食べること以外に( *´艸`)トリノでもっとも楽しみにしていたのは聖ヨハネ大聖堂を訪れるという事。
キリスト教の聖遺物である聖骸布がこの教会に保管されているから。
聖骸布とは磔にされ亡くなったイエスを包んだとされる布の事。
トリノ王宮から歩いても直ぐの所にあります。レアル庭園に囲まれています。
Duomo di san Giovannni Battista.
奥に見える修復中のドームは以前、聖骸布が置かれていた聖骸布礼拝堂ですが、
1997年の火災で損傷し今も引き続き工事が行われています。
内部見学は無料でフラッシュ無しで撮影が可能になったようです。
聖骸布は左側の祭壇に安置されているので左側を中心に歩きました。
この方はトリノの有名な音楽家でしょうか?かなり高名な方でなければこのような場所に安置されないでしょ?
1990年にスキー事故で20歳くらいで亡くなっているようですが、ここに書かれていた
イタリア語の分かる部分だけの情報。
聖骸布が近づいてくるとこのようにモニターで説明がありました。
聖骸布についてはその真偽物のほどは未だに分かっていません。
1988年に行われた調査で放射性炭素年代測定で1260年から1390年代の物であるという結果が出ましたが、
最新の調査ではその時期に火災に巻き込まれ、修復した部分の調査結果であり、大部分は1300年前から3000年
前の物であると分かっています。
イエスの時代が含まれますが、長期にわたりバクテリアなどの影響で推定年代にバラつきがでるのだそうで・・・
この聖骸布はもともとフランスのシャルニー家が所有し、後にサヴォイア家に渡されトリノに一緒にやって来たわけです。
1350年ごろにフランスのリレという所で聖骸布の記念メダルが発行され現存しています。
その後、フランスに保管されていた時に火災が起こっていますので史実とも合いますね。
2002年、聖骸布が一般公開された時にデジタル撮影されたものは、目にされた方も多いのではないでしょうか
そのデジタル撮影されたものが飾られていました。
防弾ガラスで守られた祭壇に縦1.137m横4.415mの聖骸布が安置されています。
聖骸布はイエスの遺体を包んだものとされていますが、ネガの様にイエスが映し出されています。
最新の科学で顔料などで書かれたものではないという事が分かっています。
頭部の茨まで、そこから流れる血まではっきりと映し出されているそうです。
この祭壇の前に立った時の英語のHOLYホーリーという感覚がわかったような気がしました。
神聖な空気がみなぎっているのです~
これは只者ではない いやなんならイエスその方だと感じました。
仮にイエスでないとしたら、ちょっとやそっとのお方ではないだろうと・・・
わたし信じちゃいましたよ、これは本物です
主祭壇~
大聖堂で神聖な空気感を感じられ、貴重な経験にとても満足し礼拝堂を後にすると
記念品・・・お土産を置いてある売店がありました。
デジタル画像のイエスの顔の部分がラベルになっているお水のボトルなどが置いてありました。
そこでは急激に神聖感は失われましたが、数点、お土産を買いました~
外に出ると、大聖堂の付近ではローマ時代の遺跡調査が行われていました。
この付近はローマ時代の遺跡が多いのでしょうね。
これはパラティン(パラティーノともいう)の塔、ローマ時代の門です。
ローマ時代の発掘品などを展示しているトリノ古代博物館もあります。