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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『1941』(1979)

2023年03月14日 | open



スピルバーグの黒歴史となる
超駄作。
実話に基づくコメディだ。
1941年12月8日、日本は米国
ハワイ真珠湾を攻撃し、米国
艦隊に壊滅的打撃を与えた。
米国は次に日本軍は西海岸に
上陸して攻めて来ると思い戦々
恐々としていた。
そうした中、日本海軍の潜水艦
がロスアンゼルス沿岸に侵攻し、
実史では米国船舶10隻を攻撃
撃沈、油田施設を破壊した。
日本が米国本土まで侵攻して
アメリカ本土を実際に攻撃した
事を知る日本人は案外少ない。
本作品はその実話をベースに
したドタバタコメディとなって
いる。

まったくつまらない。
アメリカンコメディとしても、
あまりにドタバタが幼稚すぎ
てつまらないのだ。
吉本演劇の幼稚なギャグよりも
つまら
ない。
ひねりも何もない。
どういったらいいか、人が走っ

て滑って転ぶ、それを面白い
とスピルバーグは本気で思って
いるようだ。ギャグのセンス
ゼロ。
本作は、ただ、出演者が集団で
ワーワー騒いで
走り回ってドタ
バタする
だけ。
これはさすがにあかんやろ、と
思うが、
実際に現実的に興行
成績は記録的な大コケで、
スピル
バーグにはコメディは絶対に撮ら

せるな、という映画界の戒律を
作った。
事実、本当につまらない映画だ。
ギャグがだだ滑りなのだ。
幼稚園児かそれよりも幼児には

受けるかもしれない。
だが、幼稚な単純笑いを好む

アメリカ人本人たちにも全く
ウケなかった。
それ程ひどい作だ。
つまらないコメディほど最大

の悲劇は無い。
日本海軍潜水艦の艦長は世界の
三船。真面目に帝国海軍軍人を
演じていた。
ただ、途中で日本人から指揮権
を強奪しよ
うとワルサーP38を
艦長三船につきつけた
同乗して
いたナチス
将校を真冬の海に投
げ飛ばして、
乗組員全員で沈む
ナチスに敬礼して殺害した。
痛快である。

ナチス将校は日本軍のUボート
の装置等
の操作についても悉く
日本人を
格下に見て侮辱する
発言をずっと
続けていた。
実際の歴史では、ヒトラーは
日本人の事を「英軍を称える
事があるとするならば、あの
いまいましい黄色い猿どもを
南方戦線で駆逐せんと奮闘し
ている事だ」という発言をして
いる。日独伊三国軍事同盟など
は大嘘まやかしで、ナチズムと
ファシズムの白人主義からした
ら、日本の天皇制軍国主義など
は、猿の大将に餌でもやって
おけ、といった程度のものだ。
それを真に受けて枢軸の一員
になるなどは、日本はタァケも
いいとこだった。戦前のように
英米と親和関係にあった中で
の権益分割を模索すればよかった
のである。日本の交通が今でも
左側通行なのは、明治に英国式

を模範としたからだ。
日本は幕末から英米親和主義

だった。(東軍=幕府側が内
戦に勝利したら新生日本の第一
外国語教育は英語ではなく
フランス語に
なっていたかも
知れない)

日本は、英米独列強先進国の
侵略覇権
主義を猿真似して
大陸などを侵略
強奪しようと
せずに、慎ましく
やっていれば
よかったのだ。

そうすれば、原爆投下も国内
主要都市部が丸焼けになる事も、
日本人が百万人以上死ぬことも
無かった。
歴史にIFは無いが、なぜそうは

ならなかったか。
それは、戦争により儲かる連中
がいるからである。
そうした連中はどこの国でも
そうだが、愛国者や保守派や
国粋主義や民族主義を装って
国と国民を売り、国家を滅ぼ
す。
戦争首謀者こそが亡国の民の売
国奴なのだ。

時により、それらは皇帝や王や
天皇までも利用して自己利益を
貫徹する。自国民を大量に殺害
してまでも。
愛国や祖国の美を謳う連中はまず

疑ってみたほうがよい。大抵は
大贋物だから。

本作品は、全く見る価値もないか
というと
そうでもない。
殆ど台詞が無いがよく登場する
24才のダイアン・ケイが美人すぎ
る程の美人だからだ。美人の典型。
よく米軍飛行機に描かれるよう
な象徴的な白人のブロンド美人。
特に横顔が美しい。

本作は彼女を見るためだけに鑑賞
する価値のみはある。それだけ。
いや、あとイカれた飛行機乗り

はいい味出してた。『戦略大作戦』
あたりに出てきそうなキャラ。




これを美人と呼ばずして誰を
呼ぶ。瞳も宝石のようなブルー
アイズだ。


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