中国の明代の思想家、呂新吾が遺した「リーダーの資質」という至言がある。
一、 深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは第一等の資質なり。
二、 磊落豪勇(らいらくごうゆう)なるは第二等の資質なり。
三、 聡明才弁(そうめいさいべん)なるは第三等の資質なり。
組織の上に立つ者は、どっしりと構えて物事に動じない人物でなければならなく、これが第一等の資質であるという。
太っ腹で細かいことを気にしない人物は第二の資質。才能豊かで弁の立つ人物は第三等の資質。
たまたま民主党の代表選挙の真っ最中。明日にも代表が決まり、その人物がこの国のリーダーとなる。「なってしまう」というのが正直な気持ち。
こんなに短い時間で国のリーダーを決めてもいいのか。議会制民主主義という間接的制度である以上、衆議院の第一党の党首がこの1億2千万人の住む国のリーダーとなる。
ある意味、ほとんどリーダーとなるための苦労も訓練も経ずして、図らずもリーダーとなってしまう。そんなに安易になってしまうからこそ、その寿命も短いのは、当然かもしれない。
本当にリーダーになりたくて、あるいは、自分こそリーダーになるべきだとの天命を背負って立つ。
残念ながら5人の皆さんは、それぞれに聡明才弁の方ばかり。特に、本命と言われる海江田氏と対抗馬の前原氏は、理路整然と話ができる。
鳩山氏も菅氏も、まったく同じであった。皆、頭は良く、弁舌さわやか。
では、リーダーとしては、どうか。まったく機能しなかった。まさに第三等の人物なのだ。
マスコミも悪い。テレビに出て、それなりにしゃべれないと、コメンテーターから、無責任な厳しい突っ込みを入れられる。その意地悪な質問の答えに窮してしまい、国民から失笑を買う。
リーダーになる者は、余計なことをしゃべるな!と言いたい。
ただ、中身が無くてしゃべれないのではなく、存在そのものがその人の覚悟を語っている。そして、腹の奥から吐く一言が重い。
人から誹謗中傷され、誤解されると、普通はそれらに反論したくなる。徹底的に相手をやり込めたくなる。
ぐっと堪えて、顔で語る。そして、自分の信念は絶対に曲げず、誰がなんと言おうと貫き通す。これは本当に苦しいことだろう。
でも、今こそ、そんな第一等の資質を持ったリーダーが必要な時である。
私もこのように他人のことは、偉そうに言える。果たして自分自身はどうか。第三等にもはるかに及んでいない自分がいる。
ただ、唯一の救いは、これは段階的に成長するものではないということ。今からでも第一等は目指せると信じたい。そして、そのためには今置かれている状況に真正面から向き合い、悪戦苦闘する日々を送る以外に、決して第一等への到達はないだろう。
一、 深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは第一等の資質なり。
二、 磊落豪勇(らいらくごうゆう)なるは第二等の資質なり。
三、 聡明才弁(そうめいさいべん)なるは第三等の資質なり。
組織の上に立つ者は、どっしりと構えて物事に動じない人物でなければならなく、これが第一等の資質であるという。
太っ腹で細かいことを気にしない人物は第二の資質。才能豊かで弁の立つ人物は第三等の資質。
たまたま民主党の代表選挙の真っ最中。明日にも代表が決まり、その人物がこの国のリーダーとなる。「なってしまう」というのが正直な気持ち。
こんなに短い時間で国のリーダーを決めてもいいのか。議会制民主主義という間接的制度である以上、衆議院の第一党の党首がこの1億2千万人の住む国のリーダーとなる。
ある意味、ほとんどリーダーとなるための苦労も訓練も経ずして、図らずもリーダーとなってしまう。そんなに安易になってしまうからこそ、その寿命も短いのは、当然かもしれない。
本当にリーダーになりたくて、あるいは、自分こそリーダーになるべきだとの天命を背負って立つ。
残念ながら5人の皆さんは、それぞれに聡明才弁の方ばかり。特に、本命と言われる海江田氏と対抗馬の前原氏は、理路整然と話ができる。
鳩山氏も菅氏も、まったく同じであった。皆、頭は良く、弁舌さわやか。
では、リーダーとしては、どうか。まったく機能しなかった。まさに第三等の人物なのだ。
マスコミも悪い。テレビに出て、それなりにしゃべれないと、コメンテーターから、無責任な厳しい突っ込みを入れられる。その意地悪な質問の答えに窮してしまい、国民から失笑を買う。
リーダーになる者は、余計なことをしゃべるな!と言いたい。
ただ、中身が無くてしゃべれないのではなく、存在そのものがその人の覚悟を語っている。そして、腹の奥から吐く一言が重い。
人から誹謗中傷され、誤解されると、普通はそれらに反論したくなる。徹底的に相手をやり込めたくなる。
ぐっと堪えて、顔で語る。そして、自分の信念は絶対に曲げず、誰がなんと言おうと貫き通す。これは本当に苦しいことだろう。
でも、今こそ、そんな第一等の資質を持ったリーダーが必要な時である。
私もこのように他人のことは、偉そうに言える。果たして自分自身はどうか。第三等にもはるかに及んでいない自分がいる。
ただ、唯一の救いは、これは段階的に成長するものではないということ。今からでも第一等は目指せると信じたい。そして、そのためには今置かれている状況に真正面から向き合い、悪戦苦闘する日々を送る以外に、決して第一等への到達はないだろう。
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