
今日バスに乗っていた時、何とも楽しいことがありました。前座席の40代後半と思われる女性ふたり。
聞くともなく聞こえてきた会話…最初は子供の話などしていたようでしたが、茶髪の方が帽子を被った
もうひとりに話し掛けた言葉に、つい耳をそばだててしまいました。
茶髪:「今日TVで見た映画さぁ、ブラッド何とか書いてあったからブラピが出ると思ったら全然違ったの」
帽子:「へぇ



茶髪:「何だか暗い話でねぇ、石油を掘る男の…ほらあの俳優、前にアメリカ大統領の役を演った人」
《此処まで聞いてピンときたKimitsuku、「その映画は“ゼァ・ウィル・ビー・ブラッド”、俳優はダニエル・
デイ=ルイスです」。教えてあげたいのは山々だけれど、まさか後ろ座席の見知らぬオバサンが突然
口を挟んだら、驚く



止むを得ず素知らぬ顔で聞いていると、茶髪彼女は結構な映画通らしく懸命に思い出そうとして…
茶髪:「私あの俳優、好きだったのに、ヤダァ名前が出て来ない

帽子:「え~誰だろう


《だからダニエル・デイ=ルイスだってばぁ、本数は少ないけれど佳い映画に出ているのよぉ》
茶髪:「あの映画、なんだったっけ

《それは“存在の耐えられない軽さ”って映画、パリじゃなくてプラハでしょ。あれ良かったよねぇ

帽子:「私その映画は記憶に無いワ、TVで放送したの

茶髪:「私DVDで観たのかも知れない。かなり古い映画だと思うんだ」
《そうそうダニエルが初めて出たアメリカ映画だもの、かなり前の映画だよね》
茶髪:「この頃あんな映画って無くなったよね。何だかつまんないのが多くなって…、私もトシかなぁ

帽子:「ホントホント


《全く同感です


堪えられるモノ作って頂戴よ》
素知らぬ顔してふたりの会話に仲間入りしたKimitsuku、楽しい話題にホンワカ&ニヤニヤ心ポカポカ。
おふたりさん、ついつい耳ダンボしちゃって失礼しました。御免なさいね。10分程の乗車で降りていった
彼女たちは、あれからどんな会話を続けたでしょう。ちょっと気になるバスのふたり連れでした。