渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

オートバイの乗り方

2024年01月12日 | open



(83ガンマ1型)


1980年代前半のある日。
二輪仲間たちと10数台で峠を
走った。
山中湖までの道だ。
ある峠の途中で休憩した時、
ある
主婦ライダーが私のバイ
クに乗
らせてくれと言う。
いいよ~ん、気をつけてねと
貸し
た。
来た道を下って行ったが、なか
なか帰ってこない。
こりゃ転倒したか事故ったかな、
という話になり、他の人と2ケツ
で引き返して探しに行こうかと
いう事になった時に、ゆっくり
戻って来た。
どうしたのか訊いたら、転ばな
ったけど、エンジンが突然止
まっ
たという。
そして、「ガンマってパワー
ない
のねぇ。6速でいくらアク
セル回し
てもちっとも前に進ま
ないの」と。

「エンジン止まって、やっとの
ことでかかったから戻って来た」
と言う。

それ、2ストの乗り方以前に根本
にオートバイの乗り方ではな
いか
ら(笑
パワーバンドとか全く知らない
感じ
だった。
「パワーバンド使わないと走ら
ない
よ」と言うと「パワーバン
ド?何
それ?」と言う。
あいや~。というかドッシェ~
だった。

プラグを見たら、ぼっこし被り
かけ
ていた。よくエンジンかか
ったなぁ
という程に真っ黒け。
すぐに予備新品プラグにその場
で交
換した。
普段はヤマハの4スト250に乗っ
てい
る人だった。

似たような感じの経験を数年前
した。
あるスポーツオープンの四輪を
運転していて、ヒール&トゥを
使いながら峠を走っていた。
3速でレッド下まで回してシフト
アップし、きついコーナーでは
H&Tでシフトダウンして2速で
旋回して立ち上がりでシフト
アッ
プ。
そういう走らせ方をしていたら
助手席の車のオーナーさんが
「トップまで入るよ」と言った。
あ!と思った。
これ1980年代前半に似たような
経験があった、と。

もしかするとオートバイでも
発進してすぐに街中でさえ6速
まで入れる人たちがいるのかも
と思った。
そんな乗り方してると4スト
400
でさえ、プラグ被りまっせ。
そして、基本、250の2ストは
6000rpm以下で走行すると
プラ
グが被るか被り気味にな
る。
コースインのピットロードと

同じような超繊細スロットル
操作をしていても被り気味に
なる。
街中渋滞などはとんでもなく
苦手の二輪だ。高速道路や峠
では元気になる。パワーバンド
が使えるから。特に標準指定の
9番プラグなどでは2スト250は

街中は苦手の最たるものだ。

だが、適正回転で走行するとい
のは二輪の鉄則だ。オートマ
四輪
ではないのだから。
何のためにタコメーターが付い
いるのか、と。

ゼファーχの事をかみさんに言っ
事がある。
「このバイク、6速3000回転で
なんだかなんとかクルージン
グの時には走るよ」
と。
そしたら妻は「え~?うっそ~。
信じらんない」という。
私と同じくパワーバンド乗りだ
ったからだ。

そして、6速でトロトロ運転な
二輪はできない(特に中型
二輪あ
たりまでは)という事を
知ってい
るから。
そういう意味では、大型二輪
とか
は低速低回転でもトルク
で走る
から楽でしょうね。物
理的に。
小排気量車は
常に適正出力を
出す回転を維持し
ないとまと
もにきびきび走らない
どころ
か、前述のように車が止ま

てしまったりもする。

これは400でも被ってエンジン
停止したりする。上り坂の
峠で6速
でアクセル回し続けた
りの不適切
運転をすると。
そうした視点で二輪車を俯瞰
する
と、50ccの2ストスポーツ
を運転
するのが一番二輪のア
クセリング
が上手くなるので
はなかろうか。

適正回転数確保による走行操縦
絶対に必要なので二輪の中で
一番
運転が難しいから。

タコメーターは利用しましょう。
出かける時は忘れずに(笑
タコメーターを家に置き忘れな
ようにね(笑
長嶋監督は幼い一茂を球場に忘
て置き去りにして家に帰った
みた
いだけどさ(笑
あと、長嶋さんでは面白い実話
のエピソー
ドがある。
川上監督の車を借りて一日出か
けて
帰って来てから監督に言っ
た。

「監督の車、スピードが全然
出ない
車ですね」と。
監督が見たら、サイドブレーキ
引きっぱなしのままで長嶋さ
んは一日走ったようだ。

どうしてそういう人があのよう
野球の超ファインプレーがで
きるのかと思う
が、天才は紙一
重というやつか(笑




この記事についてブログを書く
« スズキBANDIT250・400... | トップ | どうしたらオートバイの運転... »