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修業の時計を止めない教師でありたいです。

楽しい絵画・工作教室 1

2010-09-04 23:20:20 | 教師修業
 8月28日,リオーネ古川で行われた「第11回 楽しい絵画・工作教室」に参加した。
 講師は酒井臣吾氏,佐藤昌彦氏である。

佐藤式工作「しわしわ紙の大活躍」 
 
 佐藤式工作の大きな特徴は,「イメージ→形」と「形→イメージ」の両者の共存である。
 一般に,工作とはイメージを形に表すものだとされている。
 では,つくろうとするもののイメージが思い浮かばなければどうしたらよいのか。
 佐藤式では,「とりあえず」ひとつの形をつくってみて,その形から次を考えていく。
 だから,イメージが思い浮かんだ場合も浮かばない場合も,どちらでも創作することができる。
 最初にイメージがなくても,つくっていくうちに次々とアイディアが浮かんでくるという発想である。
 
 佐藤式工作の教材は,次の3つに大別できる。
 (1)想像
 (2)既存・現実
 (3)その他

(1)想像
 想像であるから,何が出てきてもよい。正解はないのである。
 だから,子どもは生き生きと取り組むことができる。
 例えば,動物,怪物,お化けなど,空想上の生き物をテーマとしたものがある。

(2)既存・現実
 現実に存在するものだから,その通りにつくらなければならないというのでは,子どもたちは生き生きと活動できない。
 題材名に「見たこともないような~」「新種の~」などのような言葉をつければ,既存の者でも新たな可能性を探ることができる。
 例えば,「見たこともないような顔」などのようにテーマを設定する。

(3)その他
 題材名に「見たこともないような~」という言葉はないが,造形的に新たな可能性を探るものである。
 例えば,「さかさまにすると」「パクパク人形」などがある。

 今回の講座の題材は「しわしわ紙」である。
 色画用紙をしわしわにしたものである。
 色画用紙の質を変えることによって,立体的にする。3Dになるのである。
 「キーワードは『とりあえず』です」と佐藤氏は言った。
 とにかく置いてみる。とにかくちぎってみるのである。