トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

経年劣化と戦うスポーツおやぢの「朝サイ」記 その2

2020-09-01 12:36:00 | Italia & Bike

そもそもなんでロードに乗りはじめたのか?

ハナシは前後するけれど、元々はペダリングが嫌いだった。

理由はたぶん、手首をひねれば進むオートバイに乗っていたから。MTBにも乗っていたが、ダウンヒルはペダリングをしなくてもスゴク速く走れた。重力と体重のおかげで……メタボだったから。

1日40本くらいマイルドセブンを吸っていたし、肩こり・腰痛と体も病んでいた。それに夏は白いズボンが怖くてはけなかった……キレが悪いから。でも、「太く短い人生でいいんだ!」と固く信じていた。

(自転車業界の仕事をしていながら)グレッグ・ヘルボルト、ニコラス・ブイヨス、ショーン・パーマーといったMTBライダーの名前は知っていたけれど、ロードバイクの世界はメルクスとかモゼール、ミゲル・インドゥラインなどは全然知らなくて、辛うじてグレッグ・レモンという名前を知っていたくらいだった。

付き合いで買ったトマジーニのフルオーダーバイクは、床の間の飾り物になっていた(実は床の間はなく、埃をかぶって放置されていた比喩……)。

某米国企業のKKKと思しき雇われ社長と、煙草を止める止めないで賭けをしたのがキッカケで煙草をやめた。

当時、日本ではまだ販売していなかった、ニコレッタ(禁煙ガム)とニコパッチ(禁煙シール)をサンフランシスコで買いあさり、パッチをしてガムを噛んだら眩暈がするほど気持ち悪く、1999年9月に煙草を止めることができた。後から英語の説明書をよく読んだら、併用禁止であることがわかった……。

そして、これ以上デブになってはいかんと思い、3か月ほど経った2000年の正月、近所の1周1kmのジョギングコースを走ったら、5周回れたことに驚き感動した。実は煙草を吸っていた頃は3周が限界だったのだ。

禁煙してジョギングを始めてから、80kg以上あった体重は順調に減っていった。メタボのせいで時々病院に行っていたのだけれど、採血結果を説明してくれた医者が、「ジョギングもいいけど、ロードバイクとかスイム」も良いんだよと教えてくれた。

「あ、ロードバイクなら持っている!」と、埃まみれのトマジーニを思い出し、掃除して乗り始めたワケ 。


まさに朝日を浴びるようになったトマジーニ、早朝の川越は人もクルマもまばらだ。










こんな景色を一度みたら、また見たいと思うでしょ??

でも、ロードに乗り始めてしばらくは楽しくなかった。むしろ辛かった。調子にのって遠くにいくと帰りがとても辛いのだ。まさに「行きはヨイヨイ帰りはコワイ!」←ちなみにこの唄の発祥の地は埼玉県の川越だ(実は、地元をサイクリングするようになって知った)。

当初は、ケツは痛いし、疲れて嫌になる……いまでこそ、最初から重いギアを踏みすぎて、足のエネルギーが枯渇していたと理解できるが、当時は何もわからなかった。

そんな時に、居酒屋で出会ったおやぢアスリートに誘われ、某サイクリングクラブに参加した。僕より年配の御仁が颯爽と走る姿にチョッピリ刺激を受けた。

黄昏時の荒川の土手で、僕は疲れ切ってしまって先輩おやぢ達に追いつけない。さらに坂道では自転車を押して歩く情けない状態だった。

そのチームのおやぢ先輩にいろいろ教えられ、だんだん尻の痛みは消え、一日中走り回っても嫌になることはなくなった。

そして、自転車に乗りながら、様々な見聞ができることを教えられた。同じ場所を走っても季節や時間、天候によっても見える景色が全然ちがう。




早朝の荒川サイクリングロード周辺にて。




荒川から、富士山に限らず関東平野を囲む山々が見えることを知った。








奥武蔵の稜線に上れるようになって、東京の街並みや自宅周辺が見えることに感動した。そして、自分たちが走ってきた軌跡を山の上から探索する行為は、隠れていた本能をくすぐられるような快感が有った。

また、埼玉県が源氏と平家にゆかりのある場所であることも、自転車に乗り出してから知った。

自転車に乗っていると休日がとても短く感じられた。丸一日乗っていても苦痛でなく、逆に物足りなかった。日暮れがとても速く感じるようになった。

でも、家庭を放置して毎週サイクリングばかりしていたら、普通はいろいろ問題も起こる。

ちなみに土日の午前中に、血相を変えて物見山(奥武蔵)方向からさいたま・東京都心方向に戻ってくるサイクリスト達は、トレーニングのために速く走っているのではない。家庭サービスの約束時間が迫っていて焦っているのだ。かなりの割合でそんな輩が多い。

少なからず同様な経験をして、ある日ふと「いっそ平日の朝飯前にチョイとサイクリングをすればよいのでは……」と思ったのも朝サイが始まった理由のひとつでもある。

ニョーボが寝ている間にそっと出て、午前7時くらいに戻ってくれば……日の短い冬でない限り、ラッキーなことに朝飯前にロードバイクなら50km前後は走れるのだ。

しかも朝は空気が澄み、いろいろな景色も楽しめる。動物たちも早朝だと油断しているのか、出くわすことが多い。

キツネ、タヌキ、イタチ、キジ、チョウゲンボウ(ケストレル)、外来種のアライグマもたまに見かける。






今日はカメが横断歩道を渡っていた……。













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