ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

長寿国 日本

2015-08-04 10:29:50 | 時事
日本は世界的にも長寿国となっているようです。平均寿命が発表されましたが、女性は87歳、男性は80.5歳とまたまた伸びたようです。新聞によると、女性は心臓疾患や脳血管疾患、男性はがんや肺炎の死亡状況が完全したことが大きいようです。ともに医療技術の進歩や、健康意識の高まりが背景にあるとされています。

それにしてもこの数字はすごいものです。1947年という戦後まもない不健康な時期ではありますが、女性が54歳、男性が50歳という平均寿命から、70年近くで30年も伸びたことになります。
この平均寿命の計算方法は、平均余命という概念からきているようです。これはなかなか説明しにくいのですが、毎年10万人が生まれてくるような集団を想定し、各年齢の人口が何人になるかを計算します。これをその年齢の定常人口というようです。これをもとに、(ある年齢の平均余命)=(その年齢以上の定常人口数)/(その年齢の生存数)という式で現されるようです。こういった式を出してみても、どうもピンとこない式となっていますが、こんな感じで平均余命が計算できるようです。この平均余命の生まれたての0歳の数値を平均寿命と呼んでいるようです。

私は基本的には、あまり長生きはしたくないと考えています。今回の発表には「健康年齢」という概念は出ていませんでしたが、以前のデータでは70歳前後とされていました。高齢者は個人差がどんどん広がり、元気な人はいくつになってもしっかりしているし、それほどの高齢でなくても弱ってしまう人もいます。ですからこの健康年齢というのはあまり意味がある数値ではないのですが、この程度で十分のような気がしています。幸い現在はこういった文章を書くこともできますし、膝や腰が痛いといった症状もありません。この状態が続き、テニスのレッスンを受けたり、好きな麻雀や囲碁、パチンコなどもできていれば、いくつになっても良いのですが、あと何年この状態が続くかが問題です。

このまま日本は高齢化が進むのかという点では、我々団塊の世代までが長生きしそうですが、それ以後は短くなるだろうと予想しています。我々は戦後の食糧事情が悪い時期に生まれ、かなり厳しい状況で子供のころ生きてきました。これは私の親の世代も同じようなものです。たぶんどこかに厳しい状況に置かれることによって、いわゆる生命力が養われると考えています。
我々より後の時代は、こういった厳しい環境が全くありません。ですからこういった生命力が弱い人たちを、医療の進歩がどこまで救えるかの戦いになるでしょう。残念ながらこの結果を知ることは無理なのですが、特に健康に留意することなく、適当に生きていこうと思っています。