goo blog サービス終了のお知らせ 

kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

1月のNHKラジオ深夜便 『隠居大学』  

2011年01月15日 | 日記
        
 NHKラジオ深夜便『隠居大学』は、対談の名手・天野祐吉が学長を務める
月1回のトーク番組で、1月のゲストは画家であり絵本作家の安野光雅さん。
日本のみならず、アメリカ・イタリア・フランスなどから、その永年の業績に対し
国際的な賞を受けている文化功労者です。
 軽妙洒脱な二人のトークは、これぞ大人の話芸と感心してしまいました。
幼少の頃に受けたトラウマで女性が苦手とか…、アンデルセンの名作
『即興詩人』が青春の書とか…、それを携えてイタリアを旅したとか…。
天野学長の巧みな誘いに、次々と若き日の思い出話が引き出されました。
パリのホテルで出逢った若い女性の風情、あれは何を意味していたのか…
美しかった彼女も今はもう年寄りになったろうとか…、他愛ない隠居話ながら
何処か艶と年輪を感じさせる、二人のトーク芸でした。
                  
 若い頃から愛読していた『即興詩人』は、津和野の大先輩である森鴎外の
名訳で知られるが、現代の若者には馴染めないだろうからと、昨年10月に
口語訳を完成させたそうです。番組の中で両方を比較して朗読していたが、
鴎外訳は、矢張りそれなりの基本知識が無ければ続かないかも…。
         
 安野光雅著『絵本 即興詩人』は、2002年発行のイタリア紀行文。
原作に出てくる街を実際に訪れ、スケッチした多くの水彩画を添えて
『即興詩人』を紹介する一冊。不肖kimitsuku、この本は読んでないが
安野画伯の絵は大好き。繊細なスケッチと柔らかな色調は、疲れた
目にも心にも、優しく沁み入って抜群の癒し効果あり
人生の先輩たちの言葉に触れる『隠居大学』講座、楽しい番組です。
貴方も受講してみては如何でしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする