再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

エナジーショックとどう闘うか-4‼️

2022-10-22 04:32:30 | 日記
前回エナジーショックへの闘い方の要諦として、世界の潮流を巧く活用することを提言し、その中でSBTイニシアチブへの対応を推奨した。
このSBTイニシアチブとある意味一体とも言える国際的なイニシアチブとして、RE100とEP100というものがある。どちらも英国のクライメートグループというNGOが主催している。
RE100は、自らの事業に必要なエネルギーを全て再生可能エネルギーで賄うというもの。EP100は、少し分かり難いが、EP(Energy Productivity:エネルギー生産性)をKPIとして、その改善を目指すもの。つまり、EP100は、自らの事業の省エネ・エネルギー効率化に関わるもの。
今回の強烈なエナジーショックをどう切り抜け、むしろ自らの成長の糧とするしたたかな戦略として、強く推奨するのは、SBTにこのRE100とEP100を加えた三位一体の活動である。
さらに言えば、その三つのイニシアチブの位置付け、優先順位として、まず自らの事業全体を筋肉質にするためのEP100がベースとする。その上でRE100による事業の再エネ化を図る。さらに事業のサプライチェーンも含めた事業全体を脱炭素・カーボンニュートラルへと進めるためのKPIとして、SBTに取組むこと、この三位一体活動が理想的である。
これらのグローバルに認知された諸活動を通じて会社や事業全体を全社員の納得のもとにグリーントランスフォーメーションしていくという戦略感を出来るだけ多くの経営者と共有したい。それが私の切なる願いでもある。
ただ、ここで少し残念なことがある。日本の優良企業と言われるところでは、すでにSBTやRE100への取組みは、グローバルレベルで見ても、宣言している企業数は上位であるが、なぜかEP100だけが低調なのである。
具体的には、SBTについては前回記したが、RE100は、2022年10月現在でグローバルで383社の中、日本企業は74社が参加表明しており、EP100はグローバルで120社の中、日本企業はたったの3社なのである。
このEP100への低参加の実態は、私には日本企業が今抱えている課題・問題の本質の一つを表しているような感覚がある。
今後、このことについては、順次語っていくが、私としてはこの課題・問題を広く世間に訴え少しでも改善していくことが、自らの人生最後の挑戦、役割だと覚悟して対応していく。