第六十一話 2011年02月05日 | 夢脳 二十数年前に離婚したMの家に行くと、広い原っぱのようなところの平屋に住んでいる。100坪ぐらいの小高い丘の二階建ての家だったのに、いつの間に引っ越したのだろう、と不思議に思う。Mは家に私が入ろうとすると、拒むような仕草をする。家の中に、男性がいるような気配がする。それならそうと言ってくれればいいのに・・・と私は困惑する。小声で息子のTを呼び出す。Tはなんだか私を気の毒がるように黙って見つめている。 . . . 本文を読む