再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

FESCO十年の歩みを振返って(16)

2007-09-09 09:55:53 | 連載・FESCO十年

FESCO成長の軌跡(1)

1997年の創業から10年。FESCO成長の軌跡を追ってみたい。

10年経過した現在のFESCOは、「3つのESCO」の融合体となっている。

第一を「顧客指向型ESCO」と呼び、所謂、省エネ支援サービス型のESCO事業である。第二が「環境再生型ESCO」で、バイオマス発電を中心としたグリーンエナジー事業。第三が「市場取引型ESCO」で、電力小売事業である。

2007年6月期の決算は、まさにこの3つのESCO事業の全貌が現れ、売上高も100億円を超えるまでになった。

ここに至るまでの歴史を振返ってみると、創業から4年目までは、第一のESCOである省エネ支援サービス事業を行ってきた。対象顧客としては、大手工場における省エネ診断や省エネ方策の導入工事、また自治体施設における省エネ改修事業などが中心であった。ここでの事業は、あくまで顧客のエネルギー消費を減らす方策の提案に終始していた。

このような事業は「需要側ESCO」と位置づけることができ、省エネ指南会社としてのある意味基礎体力づくりを行ってきたことになる。

売上も一年目の8千万円から、二年目の2億7千万円、三年目の4億2千万円、四年目の8億円と拡大してきた。

しかしながら、売上は順調に伸びてきたものの、利益的には省エネ診断や小型の改修工事だけでは、なかなか収支が合わず、事業の黒字化が見えない苦しい状況でもあった。

「なんとか現状を打開する妙案はないのか?」

そんな苦悩から生まれたのが、「供給側ESCO」と位置づける顧客事業所における「自家発電代行事業」または「オンサイト事業」であった。