目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

GANTZ PERFECT ANSWER ★★★

2011-05-02 12:02:23 | ★★★
上大岡TOHOシネマで映画の日に鑑賞。



(あらすじ)
幼なじみの加藤を失った玄野は100点を目指し、日々ガンツのミッションに参加していた。そんな中、戦死したはずの加藤が不可解な復活をとげる。次第に起こり始めるガンツの異変、ガンツのターゲットにされてしまう小島多恵…。極限状態に追い込まれた様々な人間たちの交差する想いと、終わることのない苛烈な戦闘の中で、玄野と加藤がこの不条理な世界に下した究極の選択とは…。

(以上 wikipediaより)

GANTZは原作既読、1作目も劇場で鑑賞済みです。
1作目の感想はこちら

前評判はそれほど良くなく、映画公開前日の特集番組の構成もそれほど好きではなかったので、観に行くのはやめよーと思っていたのですが、ふと気が変わって観に行くことにしました。まあ、1作目観ちゃったしね・・。
1作目の時に指摘していた問題がいくつかありましたが、今作ではかなりそのあたりは改善されていたように思います。

・アクションはかなり改善されている
地下鉄ミッションのアクションはかなりよかったですね。前作が銃(Xガン)もしくは格闘メインの戦いだったのに比べて今回はガンツソードを主体にした戦いで相手も日本刀という中々に見所のあるアクションになっています。やはり、剣戟が一番アクションを見ごたえあるものにしますね。黒服星人との戦いの中での女子高生との戦いもよかったなあ。


・新キャラ
この子、が結構いい味出てましたね。個人的には今回、一番いい感じだったと思います。緑友利恵という子らしい。アクションもかなりこなしている印象がありました。伊藤歩よりよかったんじゃないかな。その他の新キャラはあまり存在感なかったなあ。そういう意味では、もう少し西くんを描きこんで欲しかった。せっかく、前日談をドラマで少しやったんだしさあ。。



・エロはもっと減っている
これはマイナス点。ガンツの魅力なんだからもっと頑張って欲しかった。

・残酷描写もかなり減っている
これもマイナス点。前後編で見渡すとネギ星人のとこが一番グロい。後編では目を覆うようなシーンは特に無かったと思う。

・西くん復活
これはプラスですね。やはり西君はいい味出している。ラストの方で悪役として出てくるのは残念です。もう少し、活躍して欲しかったなあ、と。


全体のお話を俯瞰して見るとまだ、未完結・連載中の漫画なので、こういう終わり方にしなきゃいけないのも頷けるんだけど、やはり後編は少し不恰好なお話になっている。山田孝之演じる謎の男 重田がガンツの謎に迫っていくのだけど、この辺りの描写はあまり作品として意味を成していないし、偽加藤の存在もなんともかんとも。わざわざ擬態できる星人を出す必要があったのかな、とちょっと考えてしまう。それなら黒服みたいなキャラを出せばいいだけじゃん、と。偽加藤と加藤の戦いのせいで松山ケンイチはさぞや撮影が大変だったことだろう。
結末についても、PERFECT ANSWERと胸を張るほどのラストではなく、ガンツという題材がいかようにも料理できるものなのだから、もっと他にあったんじゃないかなと考えてしまう。ジャニーズタレントを起用しておいてあのラストはある意味すごいけどね・・・。
あと、何事もなかったように・・・という結末については正直、どうかなあ、と考え込んでしまう。ガンツにそこまでの修復する力があるのか、とも思うし。

後編の見所はアクションです。アクションだけなら前編以上のものは観られるし、これは日本映画だから作れるようにも思うし観る価値はそれなりにあると思う。お話としては原作信奉者は見たら怒るレベル、かなあ。。。GWの暇つぶしにはオススメです。


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