なんか、私のブログだけでヴァチカン博物館をイメージすると
そんなに価値がなく見えるけれど、
実際はもう凄いですから
一週間くらい、ここに寝泊まりして鑑賞しなくては見たとは
言えないくらい淒いですから・・・
さて、いっぱい端折って見学している、我々日本人ツアー御一行。
良く言えば生真面目、悪く言えば面白みのないオッサンガイドに
連れられている面々は、私達3人。大学時代の友人同士の20代後半
男子二人←これ勝手な想像ですから
そして、そして私が興味を持たずにいられない母親+娘2人の計8人。
なぜにこの親子が私の興味をひいたか理由はこれ
全員、違うブランドの高級新品バッグを手にしている。
全員、朝も早いツアーなのに、なお且つ旅先なのに髪の毛は
綺麗にカール。全員、付けまつ毛も忘れない。
写真を何枚も取るのは、私達やその他も同じ・・・けれど、
この親子はどんな芸術品であれ、必ず、自分達もピースを
しながら、写りこまなければ気がすまないらしい・・・
当初、私は妹に「あの方達はきっと関西の人ね・・」と耳打ちしました
しかし標準語を話しておられました~。
こんな日本人ツアー客にこのガイドはある決断を迫るのでした
ここまで、端折りながらも色々なコレクションを解説付で見てきた一行。
ガイドが言うには時間が押して(男子2人のセキュリティーで時間がかかった)
この次の間は「ラファエロの間」だけれど、省いてシスティーナ礼拝堂に入ると。
それを見たらまたバスで共和国広場で解散。
しかし、ここにいる一行全員が「ラファエロの間」を見たいというのなら、
私がガイドしますと・・・その代わり、帰りは個人個人で帰ってもらうと・・・
挙手で決める事となりました。
ハイ┐(´∀`)┌あっさり却下
あの親子がラファエロの間は見たくないらしいのでした。
で、見たい方は、ここで解散になるけれど、ご自由にどうぞと。
ヘタレ男子2人は親子と共にガイドについて行き、
私のたっての希望で私達は自由行動をとることに。
だってさ、システィーナ礼拝堂のレクチャーはもう受けたし、ラファエロは
やっぱり見たいし、本当はもう後戻りは出来ないけれど、
エジプトの間とかも見たかったし・・・
そうだろうな~ミケランジェロの説明で、あの親子のお母さんは
張り切って質問してたものな~「ミケランジェロは何教だったんでしょう」
法王の命で礼拝堂の天井画や数多くの宗教的彫刻なども残している
ミケランジェロ・・・イタリア人のミケランジェロ・・・よもや仏教徒ではないよな~
さて、ツアーから離脱した我々はラファエロの間へと移動します。
ラファエロの間は4間からなり、これは「聖体の論議」が描かれている天井。
これは・・・
などなど、とにかくラファエロざんまいな贅沢な空間。
いや、待てよ・・・この絵は違うところにあったかも・・・
画風が少々違うような・・
これはピエタではないのか
ピエタとは慈悲、哀れみを表す言葉で、聖母子像のうち、磔刑ののち、
死んで十字架から下ろされたイエスを抱く母マリアを描いた絵や彫刻の
事です。
イエスならこのような兵士の衣装を纏っている訳もなく、これは
違う物語を題材としたものか???
慈しむように、頭部を抱くのは、妻なのか?母なのか?
ボッテェッチェリのバラっぽい???
大変美しい絵でした。
また、こんなに美しいステンドグラスの聖母像。ボケてるけど・・
この後は妹のたっての希望であるシスティーナ礼拝堂へ。
しかし、ここは写真撮影がNGなので画像はありません。
かなり前に修復が行われたミケランジェロの最後の審判ですが、
フィレンツェに残るフレスコ画と比べると色合いがかなり暗い。
しかし、人間の体のリアリズミを極め、アイロニーを散りばめた
ミケランジェロの偉業は十分、堪能出来たと思います。
まだまだ見ていない部屋の方が多いくらいですが、逆のルートは
認められていないので、ここでお昼近くということもあり、
休息がてら軽食をとりました。
ピザ等の軽食とドリンクで€4くらいです。
こんな景色を眺めながら・・・
ここはトイレもとても綺麗で休息にはピッタリ。
これから、サン・ピトエロ寺院に向かう事になりました。
ツアーにはサン・ピエトロは含まれていなかったので、やはりツアーを
離脱して良かった~