トホホおやぢのブログ.....

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<スチールバイクはなんで乗り心地がいいのか?>その6

2018-02-09 19:58:00 | Italia & Bike


この写真を見て、左側の御仁を知っている人は相当なクロモリオタクかも知れない・・・(笑)


キヨ・ミヤザワ競輪業界では、良く知られているビルダーだ。実は、彼がイタリアでバイクづくりを学んで来た事を知る人は、それほど多くない。そして、Casatiの工房を手伝っていたことも・・・・・
久々に対面した、マッシモとキヨ・ミヤザワ、イタリア語で会話していたので、オイラはチンプンカンプンだった(笑) キヨ・ミヤザワは日本人の顔をしたイタリア人だと納得・・・・!
さてさて、続き・・・・なんで、ポンコツエンジンに相応しいCFRPフレームができないかと言うと・・・


『 このポンコツエンジンに相応しい(オイラ自身)CFRPフレームが出来ないのか?答えは《YES!》可能である!しかし、それは売れないし、儲からない! だから作りたくない・・・』
多くのブランドで、オイラのようなポンコツエンジンに相応しいフレームの金型作成するコストと販売数量が微妙に思わしくないことを知っているから。

 材料のグレードを落として、トップ選手と同じデザインの金型をつかったフレーム方が、手っ取り早く言えば売れるのだ。メディアの評価も・・・
 が、オイラにとって乗り心地の良いCFRPバイクを仮に大きなコストをかけて金型を作成して作ったとしても、たぶんテスターの評価は・・・「初心者のポタリングには向くかもしれないが、カーボンらしいキビキビとした走りは期待できない。ツカミがイマイチ、個人的にはあまり・・・・」なんて評価されたりする。
 その結果。本当はサイクリングに最適な走りやすいCFRPフレームなのに埋もれて、売れなくて市場からフェードアウトしてゆく運命になる。だから、コストの安い材料をつかって、トップモデルの金型を有効に生かしてレプリカモデルを作るわけだ。そして、その方が儲かるのだ!
 素人目にも、固いフレームの方が、踏み込んだエネルギーがダイレクトに路面に伝わった感じがするしね。でもね、エンジンがダメになってくると、「おっ!いいなっ!でも、ちがうぞ」と思うようになる(笑) だってね、その性能生かす走りができるのは・・・・オイラの場合5分未満だからね(苦笑)
 
 古典的なフレームいわゆる細身のホリゾンタルで、イマドキのトップ選手に受けるような性能を出すことは難しい。(一部例外はあるが)逆に言えば、平均的なレベルのサイクリストにとって、出来の良いものであるならば、とても乗りやすいということだ。
実際に乗り比べてみるとスゴク良くわかる・・・・乗りやすいバイクとは、自分のペダリングとウイップ【たわみ】がシンクロするバイクだ。もともとスチール自体に振動吸収する性質があるのも、疲れにくい要素だ。


 興味のある人は、Actionsportsの試乗会に来れば、それを存分に確かめられる。
http://www.actionsports.co.jp/testride.php
古典的なデザインの中であれば良いという訳でなく、自分に合ったジオメトリーはとても重要だ。サイズによっても、特性は大きく異なる。だから、いわゆるクロモリフレームならなんでも良いわけではない。贅沢を言えば、一番良いのはサイズオーダーをすることだろう。乗った瞬間に感じる安堵感は、まるで、オートクチュールで仕立てた背広に袖を通した時のようなフィット感にも近いかもしれない。ピタと自分の体にあったバイクに乗ってしまうと、それから離れられなくなる・・・・・
 最初から、アルミ或はカーボンからロードバイクに乗ったほとんどの人は、マイペースで乗るときにどんなバイクがらくちんなのか知らない人が多いような気がする。
 試乗会に来た人の多くが、Calamita、Tommaisni、Casati等を乗った後に「どうして?なぜ?乗ったフィーリングが気持ちイイの?」との感想や質問が多いので、とても周りくどいことを書いてしまった。でも、まだ伝えきれていないような気がする・・・・なにはともあれ、最初は出来の良いスチールバイク(クロモリバイク)から、自転車に乗るのがサイクルライフを一生続けられるポイントのような気がする。

<終わり>



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