さくらとsintesi GR23

　昨日の雨は嘘だったような、真っ青な青空をカーテンごしに確認するとそそくさと自転車を部屋から出す。こんな日は、仕事が溜まっているからと、テキトーな嘘を言い少し早く家を出る。当然、昨日の雨でさくらは散ってしまったかどうか心配だ。それを相棒と一緒に確認するために、少し早めに家をでるのだ。
少し、強い北西の風だが、日差しが暖かいせいか冷たさは少しも感じられない。あちこちのさくら並木は、昨日の雨には踏ん張ってくれたようだ。
月曜日の朝の、誰もいない公園。自転車通勤の良さをしみじみと味わう。さくら木々からの木漏れ日。公園の外側の道路は、忙しそうに駅に向かう人々が歩いている。時折、「月曜日の朝から、何暇なことやってるんだっ！」と言いたげな人の視線が、逆に愉快に感じる。誰かが言っていたけれど、家を出るときの精神的な気分は、”仕事モード”ではない。遊びに行くときの期待感に似ている感情だ。

　こんなときは、相棒も上機嫌でスイスイ走ってくれるような気がする（無粋な事を言えば、北西の追い風だったのだが････）いや～～～自転車って本当に楽しい。会社についてメーターを見たら、そんなに踏んだつもりはないのにＭＸスピードが47.9kmにもなっていた。本当に風だけのせい？？？