渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

カエデとモミジ

2022年04月16日 | open



カエデとモミジは種としての区別
ではないという。同種。
葉の形で分けているだけ。
蝶と蛾のようだ。
蝶と蛾の生物学的な区別は無い。
しかし、蝶はもてはやされ、蛾は
嫌われている。
でも、絹はカイコという蛾の幼虫
が作ってくれる繭を糸にしたもの
なのに、使うだけ使って人間は
有り難みを忘れてしまう。勝手な
ものだ。

秋のメイプルの紅葉は実に美しい。


新緑の季節の木々の息吹も心を
豊かにしてくれるが、樹木の恩
恵は酸素だけではない。


常緑の木は力強い。
しかし、季節ごとに表情を変える
落葉樹の紅葉は、人に何か大切な
ものを感じさせる。


カエデ。メイプル。
ただの木ではない。
言い知れない魅力を持っている。


カナディアンメープル。
毎年秋に色づく。

メイプル、メープル、カエデ、
モミジ。
呼び方などはどうでもいい。
中也が言うような名辞以前の名状
し難い世界を樹木は持っている。

メイプルで作られたキュー。
眺めながら、どこで育ったのだろ
と思うだけで静かな時間が過ぎる。



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