先日、生まれて初めて、正式な「坐禅」というものをやる機会があった。
台東区の某禅寺に夕刻に集合し、25分間の坐禅を2回。事前の住職からのお説教や休憩を入れて、およそ1時間半の経験であった。
この試みへの参加の目的は、煩悩の日々に対して、多少なりとも清新な心になりたいなどと、一応の建前はあったものの、予想通りとてもそうした域には達せられるはずもなく、ただただ足が痛いのを我慢するのみであった。
最初に住職から、坐禅の基礎の基礎から、いろいろとご教授いただいたわけだが、まずは正式な座り方すらできないのには閉口した。
坐禅中は、とにかく「ただ座ることに集中すること」だそうで、ゆっくり息をしながら数を数えるとよいのだそうだ。それにしても、足は超痛い。
途中で住職から「喝」を入れていただくのも、タイミングが重要である。確かに、「ぴしっ」と叩かれる時、その音程は痛くはないが、それでも怖いものである。
どうしよう足が痛い。動いたらまずいな。ああやらなきゃ良かった。などと、いろいろと格闘していると、意外と時間は早いと感じた。
これはこれで「座る」ことに集中していたのかもしれない。
それでも終わった後は、どこか達成感があり、その後のビールはいつも以上においしかった。また、次回もおいしいビールのために、座ろうと決心した。
やはり、煩悩からは抜け出せそうにないのである。
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