妻夫木君はいいな~と思うけれど、それと彼の作品は必ず見るという事とは
別なんだけれど、「悪人」は金髪の妻夫木君のポスターのインパクトと、
お嬢が映画を見に行って「今までのブッキーと違う」等と言っていたので、
見てみたいと思っていた。昨日、番組欄で「悪人」が入ると知り、これ、見るしか
ないでしょう~
と、考えつつも日本映画に対する期待はあまり無いワケで。DVDレベルでは
いいけれど、映画館にこの作品で行くかな~等と考えてしまうレベルの映画が
多い。 でもね、結論から言うと「悪人」なら映画館でお金を払っても見に行くレベル
今まで見た日本映画でそんな風に思ったのって片手で足りちゃう・・っていうか
指が余る 私は映画通ではないので、小津さんとか黒沢さんとかの良さも
そこまで解らないワケで・・・映画ファンから見たら「チッ」の世界。
でもこの「悪人」は良かった。まず、ブッキーが良い。でも事前に予想していた
完全に悪人のブッキーではなかった。地方の複雑な家庭に育ち、おそらく
教育レベルもとても低い環境で、しかしまじめに働き、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんの
面倒も当たり前のように看られる。非常に無垢な部分を持ち合わせている青年。
この辺りをとても良く演じていた。
で、深津絵里はこの作品で海外の映画祭の主演女優賞を貰ったんだよね?
映画を見て納得今まで深津絵里に対して何も感じた事はなかったけれど、
この作品で見せる表情がとても良かった。役どころはやはり地方で生まれ育ち
国道沿いの紳士服量販店で働くアラサ―の女性。おそらく容姿には特筆すべき
点がない地味な女性なんだろうな・・しかし作中の人物の目には深津さんくらいの
美人に見えているという事か?
ただ腑に落ちなかったのは深津絵里の最後の言葉「やっぱり悪人なんですよね」
って・・ブッキーが可哀そうじゃん彼女はこの後裁判で彼の弁護をしないのかな?
逃亡を促したのは彼女なのに事件の後何事もなかったかのように、紳士服店で
働いていたものね~。
映像が綺麗だったもの良かった。日本映画には少ない絵の切り取り方をしていて
九州がとても素敵に描かれていた。あのセリフは同じ九州弁でも長崎、福岡、佐賀
それぞれの方言を使い分けているらしいけれど、私にはまったくその違いは解らなかった。
みーんな「とっとっとー、なんとかバイ!」にしか聴こえない
なんかジーンとして何度か泣けてきた。感動というよりも空しくて・・だと思う。
救いがないんだもの希望的要素がまったくない。これは「愛を読む人」や
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「イングリッシュペーシェント」を見終えた時と
同じ虚無感。そして人間であることの哀しさなんか引きずる映画だよな~。
今年は量的にどうなんだろう?と心配された牡蠣も価格的にもあまり変わりなく
店頭に並んでいる。ただ違うのは広島産とか三重産が多いという事かな?
少し大きめの牡蠣があると作る「牡蠣のオイスターソース炒め」
材料:牡蠣、青菜、長ネギ、オイスターソース、醤油、酒、砂糖少々、ニンニク、
豆板醤、小麦粉。
作り方
〇牡蠣を良く洗い、小麦粉をまぶしておく。
〇フライパンにニンニク、豆板醤、(あればトウチジャンも)を入れ香りを出す。
〇そこに牡蠣を入れ片面をこんがり焼き、裏返して少しして、
オイスターソース、醤油、酒、砂糖少々で作っておいた合わせ調味料を入れ、
最後にゴマ油をまわいれ、ネギのみじん切りも入れて火を止める。
〇青菜と共に盛りつける。
牡蠣はくれぐれも火を通し過ぎないように!余熱で中まで通る感じで。
この日はほうれん草でしたが、青梗菜を蒸し煮して一緒に食べると
牡蠣ソースが絡まってとっても美味しいです