Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

ミュージカル嫌いも大感動の「レ・ミゼラブル」

2013-01-05 21:29:29 | TV・映画の感想、書評など

是非、映画館の大画面でお金を払って見なければいけない映画とは
この「レ・ミゼラブル」のような映画の事を言うのだろう
「レ・ミゼラブル」・・・小学校の時に題名の素敵さに読んでみたりした
ビクトル・ユーゴーの名作。
「アルト・ハイデルべルク」と同じでガキンチョの私に題名だけで
夢を見せてくれた

私の嫌いなミュージカルでロングランの人気作・・・この映画化と
あって期待されていた方も多いでしょうね。
しかし、そこはミュージカルが嫌いなワタシ・・しかしTVのCMで
アン・ハサウェイを目にした途端に、とても見たくなったし、
見た方々の評判もとても良い。

そこにあのアダム・ランバートが最近、この作品についてツイートした
ものだから、芸能ニュースにも取り上げられる事態となり私も興味津々。

visually impressive w great emotional parformances.but
the score suefferd massively with great actors PRETENDING
to be singers.
間、省略・・・
but why not cast actors who could actually sound good?

この省略したツイートにはアン・ハサウェイもエポニーヌ役の人も
マリウス役の人も他の人も上手いとある
となると・・・ヒュー???ラッセル・クロウ???
このアダムが出したツイートに是非、発言したかったと見えて
ラッセル・クロウはわざわざツイッターアカウントを作ったんだそうだ
で「アダムに反論はない。確かにそうかもでも監督は生で歌うことを
希望したんだ」と呟いていた。

この検証の為にも見てまいりました
結論から言うと「いい映画だった~すんごくいい映画だった
2時間38分という長編なのでどこかでダレルだろうと覚悟して
見ていたのだけれど、エーッツ((((;゜Д゜))))もう2時間38分も経ったの
と、時間の長さを微塵も感じなかったよ~ん。

歌は置いといて、ヒュー・ジャックマンのジャン・バルジャン。
囚人の時の彼の凄さ
「憎しみ」を全てで表現できる素晴らしさ。
そして司教に会い、後悔と希望の狭間で戸惑う演技の素晴らしさ。
もちろん全て歌で表現されるわけだけれども、ミュージカル嫌いの私は
歌の持つ偉大な力に圧倒されたのでありました(≧∇≦)/
最初から涙よ・・
そして工場で働くアン・ハサウェイの可憐さ
で、落ちてゆくハサウェイの歌う「夢破れて」では息が出来なくなったよ~

成長したコゼットのあの無垢さバルジャンが愛しんで愛しんで
育てたんだね~

自由のために戦った民衆が今度はパンの為に戦うハメになり
歌う民衆の歌

やはり・・一つだけ???が付くのはシャベールを演じるラッセルクロウ。
アダムと同じで感動の嵐の最中に彼が歌うと現実に戻されるんだ
最後に今までの自分の信念が果たして正しかったのか?
それは間違っていたのだと気づき身を投げる場面でも、おそらく
歌唱力があれば、心に響いたと思うんだけれど・・・彼だけはオペラではなかった

とはいえ、もう久々に淒い映画を見たという気持ちに変わりはない。
良かったよ~司教さ~ん

愛とか再生とかそんな事だけではない、この人間の歴史・・・
そして今の世界があるというか・・・
ふと最近見た「攻防900日包囲されたレニングラード」も思い出しちゃった

なんかさ~現代の「法」っていうのはキリスト教(ユダヤ教)とローマ法が
基幹にあるんだよね
その神の下で「正しいか?」という判断がローマ法以来どんどん合理的に
なり、法の根幹が忘れられて、ややもするとシャベールのように
なりかねない危うさを持っていると思う
それと、故意ではなく善人でも犯してしまう、最近の元アナウンサーの
交通事故。しかし罰金50万で済むってどういうこと
もっとくだらない事件で長く懲役を努めなきゃならない人もいる現実。
人間が裁くという事は、危ういものだな~と考えた。

この映画は(ミュージカルもそう?)原作とは違い、ジャンバルジャンは
救われるのね。
いや、原作でもあれはあれで救われているのだろうか
で、最後に革命で死んでいった学生、民衆、そしてエポニーヌ、フォンティーヌ
がジャンを迎えに来る・・・
間違いなく泣くでしょう゜(゜´Д`゜)゜「民衆の歌」で泣くでしょう
号泣しそうになるのをこらえたので、体全体が硬直して疲れた~。
周りも多かったよ、そういう人。

そうそう、映像も素晴らしい刑務所がモンサンミシェルみたいな所にあって
そこから釈放されたジャンを上から空撮した映像は迫力があった。
まだご覧になっていない方は是非、劇場に足を運んでください