「今こんなことをやっている時か?」「今の日本はそれどころではない」
などと、民主党代表選への批判が多々聞かれる。
ただ、こうした政治状況を招いたのは、一体誰なのか?小沢・管・鳩山が悪いのか?
私は参議院選挙で民主党を勝たせなかったわれわれ国民自体の責任が最も大きいと思う。選挙で管政権への信任をある程度与えていたならば、こんなことにはならなかった。
その自分達の重い責任を棚に上げて、自分達以外の誰かを批判する。
日本の政治が三流なのは、国民の質自体が三流であるからと思うべきだ。自分の周りに好ましくない事態が起こったら、まずは自らの責を厳しく問う。それは、元来持っていた日本人の謙譲の精神ではなかったか。
日本は、いつからか他責の国になり下がってしまった。そして、それを煽るマスコミも、煽られるわれわれも三流ではある。
こういう閉塞的かつ危機的な状況であるからこそ、まずはそれを招いた責任を自らに求め、その総括・反省を原点とする。つまり、自責の国へと回帰すべき時である。
かくいう自分自身も、政府や官僚やマスコミなどに対する不平不満を口にする前に、まずは自らがどうなのか、何をしてきたのか、この先何ができるのか、何をしようとしているのか、そして常に一歩を踏み出す努力を続けているのか、こうした自問自答からスタートしたい。
これからの時代、中小企業の経営は、本当に厳しい時代を迎えている。しかし、そういう時であるからこそ、自らの経営者能力を鍛える場であると、今の状況を歓迎し、地道に前に進みたい。
今週から9月に入る。そして、早いもので当社(ヴェリア・ラボラトリーズ)も創業4年目に入る。まだまだ頂は遠くはるかである。