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歩きスマフォで歩行リズムが変化

2024-10-08 10:32:59 | その他
このブログでも書きましたが、私は未だにスマフォではなく拘りのガラケーを通しています。しかし最近はスマフォを持っていることが前提のような事例が増え、若干悩んでもいます。

スマフォは通信機器ではなく、超小型のパソコンと高性能カメラと考えていますので、タブレットで十分代用できますが、カメラという部分は欲しいような気もします。

電車に乗ったり何かを待っているようなときは、ほぼ全員スマフォを見ていますがそれほど見る必要があるのかはやや疑問に思っています。特に歩きスマフォなど非常にリスクが大きいような気がします。

歩きスマフォの危険性は、画面に集中して視野が狭くなることが原因と思っていましたが、京都大学などの研究グループが、その他の転倒リスクも明らかにしました。

このブログでは以前大阪大学の研究結果を紹介しましたが、京都大学などの研究グループは、もともとパーキンソン病などの神経疾患が歩行障害を起こす仕組みについて研究してきました。

一般的にパーキンソン病にかかると、最初の1歩が出にくくなったり早足になったりと、通常の歩行が難しくなり転倒しやすくなります。医療従事者はこういった歩きかたを「歩行が安定していない」と表現します。

歩きスマフォによる事故は、転倒・衝突・落下の3つが大きな要因とされます。研究グループは歩きスマフォでの転倒事故も歩き方に起因するもので、視野が狭まることだけが原因ではないのではないかと考え、スマフォゲームを使った研究に着手しました。

実験では10〜20代の大学院生44人のかかとに加速度計を取り付け、トレッドミル(ルームランナー)の上を、1,何も持たない通常歩行、2.画面表示がないスマフォを見つめたままの非認知課題、3.スマフォのゲームをしながらの認知課題、という3パターンで30分間歩いてもらい、歩行周期の変動をグラフ化しました。

通常の成人の歩行は、歩行周期が一度長くなると次の1歩も長くなる傾向が強くなり、逆に短くなると短くなり安いというように、実は一定の歩行周期を保っていません。厳密にいうと歩行周期が安定していないことが、正常歩行とされています。

数十分歩いた時には、歩行周期が長くなったり短くなったりする傾向を長い周期でくり返し、これを持続性相関と言います。実験の結果、平均の歩行周期とそのばらつきは3パターンとも差はあまりありませんでした。

歩行周期の持続性相関の度合いは、ゲームをしながらの認知課題は低くなっていました。またこの課題では、前の歩行周期と次の歩行周期に関係性が薄れていたようです。

この結果から従来の経験則とと併せ、ゲームをしながらの歩きスマフォは転倒のリスクを上昇させると結論付けました。大阪大学と留意点は異なるものの、歩きスマフォがリスクが高いことは確かなようです。


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