからないので(なんせ太平洋の対岸では…)ここぞとばかり横浜まで出向いたのだ


笑顔で迎えてくれた彼女になんだかホッとしたが、本番前なので話もそこそこに遠慮しつつその日のステージを拝見
自分もそうだが大旨30~40代の頃にプレイヤーってのは器が一回り大きくなるんだが、彼女もしっかりと何かを掴んだようだ


当時は男性に負けじとパワフルにSAXを吹いていた彼女だが、その日のスローなナンバーではその音色に聞き惚れた
ピッチもよく、透き通った音で奏でるそのフレーズは実に女性的で美しい
時にパワフルで時に美しく…そうそう、それでしょ!って感じで聞いててとてもうれしくなったw


終わってからCDにサインをもらいつつ少し話したが、やっと自分のSAXが見えてきたと言う
彼女もきっとやめようと思ったことがあるかもしれないが、それを乗り越えて続けて来たからこそ得られた何かなのだろうし、その日のステージからもそれが良く伝わってきた


とにかく妻であり母であり、そしてパワフルで美しいサキソフォンプレイヤーを維持し続ける彼女には脱帽ものだ
音を恵むという彼女の名前を誇りにこれからも頑張って欲しいし、オレもそれに負けぬよう頑張らねばと力をもらった夜であった


http://homepage2.nifty.com/scottlatham/otoe_saxophone.html


当時第三者から指摘されて気づいたのだが、オレは年下の彼女を”さん”付けで呼ぶ
とても”ちゃん”では呼べない
どうも彼女限定のようだが何故だか解らんw