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キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

日本の伝統エンターテイメントを楽しむ旅~宝塚編~

2009年02月01日 | キモノイベント

 翌日、25日の朝。ホテルの窓からの景色。
  
 見下ろす屋根には雪が。この前こごろうさんが演じられた『不動坊』を思い出します。こんななか長襦袢いっちょで吊るされたら…むっちゃ寒いわなぁー。

 …などと話をしつつ、豪華なシャンデリアの下で朝食。泊まっていたのは宝塚ホテル、そしてこれから宝塚歌劇を鑑賞するのです。おお、せれぶなマダムのようじゃ。
 演目は『太王四神記』、あのヨン様が主人公を演じて大人気になった韓国ドラマだそうです。いやわたくし寡聞にして何も知らんかったのですが。

 
 大劇場の正面入り口から入っていくと、真っ赤な大階段。さぁ夢の世界に到着です。
 今日のコーデ、テーマは『タカラヅカといえば薔薇!』コートと羽織をロッカーに入れて、帯つきで。半衿をBerry工房の薔薇刺繍半衿に替え、帯留は竹蔵龍の薔薇カメオ。ささやかに昨日と変えている、つもり。荷物は減らしたいけど連日同じかっこはしたくない、着物ヲトメごころでございます。
 ことりちゃんも帯揚げと帯締めを変えて、爽やかな印象。mayさんは帯を替えています。くっきりと華やかだわ。さすがですわ。

 さあ、お芝居が始まります。オーケストラピットからは弦の響きが聞こえてきて、いやがうえにも高まる期待。
 
 幕が上がり、そこは超古代の高句麗。
 武力で支配された世を改めようと神の子が天から下って地上の巫女と子をなした。しかし更に続く争いの中、我が子を殺された巫女は怒りと悲しみのあまり黒朱雀になってしまった。その炎はすさまじく、地を焼き尽くす。神の使い青龍・白虎・玄武の力を以ってしても収まらない。やむを得ず神は黒朱雀を討ち、四神の力を封じた。いつか真の王が目覚めるその日まで。

 …と、ここまでがプロローグ。ナレーションに沿ってめまぐるしく場面が変わります。目も絢な戦いのシーン、剣を振り回したり、手の先から炎が吹き出たり!おお『かめはめ派』ではないか。「怒りと悲しみのあまり黒朱雀になってしまったぁ!」というところでは、巫女を中心に赤と黒の炎が翼のように燃え上がり…う。なんかツボってしまいました。こ、ここで笑ってはいかん。

 さて、物語は数千年後(でも古代)の高句麗。『真の王が目覚めた印』の星が輝いたところから話が始まります。同じ時に王家に生まれた二人の男子。目覚めた四神。四種の神器を探す旅。引き裂かれた姉妹。前世の宿命。愛と憎しみ。
 少年時代のタムドク(王の子)とヨンホゲ(王妹の子)が、まっすぐに友情を確かめ合うシーンに目頭が熱くなります。…いずれ憎しみ合うことになるのに、何も疑わないでいるんだ。切ないなあ…。
 そう、登場人物たちは皆、愛するにしろ憎むにしろまっすぐでまっとうに生きている。それが、演者の存在感とともにびんびんと伝わってきます。そのものすごい向日性が、汚れちまったわたくしの心の垢を溶かしていくよう。わけもなく、元気が出てきます。

 そうして物語の中に入ってみると、男も女もなんて美しいんでしょう。男役はあくまで凛々しく雄々しく。娘役は可憐で艶やかで。主役から群舞のはしっこで踊っている子に至るまで…生きてるっていいなあ、綺麗だなあ。

 フィナーレのダンスまで、あっという間の3時間。まさに、夢を見ているようでした。楽しかった!にっぽんちゃん、どうもありがとう~!!
 
 感動とともに…薔薇の園は絨毯も薔薇。

 わたくしたち4人、口々に感動を言いながら宝塚の駅までの道を歩き、遅いお昼ご飯を食べてもまだ喋り足らず、ひとり近鉄に乗るはずのmayさんと別れがたくて遠回りしてみんなで近鉄電車に乗っておしゃべりを続け、名残を惜しみつつ旅を終えたのでした。

 キモノ着て、落語みて、宝塚みて、おいしい物を食べて、おしゃべりして。たいへん楽しい二日間でした。また行きたいねえ。
 今回のメンバーとは5月9日の『小つると鶴瓶のき楽寄席』でもいっしょ、楽しみです。宝塚にもまた行きたいな。にっぽんちゃんおすすめ『エリザベート』はぜひ観たい。いやほんま、楽しいことが沢山で幸せですわ。

  
 公演後の抽選で、主役タムドクを演じた『真飛聖』さんのサイン色紙が当たったのでした。眺めていると感動が甦りますわ。


 


日本の伝統エンターテイメントを楽しむ旅~落語編~

2009年01月28日 | キモノイベント

 1月24日・25日はお待ちかね『日本の伝統エンターテイメントを楽しむ旅』だったのでした。
 逆瀬川寄席、贔屓の笑福亭小つる師匠が出ておられるのでいつか行きたいと思っていたのです。そうしたら、この1月は笑福亭たまさんも出演。そして桃葉さんがお茶子をなさる。これはもう「行きたい!」と遠征を心に決めていました。
 そしたらそこに、ヅカファンにっぽんちゃんが「タカラヅカのチケット取れるかも!人気の『太王四神記』よーん」と!これは乗るしかありません。

 「落語とタカラヅカ、行く?」と話していたら「行く行く!」と乗ってきたmayさんことりちゃん。おんな4人『日本の伝統エンタータイメントを楽しむ旅』決定!です。
 さぁ、そうと決まればコーデに悩む~。
 
 今日の羽織:鶴の飛び交う羽織(mikaさんにいただく)
 今日の着物:薔薇の訪問着(ぽんごちゃんに譲ってもらった)
 今日の帯:黒地花模様昼夜帯(すうざんや)
 今日の半衿:黒地梅笹模様ハギレ(義母の羽織を解いた)
 今日の帯揚:抹茶色雪輪模様ハギレ(すうちゃんにもらった)
 今日の帯締:草色三分紐(きものなかむらさんにもらった)
 今日の帯留:練梅(竹蔵龍さんにもらった)
 今日の簪:赤花蜻蛉玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:黒地古典模様(まねきや)
 今日の草履:アザラシ毛皮防寒草履(マンモスフリマ。mayさんに借金して買った)
 今日のマント:黒カシミアミンク毛皮マント(独身時代のキヨブタ)

 鶴の羽織はmikaさんにいただいたもの。いただいたときから、小つる師匠が出る時に着て行こうと思っていたのです。初着用できて嬉しゅうございました。
 そして、薔薇の着物はタカラヅカだから!なんというかこの、えらいこと派手で…『つるばらつるばら』(つるかめつるかめとくわばらくわばらを合わせました@大島弓子)という感じでございましょ。ほほほ。
 それにしても、今回のいでたちもいただきものばっかり。わたくし、ホントひとの情けにすがって生きておりますわ。


 落語会の前には京都でランチ。mikaさんにも来ていただいて、四条の『ボッカ・デル・ヴィーノ』でイタリアンです。おんな5人、ハイパーかしましいのを見抜かれたか、個室に案内していただきました。
 
 mikaさんは残念ながらお風邪でお洋服。にっぽんちゃんも諸事情あってお洋服での参加。
 
 ことりちゃんmayさん、それぞれ心弾みが伝わってくるような華やかな装い。

 このお店はmikaさんがお友達に聞いてくださった人気のお店。お料理はどれも綺麗だし美味しいし!

 前菜:平目のフリッターとサラダ(ハムの名前、聞いたけど忘れちゃった)
 自家製パンの盛り合わせ。細長いパンはイチジクが練りこんでありました。
 パスタ1:キャベツとサーモン、アンチョビのリングイネ
 パスタ2:トマトのリゾット
 メイン:エゾジカのオーブン焼きイチジクソース
 デザート:オレンジのパンナコッタ・リンゴのタルト・キウィのジェラート& カプチーノ。

 そして、昼からワイン。5人なので1本頼んだのがあっちゅうまに空いてしまいましたあ。ま、昼だからこのくらいで勘弁してやりましょう。
 飲んで食べて、しゃべるしゃべる~~。たーのしいわあ。

 ランチのあとは四条近辺を軽く散策し(そして散財し)、ここでmikaさんとはお別れ。今度はもっとゆっくり飲みたいですね。落語もね!と名残を惜しみつつ、逆瀬川に向かいます。

 ホテルに荷物を置き、にっぽんちゃんはヅカのスター様とのお茶会へ。ことりちゃん・mayさん・葉はいよいよ逆瀬川です!


 逆瀬川寄席、会場は逆瀬川のPL教会。あたたかく整った会場に足を踏み入れると…おお、さっそくききさんが受付をしておられる。あ、金沢のなぁさんtakeさんも娘ちゃん連れで来ておられる。そして、こけしさんこあらちゃん☆&ケンジさん…桃葉さんのイベントで出会った方々もたくさんお着物で!遠征してきたのに、一気にホームの気分で和みます。
 
 おしゃべりもそこそこに、太鼓が鳴ります。いよいよはじまるわ~~。期待が高まります!

(こけしさんが隠し撮りしてくださったうちら3人の後姿。前にtakeさんと娘ちゃんも写っていました)

 さぁ、落語!
 はじめに出てきたのは笑福亭たまさん。のっけから全開!って感じのパワーで、ショート落語・落ちを先に言う小噺と連発で笑わせてくれてからネタは『時うどん』!これ、わたくしが初めてたまさんを聴いたときのネタですわ。横からうどんを覗き込む相方を牽制して大暴れする様子にたまげて、いっぺんに好きになったのでした。今回もますます大暴れ!ひっくり返って笑ってしまいます。

 次が笑福亭瓶太さん。じっくりほっこりしたの語り口、会場が暖かい雰囲気に包まれます。と、思うとひざかっくんみたいに力が抜けて笑わされ。
 ネタは『天狗さし』初めて聴くネタでした。『世間でやってない食べもん屋』を始めようと男がたくらんでるのはなんと、天狗のスキヤキを食べさせる店…!小ズルイようで浮世バナレしたおまぬけ男と、相談乗ってる甚兵衛さんのとぼけたやり取りの可笑しいこと。天狗に間違えられてつかまった何も知らない坊さん、気の毒だけど笑っちゃいます。

 そしてトリ、笑福亭小つる師匠!ネタは『二番煎じ』、去年繁昌亭に行ったときにも小つる師匠この噺をなさいました。あの時も、『せんじ薬』『口直し』食べたくてたまらなくなったのでした。
 今回は更に、夜回りの様子もたっぷりと聞かせてくれて(小つる師匠、浄瑠璃なさるのですね!)。やっと小屋に入って寒さが身にしみてる中の燗酒、でなくてせんじ薬(笑)、聴きつつ身のうちに染み入るようでした。
 それに師匠、なんていろんな顔をなさるんでしょう。何人もひとがいるみたい…と思っているうちにすっかり火の番小屋の輪のなかに入っちゃったみたいな。酔わされました~!

 2時間ほどがほんとあっという間に終り。
 口々に「良かったねー!」と言いつつ、記念写真です。お茶子業務を終えた桃葉さんも一緒に。
 そうだ、桃葉さんの舞台での優雅な所作。わたくしも見倣いたいととっても思いましたわ!

右から、mayさん・ことりちゃん・わたくし・桃葉さん・こあらちゃん☆・こけしさん・kaoさん、前にさち♪さん。ずらり揃って壮観ですわ~~♪ 


 あわただしい中にもお着物談義に花が咲きます。
 桃葉さん製作中のコート。もこもこがカワイイ、ディティール凝っててなおカワイイ。仕上がりが楽しみですう。

 
 楽屋でくつろいでおられた小つる師匠にご挨拶。師匠が持っておられるのはことりちゃん手作りのプレゼント、お名前にちなむ鶴模様の紙入れなど。とっても丁寧に御礼を言っていただいて感激です。実はこれ、わたくしの帯とお揃いの布ですの。
 そのほか、mayさんの帯留めを見ていただいたり(笑福亭の紋にちなんだ五枚笹模様のトンボ玉)、わたくし鶴の羽織を念押ししたり。なんか、ファンごころ全開でお話させていただいて、短い時間でしたが満足なひとときでした。

 小つる師匠の落語、こんどは金沢で5月9日。このときはわたくしがお茶子。桃葉さんほどにはいかずとも、傍らでお手伝いできる幸せをかみしめてがんばろう!と思ったのでした。

 このあとはホテルに戻ってにっぽんちゃんと合流、近くの焼き鳥屋さんでいっぱいやって、まだ夜は長いぞおしゃべりしよう~~~と思う間もなくわたくし爆睡しちゃって、『日本の伝統エンターテイメントを楽しむ旅~落語編』の夜は更けていったのでした。
(つづく) 


盛況!『りらっくごvol.1』

2009年01月12日 | キモノイベント

  1月10日(土)は地元安城で落語会。ことりちゃん主催の『りらっくご』です。企画段階から関わってきて、とうとうこの日を迎えました。さぁ、張り切ってまいりましょうー!


 
 左からトモさん・mayさん・ことりちゃん・わたくし・フミさん。
 それぞれ今日の日のために考えたコーデ。
 
 わたくしは
 今日の着物:『くめこちゃん』久米島紬(きむら)
 今日の帯:紅椿名古屋帯(mayさんにいただく)
 今日の半衿:塩瀬白(ウチにあった)
 今日の帯揚:桜柄桃色ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:赤平細帯締め(祖母のもの)
 今日の帯留:練梅(竹蔵龍)
 今日の簪:赤花模様トンボ玉(玉やふちこま)
 今日の足袋:杵屋白足袋(広島の杵屋)
 今日の下駄:赤い花緒のじょじょ(松屋)

 お正月だから華やかにとも思ったのですが、スタッフだからタレモノでは働きにくい。というわけでまたしても『くめこちゃん』の出番です。上等紬はこういうとき便利ですね。帯はお正月らしく椿柄。そして簪にも華やかさを添えてもらいました。
 他のスタッフも女子はみんなキモノ仲間なので、当然キモノ。揃うととても華やかですわ。これも『りらっくご』の特徴になっていくといいな。

 
 会場は安城市文化センターの和室。二部屋の間のふすまを取っ払って、座布団を並べて。机を積んで高座を作り、照明を配置して。このへんの手順は金沢の『き楽寄席』をお手伝いした経験がちょっとは役に立っている、かな。
 作りかけ高座に仮置きしてある見台と膝隠しはことりちゃんがお父さんに作ってもらったとか。
 
 受付業務の打ち合わせ。奥にいるのはスタッフ男組のあんずさん。ウチのオットもスタッフです。
 
 お昼をまわると、噺家さんたちがおみえになりました。桂こごろうさん・桂紅雀さん・桂ひろばさん。荷物を置くのもそこそこに舞台設営をしてくださいました。
 高座の位置を調整し、重ねた机の上にもう一段脚をたたんだ机も乗っけて補強に。そして、緋毛氈をかけると高座の出来上がり。
 
 照明の調整も。
 
 背景なども繊細に整え、客席からプロの目で確認なさるこごろうさん・紅雀さん・ひろばさん。ぴいんと空気が引き締まりました。

 さぁ、受付開始。太鼓の音の中、お客さんが続々といらっしゃいます。受付に忙しいのがとても嬉しい。会場はどんどん埋まっていき、満席に!!
 とうとう開演時間。席亭ことりちゃんの挨拶のあと、トップは桂ひろばさん。

 「こんにちは、落語会の若乃花です」といきなりかましてくださり、会場が沸きます。落語の仕草教室~うどんの食べ方~などお客さんを巻き込んでのマクラのあとは『子ほめ』。小ずるいようでおまぬけなアホの男にほっこりと笑わされます。よく知っている話なのに笑ってしまう、まいど思うけど落語って不思議。


 続いて桂紅雀さん。やっぱりマクラでいっぱい盛り上げてくれて、落語『向う付け』。
 主人公の喜ぃやんの姿が噺の中から透けて見えます。ご隠居さんが亡くなった悔やみに行き、さんざんアホかましてご寮人さんに「うちの人が死んではじめて笑ったわ」と言われちゃうの。いいなあ。


 落語のトリ、桂こごろうさんは冬の噺『不動坊』を。思いがけずお嫁さんが来ることになったやもめの利吉つぁんの、うれしゅてたまらんさまがホントに可笑しい!アホやーと大笑いしながら、利吉つぁんの心はずみも伝わってきちゃいます。そして、後半のドタバタにやっぱり大笑い。雪の中、長襦袢いっちょにされた偽幽霊のセンセイの寒いさむぅい感じも伝わってきて、思わずぶるるとしちゃいました。

 3人3様に笑わせてもらって、まだひくひくしているまま、『3人のトーク』の時間です。お客様に書いてもらった『噺家さんへの質問』を元に、軽妙なおしゃべり。

 「はじめの質問…お名前サリィさん。サリィさんやて。外人のひとがいたはるのですか?…おらへんなあ。誰がどんな顔してサリィやねん~」
 名前欄にハンドルを書いているもんで、それがさっそくネタにされ…と思ったら

 「すみません~わたしですぅ」と客席からサリィさん。どっと沸く会場。サリィさん、いい味出してらっしゃいましたよん。
 そのほか「落語家になったきっかけは」「好きな噺は」「やめたいと思ったことは」「私は釣りが趣味ですが、釣りの落語はありますか」などなど、質問アンケートに答えてどんどん楽しいトークが繰り広げられました。笑いの渦。

 実はこの『トーク』、ことりちゃんのたってのリクエストで演目に入ったもの。関西ではよくあるそうですが、こちらの方ではこういうの、あまり演じられることはなく。それでお客さんの反応がどうなのか、ちょっと賭けだったのです。でも、大当たり!落語とはまたちょっと違った噺家さんの魅力にも触れられ、お客様にも喜んでいただけたのではと思います。

 予定時間を大幅に延長しちゃっての約2時間半。帰っていくお客様のにこにこ顔を見て、本当に良かったなあと思ったことでありました。
 
 この『りらっくご』。vol.2を7月に予定しています。詳しい日程が決まったら、ことりちゃんの『りらっくごブログ』やこちらでもアナウンスいたします。今回おみえのみなさま、おみえになれなかったみなさま、どうぞご期待を!

              
 こごろうさんに書いていただいたネタ帳。次はどんな噺家さんのどんなネタが書き込まれるでしょう。わくわく。


キモJAZZ!

2008年12月09日 | キモノイベント

 12月7日日曜日は、前から楽しみにしていたイベント『キモJAZZ』…キモノでJAZZを楽しむ夕べに行ってまいりました。桃葉さん他『キモラク連』主催の催しに行くのももう3度目。みなさんお洒落していらっしゃるのでわたくしもコーデに気合いが入ります。テーマは『あやしいクリスマス』♪
  
 今日の着物:赤色蝙蝠綸子付け下げ(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:七色蜘蛛の巣名古屋帯(ヤフオクきものなかむら)
 今日の半衿;緑蜘蛛の巣半衿(和キッチュ・mayさんよりいただく)
 今日の帯揚:緑縮緬帯揚(大須商店街ワゴン)
 今日の帯締:緑グラデーション帯締(祖母のもの)
 今日の簪:銀粘土蜘蛛の巣(キョウコちゃん作)
 今日の足袋:緑古典柄(まねきや)
 今日の草履:雪輪草履(ヤフオク)
 赤と緑のクリスマスカラー、そして蝙蝠と蜘蛛の巣であやしく。ほほ、我ながら派手だわ。パーティーだからこのくらいしてもいいよね。
 それにしてもこの着物、私には珍しく自分サイズよりも大きくって。しかもつるつるする綸子だもので、着るのに苦労いたしました。
 
 会場は心斎橋のGARB UNA SERA。JAZZが似合いそうなお洒落なお店。
 
 会場では妖艶なマダムが出迎えてくれました。き、北新地のママ!?…と思いきや、桃葉さんぢゃないですかぁ~~!!びっくりびっくり。
「桃葉さん、メイク変えた?一瞬わからなかったよ!」
「いや、変えたも何もこんなメイクしたの初めて」
 もともと綺麗な桃葉さん、さらにとんでもなく艶っぽいお顔。お見せできないのが残念なのでせめてイメージで描いてみました。
 
 ピンクの紬はおなじみmayさん。辻が花の帯に道明の帯締め、ビーズの髪飾りでエレガントですわ。
 
 会場にずらり揃ったキモノ人!毎度壮観です~。さぁ、乾杯!パーティーが始まります。お料理いただきつつ、お酒飲みつつ、おキモノ話に花が咲く!楽しいなあ。


 そして、お待ちかね!ボーカリストYUKOさんのステージ♪
 パンチの効いた、艶のある歌声にうっとり…。バンドの演奏もたっぷりと聴かせてくれます。

 アンコールの『ルート66』では、会場はダンスフロアに!

 余韻を残しつつ演奏タイムが終わり、あちこちで撮影が始まりました。わたくしたちも、隣の席の美女と記念撮影!mayさん経由で宮古上布のお手入れ方法を教えてくださったキモノ達人のTさんにもお願いして撮っていただきました。


 そして、歌手YUKOさんと!うれすぃ~。
 

 名残を惜しみつつ、『大阪締め』でお開き。
 
 企画・運営の『キモラク連』のみなさま、今回もとても楽しい会でした。どうもありがとうございました!またよろしくお願いいたしますね♪


 
 そして…(この写真以外の)全ての写真はカメラマンオット054が撮影いたしました。
 いつもありがとうねえ。


(追記)
桃葉さんのブログ『桃葉の着物日和』に、とっても詳しいレポートが載っています!さすが主催者、って感じの魂のレポ。キモJAZZの様子をもっと見たい方、ぜひご覧になってくださいませ~!!


古今亭志ん五のき楽寄席!黒門前落語会

2008年11月17日 | キモノイベント

 11月15日(土)、金沢市の黒門前緑地・旧高峰家にて『古今亭志ん五のき楽寄席・黒門前落語会』が催されました。わたくし、スタッフ参加。買ったばかりの『くめこちゃん』着て、行ってまいりました!
  
 今日の着物:久米島紬『くめこちゃん』(きむら)
 今日の帯:朱色秋草花名古屋帯(きむら)
 今日の半衿:秋の味覚ハギレ(きむら)
 今日の帯揚:白地紺飛び絞り(きむら)
 今日の帯締:辛子白黒四部紐(祖母のもの)
 今日の足袋:杵屋白足袋(杵屋)
 今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒

 初めて袖を通したくめこちゃん、ふんわり軽く暖かく。好きな着物を着ると心も弾みます。まして、落語会ですもの。
 
 12時ちょっと過ぎくらいに会場の黒門前緑地旧高峰家に着くと、会場の設営はほぼ完了し、高座はもう組みあがっていてあとは緋毛氈を被せるばかりになっていました。『りらっくご』の参考になるかと残しておいてくれたんですって。感謝。
 でも、みんな集合したのって11時でしょ。1時間足らずで準備できちゃうのね。『き楽寄席』会を重ねて要領よくなったものです。
 
 鴨居に取り付けられたライト。演者がまぶしくないように紙で覆いを。
 
 覆いと言えば、今回カメラマンオットの工夫。シャッター音がうるさくないように防音ケース、100均のパソコンケースを重ねたもの。にゅっと出たレンズがなんか笑えます。
 
 時間まで、することとて特にないのでお庭を散策。この旧高峰家、タカジアスターゼで知られる高峰譲吉の父、加賀藩御典医だった高峰精一の屋敷一部を移築したものだそう。街中にありながらとても風情のある建物と庭です。ここで古典落語を聴けるなんて、贅沢でいいわぁ。
 
 スタッフの女性陣、ばあさんよしこさんと記念撮影~。このおふたりも、後から来る予定のtakeさんも、もとは飲み仲間だったんですよ。それがもれなくキモノ仲間になっている。誘い合わせたわけでもないのに不思議だなあ。

 開場1時間前、志ん五師匠がおかみさんとおみえになりました。私服も渋くていらっしゃいます。設営した高座は一発OK.あとは出囃子など細かい打合せを。わたくしの役は名ビラのめくりです。

 
 さぁ、開演時間です。席亭のなぁさんが挨拶。おかみさんも挨拶なさり、いよいよ志ん五師匠の登場!
  
 一席目は『柳田格之進』。古今亭のお家芸と言われる人情噺。武士の意地、娘の情、主人雇人の間の心の通い合い…。それぞれの心持ちがびしばしと伝わる、引き締まった時間。こんな落語もあるんですねえ。客席では目頭を押さえる姿も見られていました。


 二席目は『火炎太鼓』。これは滑稽話。古い太鼓を思いがけず殿様がお買い上げになるという話なのですが、古道具屋とおかみさんのやり取り、思いがけない展開にたまげまくっちゃう古道具屋さんの表情など面白くってたまらない!

 性格の全く違うふたつの噺をじっくり堪能でき、とても幸せな時間でした。
 噺に入ったら撮影してはいけないので、写真はどれもマクラのものなのですが、それでもこの表情です。噺の中ではどんなすごかったか、みなさまどうぞご想像なさってくださいませ。そして、こんどはご一緒に笑ったり泣いたりできたらとても幸いですわ。

 会がはねたあとは師匠とおかみさんを囲んで懇親会。
 志ん五師匠ははじめは志ん生師匠の、のちに志ん朝師匠のお弟子さんになった方。志ん五師匠、志ん生師匠に習った落語を志ん朝師匠がさらってくれるという、稀有な修行をなさってきたそう。そんな話や、『与太郎』を演じ続けて自分のかたちを作られた話や…興味深い話がたくさん聴ける、これまた幸せな時間でした。

 古今亭志ん五のき楽寄席。また開催する事もあると思います。今から楽しみです。うん、江戸落語もいいなあー。


キモ玉でびゅう!!

2008年10月28日 | キモノイベント

 10月26日(日)、待ちに待った『キモ玉』に行ってまいりました!
 キモ玉とは…『キモノを着て豊来家玉之助さまの太神楽曲芸を楽しむ会』のこと。大好きなキモノを身にまとい、美味しいお食事をいただいて、日本の伝統芸・太神楽曲芸を楽しみつつ、他の方の着姿もたっぷり眺めちゃおうという、夢のような企画です。しかも演ずるは見め良きイロオトコ、豊来家玉之助さま。これは、お洒落にも気合いが入ろうというものです!
 さらに希望者には玉さまのハグつきという特典もあり、だったのですが、わたくし、オット連れでございますので残念。と思っていたら、もっとヨイコトがあったのでした♪
  
 今日の着物:薄紫和本模様付け下げ(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:黒地菊刺繍昼夜帯(すうざんや)
 今日の半衿:紫花刺繍半衿(すうちゃんにもらった)
 今日の帯揚:紫雪輪ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:紫グラデーション組紐(目黒のたんす屋)
 今日の簪:赤花トンボ玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや)
 今日の草履:パール台刺繍花緒(松屋)
 今日の帯飾:シェル葉っぱ(覚王山の雑貨や)

 昨夜は何とか髪を崩さずに眠ることができたので、しっかりとクラシカルな装いができました。うふふ~気分はぢょゆうよ。

 
 今回ご一緒したわたくしのキモノ仲間。mayさんmikaさんあなんちゃん、そしてことりちゃんです。とりどりに美しい、自慢の友達ですわ。最前列にずらりと席を並べました。
 
 かぶりつきで見る玉さまの芸は迫力満点!軽妙なトークは爆笑モノ!
 太神楽曲芸、いにしえの天岩戸前にてアメノウズメの尊が舞った芸に源を発するとのこと。神様に代わって我々が楽しみ、笑いを奉納しようという神事なのですって。おめでたいわ、楽しいわ。
 

 
 楽しいおしゃべりを間に挟みながら、次から次へと曲芸を。
 回っているこのお皿は一枚1キロほどもあるそうな。この後これをおでこに一瞬立てて「わあーこわかったー」と笑わせてくれたり。
 笠の上でいろんなものをまわして見せてくれたり。
     
    「いよっ!!豊来家!!」

 ひとしきり曲芸で楽しんだあとは、料亭のお食事を。お酒もいただいて「あ~しあわせ~」と浸りつつおしゃべりに花を咲かせていましたら、粋な浴衣に着替えた玉さまが席を回ってお話してくれました。
   
 玉さま、流し目がせくすぃ~ですわ。わたくしたち、目がハートでございます。
                      
 お食事終わり第2部は、ラジオの公開録音。舞台の上にマイクを置いて、普段着の洋服になった玉さまがおしゃべりで笑わせてくれました。

 さて、あっという間にフィナーレ。こんどは袴姿で登場した玉さま、玉すだれを取り出します。「誰か手伝ってもらえませんか~」太鼓役で男性が壇上に。そして!!


 
  キャー!玉さまってば強引!
 「いけませんわ玉さま、わたくしオットがある身ですのにー」
 しかも、この写真を撮っているのは我がカメラマンオットでございます。まるで谷崎潤一郎の世界ですわ。きゃあきゃあ。
 わたくし、もともとのハイテンションがさらにハイパーテンションに!
 
 玉すだれ鳴らして躍りました!
 
 阿弥陀如来の背光でございますう~~。 
 
 しだれ柳でみなさまにも幸せをおとどけ~~
 
 ありがとうございました~~~

 なんかもう、めいっぱい楽しんじゃいました!うれしかったわあーー。
 
 熱気をそのままに、集合写真。これだけのキモノ人が集まると、壮観ですよねーー!
 一応お開きのあとも、まだまだ昂奮は残っておしゃべり三昧、撮影三昧。出口で玉さまとひとこと話しては(ハグしてもらっては)三々五々、散っていきます。
 わたくしたちは、ベルさんも交えてティールームでおしゃべりして、それからmikaさんあなんちゃんmayさんと二次会で飲んで。ずーっと話してたのにまだまだ話したりない気持ちで帰途に着いたことでありました。ああ、めいっぱい遊んだわ!また遊ぼうねー。 

 キモノ友達にも会えたし、ベルさん・サリィさんと新たな出会いもあり、玉さまはステキだったり、ステージデビュウしちゃったり、たいへん充実した一日でした。主催の桃葉さん初めキモラクの皆様、どうもありがとうございました。
 そして、オットにもすぺさるさんくすです。従軍カメラマン、ありがとう~。
  
 あ、そうだ。みっちゃん、この頭みなさんにとてもほめられたわ。どうもありがとう。
 でも、大阪人はこの頭を見て「京セラドーム(旧大阪ドーム)だあ」と言いましたよー。



 


金沢で落語と花火!笑福亭小つるのき楽寄席・夏の陣

2008年08月02日 | キモノイベント

 7月26日、金沢市民芸術村・里山の家にて催された『笑福亭小つるのき楽寄席』に行ってまいりました。
 小つる師匠は、つい先日2010年に大きな名前『笑福亭枝鶴』を襲名することが発表されたばかり(『枝鶴』についてはなぁさんのブログ『金沢落語情報』に詳しいです)。お祝い気分の落語会、またお茶子をさせていただきました。
 
 スタッフの女性陣はみなキモノ。よしこさんの帯は『鶴』ですね!
 わたくしも着物は飛鶴模様の小紋、帯は松の枝で『枝鶴』を表した、つもり(実は着物の模様は燕っぽいのですが、鶴!これは鶴!と言い張っておりました)。

 『里山の家』は大きな民家を移築した建物。なので、落語ができるように一から準備が必要です。
 
 奥に、机を重ねてあるのが写ってるの、わかりますか?これが高座になります。ぐらぐらしないように緩衝材を挟んでバンドで止めて。手前で広げられているのは緋毛氈。これを被せてできあがり。ちなみに、この緋毛氈は席亭なぁさんが作りました。
 
 見台と膝隠しを組み立てているところ。ちなみにこの2つもなぁさん手作り。愛ですね。
 
 ふざけているのではありません。照明の具合など舞台の見え方をチェックしているところ。でも、高座に座れてちょっと嬉しい。
 
 
 だいたい出来上がったところで小つる師匠が大阪から到着しました。「おおー、ええ感じやん」とおほめのコトバをいただいた後にも、会場のしつらえや照明など、細かく調整していきます。
 
 空調の吹き出しや座布団の配置まで師匠自ら手を下して。ほんに手作り感満載の落語会であります。

 
 今回のき楽寄席には、わたくしのキモノ友達が遠征して来てくれました。三重からmayさん夫妻、名古屋からにっぽんちゃん、大阪からmikaさん。ありがとー。(ああ、どさくさでmikaさんの全身写真を撮っていないーごめんー。)
 mayさんは小つる師匠の枝鶴襲名お祝いで『実りある落語人生を』の思いを込めて、千にひとつのムダもない、茄子の帯。


 準備整い、いよいよ開演です!
 
 マクラは枝鶴襲名の報告と、いろんなエピソード。特に先代の五代目笑福亭枝鶴師匠について、ここには書けないいろんな裏話がいっぱいで。ほーーーそんなことがあったんだああ。

 続いて、ネタは『動物園』。寝ててもお金がもらえる仕事と紹介されたのは動物園のトラの中の人…。このネタって前座ネタで、ふだんは若手さんが演ることが多いそう。私も若手さんの演じるこのネタを聴いたことがありましたが、小つる師匠の『動物園』さすが一味違います。軽やかに演じているなかで、ひとつひとつの仕草や表情は秀逸。とくに『トラの真似』の演技は素晴らしく、会場から拍手が沸きました。ほんまにトラみたいな顔してはったもんなあ。ネタに入ったら写真は撮れないので、お見せできないのが残念です。
 そう、いつも思うのですが、師匠は高座に上がると顔が変わります。集中してはんねんなあ。プロだなあ。

 
 次のネタのため、見台と膝隠しを整えます。いつもは座布団と名ビラだけなので、緊張しております。でも、この緊張感が嬉しい。何もわからずにはじめたお茶子ですが、もうやめられませんわー。

 次のネタは『青菜』
 夏真っ盛りの昼下がり、植木屋さんがご隠居にごちそうになり… 
 
 この噺、ちょっと前に桂紅雀さんで聴いたばっかりですが、同じ噺を続けて聴いても面白いのが古典落語の力ですねえ。
 小つる師匠の『青菜』、ご隠居さん宅でいただく鱸の洗いと『柳陰』の涼やかな味わい…いつも美味しそうな小つる師匠の飲み食い演技に、猛然と鱸の洗い&柳陰がいただきたくなりました。『柳陰』って、あとで師匠に訊いたら焼酎と味醂を合わせたお酒なのですって。それを、井戸できりりと冷やしていただく、甘くて口当たりよさそう。でも、けっこう強いお酒なのですね。植木屋さんはんくんく飲んでましたが、大丈夫かな。
 そして、長屋で再現した暑っ苦しい酒。植木屋さんがご隠居さんの真似っこをしてるさまも可笑しかったし、悪態つきつつダンナさまにつきあうおかみさんも可愛くて。最後のサゲ、わかっててもやっぱり爆笑してしまいました。

 いやー、面白かった。会場の反応も上々、お客さまも笑顔でお帰りだったのがたいへん嬉しかったです。

 片づけをして、スタッフと遠来の客で打ち上げ。
 落語の話やアホな話で盛り上がりました。「次はこんなネタをやって!」ってな話も。 

 そうだ、『青菜』の青菜ってなんだろう?という話題もありました。師匠は蕪の葉のつもりで演ってるそう。まぁどれと決まっているわけでなく、昔はどの野菜って特に限定せずに青いもんは「青菜」って言ってたから、大根の間引き菜かもしれないし、なんか適当な菜っ葉やろな、でも夏やしホウレン草や小松菜でないことは確かやな、って。
 昔といいましたが師匠はこの噺、大正時代の設定で演っているんですって。なので、鱸の洗いに氷が使ってあって、それを植木屋さんが珍しがっているんですねえ。そういえば『鱸の洗い』、普通は『鯉の洗い』にするところを変えたのだそうで。こんなふうな演者の工夫もまた、落語の面白さですね。


 いつもは大阪じめで〆ですが、お店なので東京一本じめで打ち上げのお開き。

 
 さあ、これから二次会、花火です。ここでわたくしの持ち込みお酒を。お気に入りのお酒、栃木の『松の寿』から松の寿タワーと、静岡の『英君』から夏吟醸です~。
 さらに、よしこさんが泡ワインをお持込み、そしてバドワイザー。 
 目の前でどかんどかんと上がっていきます。風も程よく吹いて煙を流してくれて、花火、ずっと綺麗に花開いてくれてました。
 花火を肴に酒を飲む!わたくし、どんどん酔っぱらいになっていきます。気持ちいい~。
 
 花火終了後、集合写真…撮ったんですねえ。わたくし、酔っぱらっててこの辺の記憶があやふやでございます。
 これが、オールスタッフ&遠来の客。落語も花火も、たいへん楽しゅうございました。顔隠しちゃってますが、みんなとてもいい顔で写っております。
 小つる師匠、席亭のなぁさん他金沢のみんな、遠くから来てくれたマイフレンズ、ほんとうにありがとう。おかげでまた、素敵に楽しい時間でしたわ。

 準備からずーっと参加して、味わいつくした1日でした。堪能しすぎてへろへろになり、宿に着くなり爆睡いたしました。遠来のお客様を夜の金沢に案内したかったのですが、電池切れ。ごめんねえ。今度はきっと繰り出しましょう。また来てね。

 これをお読みのみなさまも、よろしかったらぜひお越しください『き楽寄席』。次回は来年の4月、その次は8月に予定しています。詳しいことが決定したらまたお知らせいたしますね。

                          (全ての写真はオットが撮りました。いつもありがとー) 


ももおふ・・・11人いる!

2008年07月06日 | キモノイベント
 近所にあるカフェ『カフェ・スウィート』には季節限定で桃デザートが出ます。今年もまた、桃のシーズンが到来いたしました。さっそくももおふでございます。
 
 今日の着物:黒地に雪輪水玉夏お召し(ぽんごちゃんよりいただく)
 今日の帯:雪結晶名古屋帯(ぽんごちゃんよりいただく)
 今日の半衿:蜘蛛の巣刺繍絽(自分で刺繍した)
 今日の帯揚:白黒鱗縦絽(きむらのハギレ)
 今日の帯締:黒に赤三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん作)
 今日の簪:縮緬の桃(自分で作った)
 今日の足袋:白麻足袋(まねきや)
 今日の草履:パナマ台青花緒(ヤフオク台に松屋で花緒)

 この着物と帯は先日ぽんごちゃん宅に伺ったときにいただいたもの。今日はぽんごちゃんも来るので、さっそく着てみてもらうつもり。先日大阪に行った折に着ていたのも黒地の雪輪柄夏お召しでしたが、デザイン的には似ていてもテイストが全然違いますね、面白いものです。
 そして今日の『ちなみもの』は簪。一昨年ももおふのために自作したもの。使い回しですわ。

 毎年「桃!桃!」と大騒ぎしていたせいで身の回りのキモノ乙女の方々にも桃熱が感染したようです。この日は『外を歩いている人がばったり倒れて死ぬ』かと思われるような暑い日でしたが、集まりも集まったり総勢11人!限定スウィーツなだけに『数が限られる』ことになったらだうしやう。

 
 mayさんは三重から、おーこさんは岐阜から。県境を越えて桃食べに来たおふたりを、最寄り駅でピックアップ。
 
 お店に着くと、ことりちゃんが早く来て席を取っていてくれました。4人集まり、さっそくおしゃべりが始まります。
 
 ほどなく、ぢょゆう・すうざんさん登場。これで5人。
 
  ポンちゃんが娘ちゃん連れて登場。可愛い子供キモノに注目が集まります。これで7人。
 
 トモさんフミさん登場。これで9人。
 
 ぽんごちゃんとこぽんごちゃん。これで11人いる!

 11人でわあわあとおしゃべり。おひさの人、おはつの人。キモノと桃の取り持つご縁です。
 

 桃デザートはけっこうなボリュームなので、ランチは軽く済ませました。そして、いよいよお待ちかねの桃。桃クレープと桃パフェです!!
 
 桃クレープににっこりするぢょゆう。魅惑のクチビルはまさに桃。
 そいえば今日はすうちゃんがまたしても『アレコレ』に載ったお祝いでもあったのでした。持ってきてくれた雑誌をみんなで見ます。綺麗だけど、実物の方が数段ウツクシイわ。
 
 わたくしは桃パフェ。へっへっへっへ、一年待ったわ~。
 トッピングの生桃だけでなく、アイスクリーム部分にも凍らせた桃が入っています。ももまみれ。シアワセ。わたくしは長いこと『純・酒飲み』をしていましたので、キモノ仲間とおつきあいするまではパフェのヨロコビを忘れていたのです。でも、やっぱりいいわパフェ。酒もいいけど。両刀使いになっちゃって、どうしましょうこの人生。心身ともに豊かになってしまふわ。
 
 パフェなmayさん、クレープもひとくち。
 そいえばmayさんも両刀の人だねえ。一緒に豊かな人生を歩もうねえ。

 
 
  おおそうじゃ、おーこさんの帯留が『桃』でした。ハートをひっくり返したの。前の晩自分で作ったんですって、さすが!
 
 ポンちゃん母娘は残念ながら中途退場してしまったので、残りの着物勢で集合写真。お洋服のぽんごちゃんがシャッターを押してくれました。どもありがとう。

 それぞれの着姿。こうやって並んで見ると、ひとりひとりみんな、半衿の出し方も衣文の抜き方も違います。でもそれぞれしっくり似合っています。みんな合格!という感じでしょ。何の試験の時間でもありませんが。キモノって、自由に着て楽しむものだよなあという感を新たにします。

 カフェ・スウィーツには秋限定の栗デザートもあり。くりおふでもまた、みなさん集まっちゃうかなと今から楽しみです。でも、その前にもきっといろいろ会いますね。またそれぞれ楽しい着こなしで出会いたいものです。


*11人いるとなるとどうしてもあの名作マンガを思い出してしまうわたくし。ところどころ意味不明のフレーズが混じってしまったことをお赦しくださいませ。ちょっと『みゆき』も。

笑福亭小つるのき楽寄席!

2008年06月04日 | キモノイベント

 5月31日(土)、金沢駅前の石川県立音楽堂にて恒例の『笑福亭小つるのき楽寄席』が催されました。わたくし、またしてもお茶子さんしてまいりましたよ!
 前回もお茶子さんさせていただいたはいいものの名ビラを返し忘れるという痛恨のミスを。今回は失敗しないわ!と緊張の金沢入りです。

 音楽堂交流ホールにて、スタッフのキモノ女性と。左からよしこさん・がんねーさん・わたくし・ばあさん。下の写真はtakeさん。
 

 


 
 今日の着物:浅緑色無地紬(ヤフオク)
 今日の帯:丸鶴柄作り帯(羽裏からカクマさんに作ってもらった)
 今日の半襟:白・塩瀬(前からウチにあった)
 今日の帯揚:レーススカーフ(前からウチにあった)
 今日の帯締:草色三分紐(なかむらさんにもらった)
 今日の帯留:お多福(近所の和小物やさんで買ったブローチ)
 今日の足袋:麻白足袋(まねきや)
 今日の下駄:青縞市松台右近(松屋バーゲン)

 今日の縁のものは『小つる』師匠の『鶴』柄の帯と、落語で笑う門には福来たる、というわけでお多福帯留。いい顔で笑ってます。アップで見てみてちょ。
 

 ほどなく師匠ご一行…笑福亭小つる師匠・桂しん吉さん・三味線の勝正子さんが到着、準備が始まります。音を出しながら音響や照明を調節していくひととき。舞台ってこうして出来ていくんだなあといつも思います。
 わたくしも、タイムスケジュールの表を睨みつつタイミングの確認や場内アナウンスの練習を。会場内ではパンフの準備やチケットのもぎりの設営などが進んでいました。みんな、がんばろー。

 さて、一番太鼓で開場、二番太鼓に続いて師匠の出囃子『だんじり』が響き(ここで名ビラを返す!)、一席目は『江戸荒物』
 
 東京弁をしゃべろうとしちゃってるコテコテ関西人のしゃべりが可笑しい!

 二席目は桂しん吉さんの『天災』
 

 ここで中入り。中入りの時のお囃子『砂切』に、スタッフの笛吹きさんひろちゃんが飛び入り参加しました。休憩時間にしん吉さんとさっと流れを打ち合わせただけでもう一緒に演奏している。ジャズのアドリブのようです。かっこいい。
 

 そして、三席目『天神山』。
 
 葛の葉伝説を下敷きに、落語アレンジした楽しい話。やっぱり袖で笑ってしまいました。

 
 公演終了後、師匠を囲んで記念写真。このスタッフで、き楽寄席を作っています。金沢に住んでいたときの飲み仲間。こんなふうにつき合いが続いているのはとても嬉しいことです。
 このあとは打ち上げとて街に繰り出し、岩牡蠣だのノドグロだのをいただきつつ北陸の地酒をやったことでありました。

 この『き楽寄席』。今度は7月26日にございます。今度もまた、行く予定。こっちのキモノ友達も数名一緒に参りますのよ。また珍道中の報告もできたらと思います。


爛漫!大垣細雪オフ

2008年04月03日 | キモノイベント

   年の初め『きむら』でお宝キモノを求めたのは、この日のためでした。春の大垣・奥の細道結びの地にて、キモノ仲間とお花見をしてまいりました!
 この日の天気予報は午後から雨。でもきっとなんとかなるわ、わたくし晴女。ランチを終えてでかけた水門川船町港。降るなよ~と念じつつお花見開始です。

 
  桜の花は、わたくしたちを待っていたかのような満開。思わず笑みがこぼれます。


 そして、ずらり揃った名花でございます。どだ!と誰にともなく自慢したくなってしまうような。白雪ママさん・トモさん・フミさん・わたくし・mayさん・おーこさん・ぶるちゃん。細雪四姉妹ならぬ七姉妹です。えーと、ヨシナガサユリは誰だ? 
 お花見って、どうしてこうテンション上がるんでしょ。わあわあきゃあきゃあ笑いっぱなし。外国からの旅行客に「一緒に写真撮っていいですか?」と声をかけられたり、こそっと遠くから写真撮ってる人がいたり。ほほほ、そんなに目立っているかしらぁ~。
    
  きゃあきゃあ騒ぎながらぞろぞろ歩きます。

    
  橋を渡って向こう岸には、奥の細道を踏破してきた芭蕉翁が立っておられました。さっそくおもちゃにされる俳聖。
  「よお、おっちゃん。ごくろうさんやったな」「気やすうに言うな

  もっとお近づきになりたいけれど高いところにおられるわ…とわたくしが躊躇しておりましたら、元気組ぶるちゃん&mayさんはシュタッと飛び乗りました。
    
  「おじさま~~~ん
  芭蕉翁、美女にはさまれてなんだか照れてるみたい。

    
  「お立ち台よ~~♪」
  mayさんが踊りだしました!芭蕉翁の思惑やいかに…。

    
  芭蕉ゆかりの地だけあって、大垣市民は俳句に親しんでおられるそうです。川沿いに投句箱。そういえば秋に来たとき、お花見して桜の俳句を詠もうって言ってたよね。えーと。桜咲く、それにつけても金の欲しさよ。ってそれ俳句じゃないし!

    
  きママとはここでお別れ。六姉妹になってさらに花を求めていきます。

   
  歩いていくうちに、ぽつ、ぽつと小雨が降りだしました。ああ…わたくしの晴女神通力もここまでか。まぁよく持ったほうよね。軒先を借りて雨モードに入る六姉妹。みなさん用意おさおさ怠りなく、雨コート着用。

   
  目的地にたどり着いた雨モード六姉妹。
  「ここの枝垂桜がとても綺麗なのよ」地元っ子おーこさんの導きです。

  
  ほんとうに、なんて見事な枝垂桜。そして、このひともわたくしたちを待っていたかのような満開。ああ、嬉しいわぁ。

 
  桜の下でポーズを取るトモさんフミさん。美しい。
  「お見合い写真みたいねえ」
  「いいなあ!私もお見合い写真撮るう~~」
 ※全員既婚者です。
   
 「わたくしもお見合い写真撮ってえ」
 「何でオレがそんなもんを・・」はいそうです、今回もオットがカメラマンとして同行してくれているのです。
 枝垂の下でぱちり。踊ってはお見合い写真にはなりませんなあ。ざんねん。

  
 そのあと大垣城の前まで散策し、お茶して和菓子屋さんをひやかしたりしながら駅まで歩きました。いい街ですね、大垣。また遊びに来たいです。
 あやしいお天気ではありましたが、満開の桜の下でみんなでお洒落して、とても楽しい一日でした。来年もその次も、こんなふうにみんなで桜を観られたらいいなあ。
 
 


3月1日大阪&神戸 その2 キモラク!

2008年03月03日 | キモノイベント

  さぁ、いよいよ時間です。会場のお店、四季自然喰処たちばな ヒルトンプラザ イースト店の前に移動すると、キモノが三々五々集まってきました。おぉ華やかだ。訪問着あり、紬あり。男性のキモノ姿も。
 
 
 50人ほど収容の宴会場が会場。その一角のテーブルを高座にして、さっそく林家染左さんの落語が始まります。
「こんなに最前列のお客さんが近い高座は初めてです」と言いつつ、臨場感あふれる熱演。演目は『崇徳院』。ロマンチックで可笑しくて、うん、やっぱり生の落語は良いねえ。
 
 染左さん、微妙な表情が素敵です。

  
 噺が終ると歓談タイム。お向かいにはmayさん、そして同じテーブルには着付けの先生たちがいらしていました。わたくしどもとは一味違う、正統派の着付け。お着物談義に花が咲きます。
 あ、わたくしの隣席が空いているのは、オットただいまお仕事中のため。カメラマンを仰せつかって、あちらのテーブルこちらのテーブルと写真撮って回っているのです。いつもすまないねえ。

 
 ひとしきりお食事をいただくと、染左さんがテーブルを回ってきてくださいました。記念撮影。うれしいなあ。

 
 さらにサービス満点なことに、踊りまでご披露いただきました。さっきは一番後ろだったけど、今度は目の前で。迫力です。「寄席の踊りなので、畳半畳あったら踊れます。蹴らないから大丈夫」と言われ、くつろいで眺めておりました。

 その後はまたしばし歓談。前からお名前だけは知っていた「ききさん」とお話することが出来ました。ききさんはご主人とともに逆瀬川寄席を主催していらっしゃる方。逆瀬川寄席は、わたくしがスタッフ参加している金沢の『き楽寄席』同様、小つる師匠出演の寄席。いずれそちらの寄席にも寄らせてくださいね~金沢にも来てね~とご挨拶。
 
 ききさんとはキモノつながり落語つながり、そして酒つながりもあるみたい。こんどゆっくりずっぱり呑みましょう。

 愉しい時間はあっという間に終る。染左さんの音頭で『大阪締め』をして、宴はお開きになりました。
 
 主催の桃葉さんをmayさんとはさんで。桃葉さん、八面六臂の大活躍でしたね。おかげで愉しい会でした。どうもありがとうございました。
 桃葉さんの帯は、ぼろぼろになっていた帯から刺繍だけを切り取って、新しい帯に再生したもの。昔の精巧な手仕事が甦っています。素晴らしい‥と、こんな話ももっとしたかったですね!またよろしくお願いいたします。
 そういえば、この写真に一緒に映りこんでいる振袖のお嬢さんと錦紗縮緬の訪問着のお嬢さん。コテコテアンティークが目を惹いて、お話してみたかったけど機会がありませんでした。また会えたらどうぞよろしくです。

 生の落語にたっぷりのキモノ。とても濃い時間をすごすことができました。主催の桃葉さんとスタッフの皆様にもう一度お礼を。ありがとうございました。

 キモノで落語。快楽の自乗、癖になりそうです‥わたくしはすでに。
 5月31日(土)には、金沢へ小つる師匠の『き楽寄席』に参ります。キモラクなみなさまも、いかがですか?詳細はこちらです→


 朝から晩まで、たっぷり愉しんだ3月1日でした。おつきあいいただいたmayさんありがとう。
  
 一日中重いカメラを持ち歩き、最後まで写真撮ってくれたオットにも感謝~。


カーミラ散財す

2007年12月12日 | キモノイベント

 12月8~9の土日、ポートメッセ名古屋で『クリエーターズマーケット』略称クリマ、が催されました。9日(日)にキモノ仲間手作り班『和・かわいい屋』のみんながまた出店します。では、応援にGO!。mayさんもご一緒してくださいます。
 鉄の掟・ドレスコードは今回『姫』。さあわたくしが『姫』をやるとどのようになるか~。

 今日のキモノ:銘『カーミラ』(ヤフオク・時代着物さん)
 今日の帯:蜘蛛の巣名古屋帯(ヤフオク・時代着物さん)
 今日の半衿:黒縮緬薔薇刺繍半衿(Berry工房さん)
 今日の帯揚:源氏物語(大須骨董市ハギレ)
 今日の帯締:黒に赤線三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍さん)
 今日の簪:蜘蛛の巣(キョウコちゃん)
 今日の足袋:杵屋白足袋
 今日の草履:雪輪花緒(ヤフオク・あすかや)

 今日のこの着物。赤い地色に、黒い蝙蝠が舞っております。なんとなく、吸血鬼の雰囲気なので銘『カーミラ』。古い女吸血鬼の物語より。そしてカーミラは貴族の令嬢だったので、今日のドレスコード『姫』OK!です。
 そして、レディ・バンパイアのイメージで薔薇の半衿に蜘蛛の帯。ほんとうなら袋帯を結ばないとなのですが、雰囲気でまあいいよね。この帯とも、ちょっとした因縁で結ばれております。着物・帯ともに今日が初着用。うきうきっ。
 いつもは『なんちゃって耳かくし』にしている髪も、今日は高貴に夜会巻。簪はもちろんシルバーの蜘蛛の巣。化粧はこってりしっかり(当社比)唇紅く目化粧ばりばりで、美女の血を啜って永遠に生きる女吸血鬼カーミラのできあがり!(誰?蜘蛛の巣張ってる女、とかゆうとるのは)

 と、このいでたちで「どう?」とオットの前に立ちましたら、「これで一緒に歩くのか?」と後ずさりされました。すまんのう、ニョーボの好きな赤着物。オットはいつものように従軍カメラマンです。


 会場に着いて、まずは『和・かわいい屋』の姫たちと記念写真。縫さん・mayさん・わたくし・ことりちゃん・きママ・おーこさん。それぞれ姫です。派手です!

 ちっちゃい姫たちも『和・かわいい屋』さんのメンバー。キモノは縫さん作。

   
 姫たちへ、女吸血鬼カーミラより薔薇の差し入れでございます。

 ひとしきりおしゃべりしたあとはクリマ会場を巡ります。もうクリマも3度目。贔屓のクリエーターさんもいろいろあるようになってきました。
 まずは『島工房』さんへ。わたくし、ブログをチェックしていて、今回ぜひ手に入れたい新作があったのです。

 右手にがしっと持っておりますのがそれ。島工房謹製アドレス帳。夫にも日頃の感謝を込めて、2冊購入。限定3冊のうち2冊を一家で買い占めてしまいました。
 その他にも、桜餅色のがま口バッグと唐草模様のちびがま口も勢いで購入。mayさん・おーこさんもそれぞれお気に入りの品を手に入れてほくほく顔で記念写真。

 こーんなマトリョーシカみたいながま口もありました。笑える~。しかし、すごい技術ですわね。


 次に、『Warm』さんとこ。
 夏に求めたグラニーバッグがとても使い勝手が良くて、今度は仕事の書類が入るような大きめバッグが欲しかったのです。どの色にしようかと散々迷っているとmisaちゃんが娘ちゃんを連れてやってきました。娘ちゃん、元気で可愛い。「どの色がいいと思う?」と尋ねましたら迷わず「これ!」と。よっしゃ、それにする。
 mayさんも優しい色合いのグラニーをお買い上げです。

 このあと『ちゃいず』さんで簪を買い、今つけている半衿を買った『Berry工房』さんにて薔薇レースの帯揚げを買いました(mayさんは半衿買ってたっけ)。


 途中ビールで休憩したりしながらこのほかにもいろいろなお店を回ました。『漁工房』さんではmayさん、島さんとのコラボ作品のちびがま口を買っていましたね。わたくしは魚の指輪に心を惹かれつつ‥でも決心つかず。

 再び『和・かわいい屋』さんへ。

 おーこさんは蜻蛉玉のお店を回って研究。縫さんは和紙の帽子を買い、きママはアンティークの羽織を‥と、それぞれ買い物していました。お向かいの店ではこんな可愛いものも売っていたって。

 出て来いシャザーン!!(これがわかるひとは同世代です)

 『和・かわいい屋』さんではおーこさんの蜻蛉玉羽織紐とみっちゃん(作品参加)の雪の結晶シリーズ(羽織紐・根付・帯留・髪飾)、きママの獅子舞帯留を求めました。mayさんもなんかいろいろ買ってたよね。いやー、いっぱい買いました!!
 女吸血鬼カーミラ、血ぃ吸うどころか大散財。しかし、作品とエネルギーを得たから満足ですわ。

 買い物をした店以外にも、面白いもの・パフォーマンスがいっぱいのクリエーターズマーケットでした。今度は6月15日。またぜひ行こうと思います。またご一緒してね、mayさん。すうちゃん、今度は一緒に行こうね!



笑福亭小つるのき楽寄席!

2007年12月05日 | キモノイベント

  
 かねて予告の通り、12月1日(土)石川県立音楽堂にて『笑福亭小つるのき楽寄席』が催されました。わたくし、スタッフとして参加。お茶子さんしてまいりました。ちなみにオットがカメラマンとしてお手伝いを。なので手元に大量の写真がございます。さぁ、張り切ってレポートいたしますわ!

 当日、開演は14時から。準備のため12時前に到着しましたら、すでに小つる師匠・若手の笑福亭松五さん、お囃子の勝さんのご一行は到着して、音合わせをしているところでした。
 
 舞台袖にお囃子がいて、高座の師匠との音のバランスを何度も調整しています。この段階ではまだ小つる師匠もみなさんも私服。でも、空気は本番さながらに張りつめています。

 
 女優に演技をつける舞台監督‥ではなくて、受付スタッフと打合せをする主催の金沢落語情報・なぁさん。

 
 わたくしは舞台袖にて場内アナウンスの練習をしたり、舞台に上がって「ひっくりかやし」の稽古をしたりしておりました。

 ひととおりのことが済むと、開場まで忙中閑。なので、キモノの写真を。

 左から、よしこさん・takeさん・ばあさん・がんねーさん。
 皆さんきりっと紬系で決めておられます。抑えた中にも華やぎ。やっぱりキモノはいいですねえ。
  
 ばあさんの帯周りはクリスマス仕様!

 わたくしは昨日と同じ矢羽根の銘仙に、予告どおり鶴の帯鶴の簪。「縁のものやん」と小つる師匠にも喜んでいただけて満足です。さらにこの銘仙の模様をtakeさんが「鶴の足跡って感じ!」と言ってくださいました。なるほどそうか。いただきまーす。
 お客様の前に出るのだから、半襟と足袋は白にしました。きちんとしたいので下ろしたてです。さて、お茶子さんにふさわしいコーデでしたでしょうか?なんか他のスタッフと並ぶとミョーに派手なんですが。


 さぁ開場。一番太鼓とともにお客様が入ってこられます。


 キモノに着替えて会場を見つめるなぁさん。帯の浪人結びが決まっててかっこいい。

 さて二番太鼓も鳴り「携帯電話はお切り下さい」のアナウンスも終え、いよいよ始まります。さぁ、出囃子だ!・・・あれ?
 しまったあっ!!わたくし、名ビラ返してないっ!

 と慌てて舞台袖から隙見していますと、師匠自ら名ビラを返しておられる。ひえー。

 師匠にめくらせちゃった‥と脱力していると、横に座っている三味線の勝さんが囁きます「名ビラ!返してきて!師匠、見つけられなかったみたいっ!!」。
 どうやら小つる師匠、2枚いっぺんにめくっちゃって、見つからなくって、そのまま高座に座られたよう。ひゃー。わたくし、ダッシュで舞台に上がって名ビラ返してひっこみました!汗汗‥。いやー勝さん、ありがとうございます。袖で合掌御礼。
 

 と、そんなこんなで始まった一題目は『煮売屋』。
 この噺はいわゆる『旅もの』で、暢気者二人連れがお伊勢参りの道中に起こる珍騒動を描いたもの。『伊勢音頭』はじめとする鳴りものも入った賑やかな噺です。

 ネットで調べたところ、この噺って長い長いシリーズものの発端の噺なのですね。この噺の次が去年のき楽寄席で笑福亭喬若さんが演じた『七度狐』だそう。また一昨年に林家市楼さんが演じた『軽業』もこのシリーズ。ほかにも『こぶ弁慶』や『三十石』など聴いたことある噺も同じ道中の出来事だとか。ほー。

 また、この噺って前座さんが演じることが多いそう。張り扇や小拍子をリズミカルに打ちながら話すのは、昔上方落語が大道芸だった頃の名残だそうで。前座さんがまずそうやって衆目を集めたわけですね。そういえば師匠、マクラでそんな話もしてみえました。落語をあまり知らない我々に小道具の説明をしてくれてた、だけではなくて、伝統に則って師匠自ら前座さんをお勤めになった、というわけなのですな。うーん、深い。

 さて、二題目は若手の笑福亭松五さん(しょうごさん、です。「まつご」とゲンの悪い呼ばれ方をすることもありますねん、とつかみで笑わせてくれました)。

 演目は『牛ほめ』。与太郎話です。新築の家をほめに行って、ちゃっかりお小遣いにありつこうという算段、さてどうなりますやら‥。
 よく耳にする噺は、演者の個性がよく伝わってきますわね。松五さんの与太郎ちゃん、ちゃっかりおっとりしててお人よしそうで可愛らしかったです。

 ここで中入り。師匠が長襦袢姿で袖にやって来て中入り太鼓を打ちました。
 休憩は10分。今度は忘れまい、名ビラを返すこと。
 
 びら。返しました。

 さぁ、中入りも終わって最後の演目。出囃子が鳴ります。三味線は勝さん、太鼓は松五さん。当たり鉦はなぁさんが叩いています。そして、小つる師匠は拍子木を打っている‥と、いきなりそれを私に向かって差し出すではありませんか!ええっ!わたし、打つの?いきなりーー!きゃーー。
 こうなったら度胸を決めて見様見真似。カンカンカンカンカンカン!カンカンカンカンカンカンカン!三味線太鼓当たり鉦に合わせてリズムを刻んでいるうちに、だんだん楽しくなってきました♪ああ、わたくしの中のみゅじしゃん魂が目覚める(嘘)。


 さあいよいよトリの演目『尻餅』。
 舞台は貧乏長屋。年の暮れなのにお正月のお餅も買えないと嘆くおかみさんに、ご亭主はせめて餅つきの音だけでもさせて近所に見栄を張ろうと画策。餅つきの音を何で出すかというと‥おかみさんのお尻!
 早朝お布団でごそごそする夫婦の情景や、ご亭主が何人もの餅つき職人をひとりで演じてる(この演じわけがまた細かくておかしい)様子、そしてクライマックス、ぺったーんぺったーんといい音させてお尻を叩くシーン。舞台袖で笑いをこらえるのがたいへんでした。

 そうして、爆笑の中になんともいえない艶っぽさが漂っているのです。だって、若いおかみさんがお尻まくって、ご亭主が手のひらでぺったーん!ですもの。
 それに餅つき‥古い関西弁で『あもつき』って、房事の隠語でございましょ。近松の『関八州繋馬』に「今宵はお寝間でしっぽりと、お二人のあもつき」ってフレーズがございましたわ。そうすると、その、なにやらいろいろ意味深で‥(妄想爆発中)。

 えー、閑話休題。
 実は今回の寄席、わたくしはずっと舞台袖にいましたので、師匠の表情までもはちゃんと見ることができなかったのです。でも、うちに戻ってオットの撮った写真を見てすごいーと思いました。本当に、いろいろな表情をなさるものです。


 まだまだいっぱいいい表情が!しかもこれら、ほとんどマクラの写真なのです。ネタに入ったらシャッター音が邪魔になるから撮影は遠慮しないとなので。
 言うまでもなく、ネタに入ったらますます表情は豊かになって行ったはず!うーん、見たかったあ。でも、お茶子さんもいろいろ楽しくて、来年もまたやることになっても、フロアから見る役になっても、どっちにしてもまた参加したい!と思ったことでありました。なぁさんよしこさん、金沢の皆さん、よろしくねー。
 そして、この記事をお読みのみなさま、来年は金沢の『き楽寄席』にお運びになってみませんか?楽しいですよー。


 なんとかかんとか、お茶子さんやってきました~(名ビラ~/汗)


安嬢オフふたたび

2007年11月01日 | キモノイベント

 久しぶりの更新、久しぶりの着物お出かけ。火曜日はおなじみ『カフェ・スウィート』にてキモノ友達とおしゃべりしてきました。秋のスウィーツがとても美味しそうだから行きましょう!とすうちゃんのお誘い。さらに、夏に「きもの・なかむら」でお会いしたトモさん・フミさんもいらっしゃるとのこと。この間は顔をあわせただけだったし、期待がいや増します。
 
 今日の着物:秋色雪輪紬(祖母のものを和裁教室で裄直し)
 今日の帯:草色雪輪引き抜き帯(大須骨董市7000円すうちゃん背中丼)
 今日の半襟:草色麻の葉(彩匠バーゲン500円)
 今日の簪:金平糖蜻蛉玉簪(おーこさん作1200円)
 今日の帯揚:卵色花柄縮緬ハギレ(古布庵1200円)
 今日の帯締:黒に赤筋三部紐(ふちこまさん展示会3000円)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん作9000円)
 今日の足袋:草色花柄(まねきや980円)
 今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン6000円)

 今日集まる予定のメンバーは、ほとんどが我が町安城在住。安城のお嬢だから安嬢オフ、誰がお嬢やねん‥って、去年も言いましたわ。そういえば、去年の安嬢オフでもわたくし、この着物を着ていました。あのときのコーデはごちゃごちゃぼけーとしててあまり気に入らなかったけど、今回はまぁいいか、という感じ。

 カフェスウィートに着くと、既にぽんごちゃんとすうちゃんが。ことりちゃんも来ました。とても久しぶりな気がして、懐かしさにじーんとします。そして、新たな安嬢トモさんフミさんのおふたりが。ゆっくり話をするのは初めてなのに、そんな気がしません。キモノ仲間って面白い。

 ランチを軽く済ませて、さて本日のメインディッシュはこれ!
  
 わたくしとトモさんは栗パフェ、ことりちゃんとフミさんは栗クレープ、ぽんごちゃんは和風クレープ、すうちゃんは栗ティラミス。スウィーツに溺れるキモノ乙女(いや実際すごいボリュームでした。満足満足)。

 そして、外で撮影会。
 

 
 ひとりひとり、そのひとらしいコーデ。それでありながら、キモノの楽しみ方には共通のものがあるのが感じられます。ナカマぢゃ。

 視界いっぱいにそれぞれの着こなしのキモノ乙女。秋のスウィーツは美味しく、おしゃべりは弾み。目にも舌にも心にも愉しいひとときでした。
 


 そして、実はこのあとわたくしにはまだお楽しみが。夕方からは名古屋の中京大学文化市民会館で中島みゆきのコンサートがあったのです。
  
 お昼のコーデに、ミルクココア色乱菊羽織(すうざんや5000円)を羽織っただけ。ちなみにこの羽織、この日にすうちゃんから譲ってもらったものでした。羽織ってみたらぴったりだったのでそのまま着ていったのです。

 コンサートはやっぱりすばらしく‥胸を打たれてしばらくぼーーーっとしていました。
 思い返すと、ほんとうに濃い一日でした。


千客万来!き楽寄席

2007年08月01日 | キモノイベント

 7月28日土曜日は、金沢に行って来ました。目的は「笑福亭小つるのき楽寄席」、落語をキモノで楽しんじゃおうというこの会。スタッフでもあるわたくし、お客さんがたくさん入りますように、との願いを込めて縁起物の蜘蛛の巣柄です。
 
 今日の着物:蜘蛛の巣着物・鼠(竹蔵龍さん 39800円)
 今日の帯:源氏車絽名古屋帯(すうざんや 1000円)
 今日の半襟:薄緑すかし模様(竹蔵龍さん 着物のおまけ)
 今日の帯揚:薄紫路(えり華 2000円)
 今日の帯締:白三分紐(コメ兵 1000円)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍さん 18900円)
 今日の簪:シルバー蜘蛛の巣(キョウコちゃん 8000円)

 着物は竹蔵龍さんのオリジナルプレタ。わたくしにしてはすっごくお高い買い物でしたが、こんな魅力的な柄を見せられては抵抗できません~~。鼠・抹茶・黒と三色の中から散々に迷ってこの鼠を選びました。鼠と言っても紫がかった微妙な色で、着こなせるかしら~と思いつつ、この日初めて着用です。
 そして帯は「すうざんや」。去年の夏の終りに、すうざんさんから「骨董市で自分用にと思って買ったんだけど、どうもこの子葉さんのところに行きたがっているのよ」と譲ってもらいました。一年置いて、今日初めて締めましたよ!シックで大人っぽくて、なかなか良い雰囲気です。実はこの帯、アンティークとて短くて、まともに締めたのでは柄が出ません。なので、ちょっと裏技でこのように前後とも柄を出しました。この裏技、そのうちこちらで書きますね。

 さて、おニュー揃いで心も軽く出かけた金沢き楽寄席。今回の会場は『金沢市民芸術村』の中の『里山の家』。古い民家を移築したここ、天井が高く、大きな囲炉裏と漆塗りの襖でとても良い雰囲気です。さぁ、ここに高座を作るぞ!
  
 前回の『き楽寄席』は石川県立音楽堂で、演しものをやれる段取りがしつらえてありましたが、今回は何もかもをスタッフでやらねばなりません。会議机を運んで、重ねて、固定して、赤い布をかけて高座。囲炉裏の自在鉤を外して高座の邪魔にならないように。高座の後ろは外した襖でふさいでまぶしくないように。板の間には座布団を引き回して客席。キモノ姿で大いに働きます。
  
 スタッフのtakeさん。小千谷縮が涼しげです。
 
 会場はこういう感じ。高座の手前に囲炉裏には蓋をしてあります。
 
 会場ができ、受付開始です。暑い中、70人ほどのお客様がいらしてくださいました。座布団が足りなくなるほどの大入り満員。蜘蛛の巣着物面目躍如の千客万来です!
 
 演目は『蛇含草』に『へっつい幽霊』。師匠大熱演。
 『蛇含草』は、江戸は蕎麦、上方は餅で演るところ、小つる師匠オリジナルの「そうめん」バージョン。そうめんをいただく仕草やどんどん満腹していく表情の変化など、目にも楽しい。
 『へっつい幽霊』はミステリーみたいな噺で、後半の幽霊とのやり取りでどんどん幽霊が人間くさくなっていって面白かったです。
 どちらも夏のお話らしくちょっと怖いところもあって、とても愉しめました。お客さまも、窮屈な座布団の上ながら、満足して帰っていただけたのではないかと思います。

 この『笑福亭小つるのき楽寄席』、12月1日にもまた開催されます。今度は前回と同じ石川県立音楽堂で(椅子席です)、前座さんと囃し方も連れての会となります。わたくし、また参加予定です。よろしかったらこの記事をお読みのあなたもおでかけになりませんか?
 詳細はこちらです。→