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kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
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VIVA ミラノ

2022年08月03日 | 日記

            

 イタリアのミラノと言えば、観光名所の大聖堂ドゥオーモ

13世紀に建設が始まり、完成したのは500年後の1813年という

多くの尖塔を持つイタリア・ゴシック建築の傑作です。

此処を訪れたのは、2000年9月と2013年3月のことでした。

現地ガイドの説明では、先に訪れたローマやナポリに比べたら

ミラノは治安も良いので、自由にホテル近くを散策しても大丈夫と言われました。

但しスリには注意するように‥とのこと。

    

宿泊したホテル近くのメトロ周辺を写していたら

改札口に立っていた女性駅員に、突然「No」とカメラ撮影を制止されました。

構内が無人の時は何も言われなかったのに、通勤客が映り込む場面は✖だったようです。

全くもう、東洋から来た観光客には困ったものだワ‥みたいな表情は

今も忘れられないミラノの思い出です。

                               

 読み始めた内田洋子著『ジーノの家』第1話は ≪黒いミラノ≫

ミラノの何処かアブナイ界隈での体験談を書いているのですが

ふと浮かんだのは、アラン・ドロンの出世作『若者のすべて』

南イタリアの貧しい生活から逃れようと、ミラノに出てきた青年ROCCO。

家族思いの若者が世間に揉まれながら成長していく、ヴィスコンティの話題作でした。

アラン・ドロン、若くてシャープで綺麗でキラキラしていて‥素敵だったわぁ。

  

そして同じミラノを描いた須賀敦子のエッセイ『ミラノ 霧の風景』

今は霧の向こうに去ってしまった友人たちを偲ぶ此のエッセイは

深い霧に包まれたミラノの街を幻想的に描いて

須賀作品のうちでも最も好きなエッセイです。

いずれ誰もが行く霧の向こうの世界を

愛おしく懐かしく美しく描き切った須賀さんの文章は

今回の内田洋子さんにも共通する巧みさで

すっかり魅了されてしまいました。

じっくり味わい尽くしたい作品です。

コメント (2)
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