Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

足が棒になる、コミティア

2013-08-19 00:53:37 | お出かけ
初心者なんだけどコミティアに行ってきました。コミティアに行ってみようかなと思ったのが16日、コミティアの開催日を知ったのが17日、そして開催日が18日(今日)だったという、なんかギリギリ感いっぱいの強行。

ぼくのような初心者のためにちょっと説明しておくと、コミティアというのは同人誌即売会の一つでして、コミケと同じ東京ビッグサイトで年4回開催されています。ただコミケと違うのは、二次創作が禁止されていること、そしてその結果(?)規模が比較的小さいことです。だから、コミケほど過酷ではなく、程良い人混みと程良い熱気の中、目当てのアイテムを探すことができます。と言っても、コミケと比べればという話でして、やはりそれなりの人出はありますけどね。

とりあえず短編アニメーション作家の沼田友さんのところに行ってみました。ご本人がいらっしゃったので、「ファンなんですよ」と話しかけて、次いで「去年の秋頃にモスクワからメールを送らせていただいたのですが・・・」と続けてみました。そうしたらぼくのメールを覚えていて下さったので、うれしかったですね。ぼくはコミュ障っぷりをもろに発揮してしまって、なぜか自分でも分からずにうろたえながら会話を交わしてしまったのですが、沼田さんはとっても誠実なお人柄で、好印象でした。最新作のDVDを購入して、ちょっと名残惜しくもありましたが、その場を立ち去ります。

で、その後はやはりアニメーション系のサークルを訪ねて、それから文学系、評論系のサークルを覗き、そしてマンガ、イラスト、グッズ等々の様々なジャンルのサークルを文字通り片っ端から見て行きました。3000余のサークルが参加していたとのことですが、アッチ系(ドッチ系かはご想像にお任せします)を除いて全てのスペースを二周しました。疲れた。本当に疲れて、足が棒になるとはこのことかっていう体験をしましたね。登山よりも疲れましたよ。でもその甲斐あって、幾つか戦利品もゲット。

ここでその一つ一つについて紹介することはしませんが、宮澤賢治の作品をモチーフにしたマンガ作品集は、その本自体がなかなかの力作で、購入してよかったと思えてくる一冊。まだ全部読んでいませんが、『永訣の朝』や『銀河鉄道の夜』は余韻が素敵、『注文の多い料理店』は(冒涜か!?)と思いつつ、吹き出すほどおもしろい。

あと、鋼野タケシさんという方の書かれた小説が3篇掲載されたフリーペーパーをいただいたのですが(同人誌は購入しませんでした、すみません)、「本当の私は」っていう最後の作品だけ読んだところ、ちょっと感心。いわゆる分身物で、ネタ自体は目新しくないし、文体が幼い感じもしますが(偉そうですみません)、でもおもしろいね、これ。プロを目指しているそうなので、どんどん書いて頑張ってほしいものです。

色々と見て回りましたけど、けっこうレベル高いですよね(なぜに上から目線なんだ)。そして皆さん好きなことに没入している。プロを目指している人も、既にプロの人も、趣味だけって人も、熱意を持って取り組んでいる。いいですね。ぼくも彼・彼女らにあやかりたいものです。疲れましたけど、元気をいただきました。皆さま今日は一日お疲れ様でした。どうもありがとうございました。

また行きたいですね。今回は色々と様子見の要素が強かったので、次回からは本格的に目当てのアイテムを入手するつもりで。