ごっとさんのブログ

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ロジャーズカップ決勝戦

2015-08-18 10:25:01 | テニス
昨日ロジャーズカップの決勝戦が行われ、マレーが6-4,4-6,6-3でジョコビッチを破り優勝しました。

このところテニスの話しばかり書き、テニスブログのようになっていますが、この決勝戦はまれにみる良い試合で、感動しました。この試合はこちらの時間で午前4時からでしたので、当然録画しておきました。どうせジョコビッチの優勝だろうと、見るのも昼近くなってしまいました。

上に書いたスコアを見ると、通常のワンブレークずつのフルセットの試合のスコアなのですが、実際ははるかに接戦となっていました。こういったスコアで決着がつく場合、試合時間は2時間もかからないことが多くなっています。しかしこの試合は3時間もかかりました。
男子テニスの試合は、サーブをする方が圧倒的に有利となります。サービスエースでなくても、サーブで相手を崩して得点する、いわゆるサービスポイントが2,3回はありますので、ゲームを取りやすくなるわけです。

ところがこの試合は、両者ともサーブが悪かったわけではなく、すばらしいリターン力を示しました。ですからほとんどがストローク戦の長いラリーになったのです。とにかく2人とも素晴らしいフットワークで、普通だったら決まりそうなショットや、前に出てのボレーやロブを皆拾ってしかも厳しいコースに返していました。つまりゲームを取るための条件である2ポイント連取ができないのです。

1セット目の最初の2ゲームはお互いキープで始まりましたが、その後はどちらがサーブであっても簡単にキープできず、長いジュースでの戦いとなりました。ゲームポイントが来たりブレークポイントが来たりするのですが、もう1ポイントがなかなか取れません。本当に1ポイントの重みを感じました。ゲームカウント4-4というところで、1時間かかってしまいました。こうなるとどちらがセットを取るか全くわからなくなり、ほんのわずかな差でマレーがこのセットを取りました。

2セット目も全く同じような展開になり、通常1ゲームは3,4分で決着がつくのですが、ジュースジュースの繰り返しで、何と15分もかかったゲームも出てきました。このセットはジョコビッチがとりましたが、本当にどちらがとるか終わるまで予想ができないゲーム展開でした。

たぶん両者の実力が拮抗しており、ともに集中力を切らすことない3時間の戦いの結果マレーが3セット目を取りました。これを見ていると、マレーとジョコビッチは完全に同じ域に達しており、錦織はまだかなり離れているようです。マレーはこの優勝でランキング2位に上がりますが、今回の試合は、本当に世界のトップの対戦らしい素晴らしい試合でした。