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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『ボディ・ダブル』(1984)

2023年03月27日 | open



ブライアン・デ・パルマ監督が
ヒッチコックへの敬意を以て
撮りたいように撮った映画作品。
オマージュがふんだんにある。
サスペンスとしては、初見で即
犯人が分かってしまうのだが、
その関係性や動機については
物語が展開していかないと分か
らないようにしてある。
だが、設定展開はかなり無理が
あるとはいえ、とにかく映像の
遊び
がかなり自由闊達だ。特に
カメラワークが
良い。
エロティック・サスペンスだが、
トリックは複雑ではなく、犯人
が初めて登場した時点ですぐに
分かってしまう。
「そんなトントン拍子のうまい話、
世の中ある
わきゃないだろう」と
いうやつ。

ただ、主人公がしばらくの間
借りた豪邸はかなりゴージャスだ。


ここはケモスフェアハウスと呼ばれ
る建物で、1960年に建築された。
空飛ぶ円盤をモチーフにしたようだ。




室内の様子と眺望は是非映画本編
をご覧頂きたい。素晴らしいの
一言だ。
ただし、45度の傾斜地に建築され
ているので、この建物には専用の
ケーブルカーで行く。
真下からはエレベーターだろう。
家具調度品をどうやって運搬した
のか不明。
それどころか、崖の傾斜地にどう
やってこんな建物を建てたのだろ
うと思う。
室内からのロス全体の眺望は絵に
描いたようだ。
現存建築物。

実は、この建物がまた見たくて
何十年ぶりかに本映画作品を観
た、という次第(笑)。






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