西部開拓時代の実在の人物の
カラミティ・ジェーンを描い
た実話とは全く関係のない
物語。ミュージカルだ。
実際の歴史では女ガンスリンガー
だったジェーンは娘を生むが、
それがワイルド・ビルの子ども
であり、私はビルと結婚していた
と言い張っているようだ。
虚言癖と話を滅茶苦茶にする性格
から「カラミティ=厄介者」と
あだ名をつけられた。
カスター将軍と一緒に仕事をした
とも言っているが、その時期、
カスターはジェーンとは別場所
にいた事が証明されているので、
これもジェーンの虚言であろうと
されている。
ワイルド・ビルと懇意であった
のは確かであるが、婚姻の事実
は一切公式には確認されていな
い。
その後、バッファロー・ビルの
ワイルドウエストショーに参加
しているので、アニー・オーク
レイ本人とも会っているかも知
れない。
実際にはアニーは容姿端麗で
大人気のスーパースターだった
が、ジェーンは男勝りの男装
女子で、容姿もお世辞にも美人
とは呼べなかった。
ただ、映画等では西部のガン
ウーマンとしてよく取り上げら
れる。貧しいきょうだいたちの
面倒を見る為に、多くの仕事に
就いたが、一番向いていたのが
軍隊の斥候のようだった。
その後、売春宿のマダム(日本
でいうところのやり手ババア)
もやったりして生活していた。
映画『カラミティ・ジェーン』
ではジェーンを演じたドリス・
デイが可愛い。
本作では若き日のワイルド・ビル
と恋に落ちて結婚する展開とな
っている。
ワイルド・ビルの役はハワード・
キ-ルが演じた。
『アニーよ銃を取れ』(1950)で
アニーと結婚するワイルドウエ
ストショーの花形スターのフラン
ク・バトラーを演じた歌手。
歌うまし。演技もいい。男前。
193センチの長身の俳優。
アメリカで大人気のミュージカル
だった『アニーよ銃を取れ』が
本作品の3年前に製作公開された
が、ドリスもアニー役に適役だっ
たように思える。だが、ドリス
は身長が170センチと長身だから
か、アニー・オークリー役は回
ってこなかった。
映画『アニーよ銃を取れ』では
実際には小柄だったアニーの役
で当初ジュディ・ガーランド
(身長151cm)が決定していた
が、撮影途中で監督と対立して
降板。急遽ベティ・ハットンが
抜擢されて撮影されて大ヒット
となった。
ドリス・デイのカラミティ・
ジェーン。
主演のドリス・デイがどうして
もヴェラ・エレンに見えてしま
う(笑)。
こちらヴェラ・エレン。
それにしても昔の女優さんは
歌も歌えてタップダンスもで
きて、それで乗馬もとても
上手い。
タレントというのは才能という
意味だが、演技に関する多芸
に秀でていたのが昔の俳優陣
であったといえるだろう。
今とは大違い。
ドリス・デイも本作『カラミティ・
ジェーン』ではタップダンスも
やり、歌も歌い、馬を乗りこな
し、そして銃も撃つ。
ドリス・デイのカラミティ。
ドリス・デイと容貌が似ている
ヴェラ・エレンのタップダンス
が歴代女優で最高のように思え
る。
ヴェラ・エレンのダンス。